『少し小高い丘の家』

書くこといえば何もない。皆無だ。「あ」だの「か」だのの文字達が「安」だの「加」に見えてきて、文字の意味というか、それらの存在の意味さえ分からなくなってくる。ただ、今私がやりたいことを仮に文字として表現するならば、海の見える少し小高い丘の家に住み、大きすぎる犬と細そすぎる猫と暮らし、時々夜中に海を眺め、その極めて緩やかに曲がっている地平線に、多分地球ってのは案外小さいのだなと、小馬鹿にしたい。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?