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自尊心を守るために反抗期になった話

今日、彼氏と食事に行ったのですが、その時に彼がこう漏らしました。

「なんか、最近いい子が増えてるんだよなぁ・・・」

え、それはいいことじゃないのか?と思ったのですが、なんだか浮かない様子の彼。
ちなみに彼は、絵画教室の講師をやってるのですが、美大の進路相談をした時、「親がそう言ってたから」「(学校の)先生が言ってたから」と言う理由で進路を決める生徒が増えているのだそう。

「なんか、”お前はどうしたいの?”って話じゃん。なんだかなぁ自分の意見が無いんだよなぁ・・・まぁ、親は育てやすいだろうけどね。」

確かに、そう言う意味の”いい子”は少し問題かもしれない・・・と私も思いました。

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「反抗=自分がある?」

今思えば、私もかな〜り親や周りの先生から、進路を否定されまくった経験があります。
高校受験の時も「絶対受からない」と先生に言われまくり、美大受験の時も「お前の実力じゃ無理。どうせ落ちる受験なんか受けさせない」
そんな言葉を100回以上は言われたような気がします。

ちなみに、その時の私はどうだったかと言うと

大人が折れるまで説得するか、ぎゃん泣きするか、嫌だとキレまくっていました。

まだ当時10代の私の泣く体力は凄まじく、ギャンギャン「嫌だ」と暴れ周り、大人の方がだんだん疲れて「わかった」と言うのです。
※ちなみに私のヤダヤダ期は今だに続いてます。

そんなこんなで、昔から「折れない」気質だったような気がします。

・・・彼も同じようなタイプで、周りの大人のいうことを全然聞かなかったそうです。私たちはW反抗期カップルなのです。

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「育てにくいこどもだった私達」

多分私たちの両親は「なんで言うことを聞いてくれないのか」と、ほとほと疲れたり悩んでいた事が多かったと思います。

ですが、当の本人の私と彼は、「いやぁ・・・ちゃんと意見言える子どもでよかったわ・・・」と、うなずき合いました。そこには、”あぶなかったぁ・・・”みたいなニュアンスが含まれてました。

自分で選択した結果、それが”いい方向”か、はたまた”悪い方向”に転んだか?は、分かりかねますし、なんなら「やらなきゃよかった・・・」と思うことも、あったかもしれません。

しかし、私たちが今回の話で思ったのは「結果成功したのか?」というよりも

大人と喧嘩してでも自分の意見を尊重できたこと

この経験自体が自信になりました
(親は大変だと思うけど・・・というのを付け加えておきます)

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「本当の成功・失敗」

私にとっては「受かったから成功」「落ちたから失敗」というよりも
「自分の選択を自分が守ってやれなかった時」に失敗だと感じてしまうのです。

ついでに言うと、周りに「どうせ受からない」と否定された難関高校も、難関美大も結局落ちました。そしてどちらも第二志望の学校に入学しました。

しかし、結果、どちらも第二志望の学校の方が自分に向いてる学校だと入学後に分かり「こっちに来てよかった!」と思ったので結果オーライでした。
私には「自分の選択を守れた自信」と「合ってる学校に入った」事実だけが残りました。

あのまま大人のいうとおり、第二志望の学校だけを受けたら難関校への未練が残っていたでしょう。

これはもはや、一番いいパターンなのでは無いでしょうか?

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「自分の選択を守った時、自尊心は高まる」

成功したからついた自信は、成功しなくなったら無くなります。
いい結果の積み重ねで出来た自信は、いい結果しか許せなくなり、選択を狭めます。

そうです。「成功しさえすれば自信がつくのに」は、もろはの剣なのです。

きっと両親や周りの大人は、「失敗して欲しくない・苦労して欲しくない」という愛情があるからこそ、ストップをかけてくれる部分もあるでしょう。

でも、「失敗」にバツをつけ、人生から無くそうとすると、どうなるでしょう?
「成功してる自分しか許されない」人生なんて、とてつもないプレッシャーでしかないです。

人間は生きる上で「失敗しても、大丈夫だった自分」「なんとかなった経験」が必要なのです。私は成功の積み重ねが人間の自尊心を作るという側面と、もう一つ

失敗しても、なんとか生きてこれたという積み重ね

が、自分の心臓を動かしてくれるような気がします。

それでは!


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