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100年前のご先祖様に会った話(心霊体験)

今回のお話は、なんだかちょっぴり不思議な話です。
この間、ちょうどお盆だったので「ご先祖様」にまつわるエピソードを・・・。

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「不思議な夢」

当時、小学3年生だった私は、実家の寝室で眠っていました。
その時に、奇妙な夢を見たのです。

夢の中で私は、現実と全く同じ場所で寝ていました。
薄く目を開けると、部屋の風景が視界に写りました。

しかし、この時点で妙なのです。

普通、夢の中の自分の家と言ったら、実際よりも部屋が多いとか、廊下が長いとか・・・何かしらの違いがあるものですが、その夢の寝室は、細部まできちんと自分の家が再現されて、現実と見まがうようでした。

ふと、視線を足元にやると、

そこには、全く知らないおばあさんがこちらを見てニコニコ微笑んでいたのです。


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体は少しだけ透けていて、服装は明治〜昭和の初期くらいの着物を着てました。
服のシワから髪の毛まで妙にはっきりしてました。

夢の中の私は、「幽霊だ!!怖い!!」という恐怖の中に、なぜか

「わぁ!おばあちゃんだ!嬉しい!!」
という、変な喜びがありました。そのお婆さんを見た瞬間「あ、この人はご先祖さまだ!」となぜか分かっているようでした。

そしてなぜか夢の中の私は、そのお婆さんに向かって「おばあちゃん!」と叫んで抱きついたのです。

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「あの人は誰?」

その瞬間、ハッと目が覚めました。・・・もう気づけば朝です。

この夢は、あまりにもリアルで、今だにおばあさんの顔も鮮明に覚えています。

私はこの15年くらいずっと「”おばあちゃんだ!”と思ったあの着物のおばあさんは一体誰なんだろう・・・?」と頭をひねってました。

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「おばあさんの正体」

時は進み、私が27の時。とある用事があって、おじいちゃんの出身の集落に顔をだす機会がありました。
集落に行くのは20年ぶりです。しかも、かなり田舎にあるので、一度帰省すると、いろんな家に挨拶に回らなければいけないという風習がありました。

そこで、4件目の家に挨拶に上がった時、私はとあるものを目にしました。

なんと

あの夢で見たおばあさんと全く同じ人が、その家の遺影に飾られていたのです。

しかも、着ている着物も同じものでした。私は驚きで震えながら、その家の持ち主に「こ・・・このおばあさんは一体誰ですか!?」と聞きました。

すると、「ああ、この女性は、この村を最初に作った村長さんの奥さんですよ。」

という返事が返ってきました。

・・・・え?

・・・・村長の奥さんが、私に一体なんの用だったんだろう??
なんで私を選んだんだろう?てか、なんの繋がりが・・・?

私は、ますます真相が分からなくなりました。

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「おじいちゃんの一言」

それから1年経った今年の夏。
九州では集中豪雨で川が氾濫し、かなりの被害を受けていました。

私の住んでいる地域は無事だったのですが、ふと、例の集落が心配になりました。
集落の近くには、川が流れていたからです。

私はおじいちゃんに、「あの村は今大丈夫なの?」と聞くと

「おお、あの川はな、滅多なことでは氾濫せんばい!」と自信ありげな返事が返ってきました。

「なんで?」と聞くと

「あの村の川はな、かつて村を作った村長さんが国から大金をもらって、川が氾濫せんように、大規模な工事をおこなったんじゃ。村の人たちを守るためにな。

村長さんは、立派な人よ。この人が”わしのおじいさん”なんやからなぁ」

私は、へー、村長さんは、おじいちゃんのおじいちゃん・・・
つまり、私からしたら、ひいひい爺ちゃんに当たる人なのかぁ〜と思いました。

・・・・

待てよ

てことは、夢の中で出てきた「村長の奥さん」って


私の、ひいひいおばあちゃんじゃん!!!


と、ここでつじつまがあったのです・・・!
私が夢の中で「おばあちゃんだ!」と言ったことは、正しかったのです・・・。

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と、いうことが15年越しに分かったことです。

夢で100年前のご先祖さまに、会ったというお話です。

それじゃー!


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