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『百円ライター』

君に貰った百円ライター。僕は何の遠慮もなく使っていたのだけど、さっきふと気がついた。僕と君はもう会うことはないし、たまたま、何かの間違いで道端ですれ違ったとしても、お互いに気がつかない。名前も知らない君。何色のライターをあげたのかも知らない君。オイルが無くなる頃に思い出す。いつかまた。また、あの日で。

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