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孫正義さんの「人間は皆同じ」に激しく共感した日韓ハーフの感覚

これまで、人に話す機会も理由も特になかったんですが、孫さんのインタビュー記事を見て、とても理解できる部分が多かったのでちょっと自分の感覚も書き残してみようと思います。

孫さんのインタビュー記事はこちら↓日経会員じゃなくても無料会員登録でこちらの全文は読めますよん。

上のリンクに書かれている孫さんのインタビュー記事を読んで、どう受け取るのか?視点は人それぞれだと思いますが、やはり経験しないとわからない視点ってあると思います。

私は子供の頃、韓国では日本人扱いをされ、日本では韓国人扱いをされて育って来ましたが、20代までよく聞かれた質問は「日韓のサッカーならどちらを応援する?」でした。

その度いつもの答えは、『あなたなら、自分の母校の小学校と中学校が試合したらどちらを応援するの?』と、答えていました。当時はこれが精一杯に短く凝縮した本質的な回答のつもりでした。そもそも、サッカー見ないし..(笑)

私は文字通りのハーフで、両国に住んで来たし、両方にルーツがあって、私としては国の違いというより他県くらいのレベル。東京と大阪くらいの感覚と距離感で両国を接して育ちました。両方共に身近な存在なので両方の強さと弱さも知っているし、それと同時に両方共 誇れたり、disりたくなることもあります。

どういう目線かって、小学校時代のあの先生が嫌いだったとか、中学校時代のあのクラスメイトが嫌いだったとか、そんな場面ごとの嫌いで苦手な一面はそれぞれあるけれど、どちらも母校には変わらず。どちらにも誇りを持てるんですよね。それは、全く関係のない他校とは著しく違う。

サッカー応援の質問でお約束回答をするにつれ、「人は何故、他校より母校に誇りを持てるのか?」とふわっと子供の頃に考えたことがあります。で、これしかないだろう?!と行き着いたのは、人は自分が育った環境に誇りを持ち愛すことで自分をも誇れるのではないのだろうか?と。

様々な大社長から始まり、ほとんどの人に「こんなマイペースな人は初めて見た」と言われて来ていますが、あまりにも言われすぎて30代前半まで、そんなに???と腑に落ちなかったんですよね。それまでは一人っ子だからかな?と思っていましたが、それもあると思うけど生まれた時から与えられた性(サガ)でハーフとしてのサムシングもあると思います。

幼少期から両国に接し、どちらにも完璧に当てはまらないし、意識的に選べないし、どちらかに属し、とりあえず群れに従う必要性も感じれなかったし、どちらかと縁を切るわけにも、どちらかだけを完全に受け入れる立場でもない自覚があり、両方とも友好に接するための潜在的な外向的思考も内向的思考も発達し、次第に単独志向が生まれたんじゃないか?説。(自分が思うに...w)

国の違い、国籍の違いってあまり意味がなくて、何が好きで何が苦手か?何に誇れるのか?どんな人でありたいのか?くらいのシンプルなことだと思うんですよね。でも、人は何かと区切りたがります。差別されやすい私でさえ好き嫌いの線引きはありますしね。

同じ日本でも東京と大阪は違うとか?離島と本土は違うとか?母校と他校は違うとか?あの家と自分の家は違うとか?これら全部、多少の好き嫌いの好みと、接したことがないから壁があるだけだったり、自分が属する場所の味方でいるべき使命感的な意識程度のものかと思うんですよね。

個人的には今後も差別はなくならないと思っていて、国の差別だけじゃなく、ジェンダーや容姿や様々な場面で身勝手な認識や指摘をされがちですが、客観的に自覚している部分なら改善の努力も大切だけど、自分の軸を見失うような受け止め方だと自身を迷路に導く行為にもなるから、自分の人生に1ミリも足しにならない野次馬ピーポーの発言を気にしたらキリがないわ〜程度で受け流す必要もあると思うんですよね。

自分の軸がしっかりあるなら、差別の始まりは大衆とは違うという個性の指摘でもあるということに気づく人もいるので、どう受け止めるかによって様々な想いが意欲に繋がり何かを生み出すだろうから、パワハラ類も含め差別反対運動より他にやるべきことはあるんじゃないかな?と思ったりもします。

群れを作る、組織を作る、チームプレーなどはとても重要だけど、その前に個人単位でどうあるべきか?どうなりたいか?なりたくないか?が大切で、自分の長所・短所を理解できたら協業の際に弁えた行動ができるはず。

近い目線での全体図は全体ではないので、遠くを見れないならせめて自分という人に向き合うことが大事で、そういう意識でいられると宇宙や地球規模までは俯瞰できなくても自分に向き合う事にポイントを置けば「人は皆同じ」はしっくりきますよね。

特にオチは用意していませんが...国単位ではなく個人単位の追求は相対的に人生やら起業家理論にも通ずるものがあると思っています。その他、孫さんのインタビュー全5回のうちに、経営者としてはこちらのインタビューが面白かった!



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