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部下を成長させるための必須スキル〜管理職が絶対に学ぶべきフィードバック実践編〜③

こんにちは!


さて、長々と続けてきましたフィードバックの技術も今回が最後となります。抑えておくべきポイント八つのうち残り四つをご紹介していきます。


それではさっそくいきましょう!


⑤フィードバックで沈黙された時には時空間を変える


魔法を使うかのような言葉が出てきましたが笑

フィードバックをしていると部下が黙る、泣き続ける、同じことを言い続けたりと膠着状態に陥ることがあります。これをuncoachable(アンコーチャブル)=コーチ不能と言います。

こうなってしまうと、これ以上会話を続けても意味がないので、その日は切り上げて、別の日に改めて面談を行う。もしくは会議室(場所)を変えて気分を変えて話を続けるという対処をしなければなりません。

あくまでお互い冷静に落ち着いて話すことができるように時空間を変えていきましょう。



⑥フィードバックがもたらす強烈なストレスと向き合うには?


フィードバックを行う際には相当のストレスが発生します。特に慣れるまでは非常にタフな状況になるのでいつもはできていることができなくなってしまいます。

そんな状況を乗り越えるためには…


・体調を整えておく(睡眠不足だと感情が安定せずボロが出てしまう)

・準備を万全にしておく

・スパンオブコントロール(管理職が管理できる部下の数の限界・通常一人の管理職に対して5〜7人)を超えているなら自分と末端の部下の間に中間のリーダークラスを備え、その人に1on1やフィードバックを行ってもらう。


以上のような対策を取り、自分のメンタルを保つようにしましょう!



⑦嫌われるのも仕方がないという覚悟を持つ


フィードバックで嫌われたり憎まれることは、残念ながらよくあることです。誰かが言わなければ部下は成長しませんし、業績も上がりません。


しかし、ただ嫌われるだけではありません。「管理職は嫌われて感謝される」のです。

また、上司と部下では視座が違い、上司は長期的な目線で部下の成長を見ることができます。

短期的にはフィードバックにより部下はショックを受けますが、長期的に見ると成長することができ多くのメリットを享受することにつながります。


上司はフィードバックで部下の成長支援をしているという捉え方をしていきましょう。


だからと言って嫌われることが目的にならないように注意しましょう!



⑧どうしてもフィードバックが難しい時もある


残念ながら、どんなに頑張って指摘しても変わらない部下は存在します。

何度指摘しても、どんな対策をとっても、全く変化を起こさない人もやはり一定数存在するんです。


そんな時は立て直しの期限を決めましょう。

その期限内で立て直しができないのなら、残念ですが配置転換・降格・組織からの退出などの判断を検討しましょう。


相手は大の大人として意志を持って変わらないという選択をしているわけなので、こちらも相応の対応をしなければ同じチームのメンバーに負担やストレスがかかることになってしまいます。



さて、前回に引き続きフィードバックのポイント8つをご紹介してきました。

振り返ると


①まず、脳内予行演習を行う

②フィードバックの内容も記録する

③耳の痛いことを行った後で無駄に褒めない

④フィードバックは即時と移行期に行う

⑤フィードバックで沈黙された時は時空間を変える

⑥フィードバックがもたらす強烈なストレスと向き合うには?

⑦嫌われるのも仕方がないという覚悟を持つ

⑧どうしてもフィードバックが難しい時もある


この八つです!

ぜひこのポイントを抑えてフィードバックの効果を最大限発揮するよう頑張ってみてください!


これまでにフィードバックの技術をたくさんお伝えしてきましたが、どうやるのかを知るだけですぐにフィードバックができるようになるわけではありません。

実践すること、そして場数をこなし、メモをとって内省を行い、あなた自身もまたフィードバックを上司から行ってもらい、スキルアップに繋げてみてください!


それでは、長いこと読んでいただいてありがとうございました。

今回はこの辺で。

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