『アイスコーヒーを待つ間』
ちょうど昼時に行ったのがまずかったか、99パーセントの席が埋まっていた。僕はその残り1%の席、真四角の2人掛けに座った。なぜか、その席だけ空いていて、予約席なのかなと最初思った。だけど、僕はそこに座り、何か言われたらどけば良い話だ。いつまでたっても店員は注文を取りに来ない。と、言っても、そもそも、僕の存在を知らないからだ。だから、手を挙げ、大きな声で呼ぼうと思ったが、別に喉が渇いているわけでもないし、待ってりゃいつかは来る。多分、皆んなが帰って、閉店する頃、ようやくメニューを