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韓国インスタ「最新の見栄」をご紹介

Netflixで人気の韓国のリアリティ番組「脱出おひとり島」に出演している프리지아(フリージア)ことソン・ジアさんのハイブランド品が一部偽物であることが大炎上になっていて、日本でもニュースになりました。
彼女が自費で引っ越したと言っていたタワマンの費用も、実際は彼女の支払いではなく、彼女をプロデュースしている事務所が支払っている疑惑で韓国現地では、かなり叩かれているようです。

このような見栄は韓国に限らず、SNSでは日常的に見られると思います。もはや、嘘だらけのSNSに懲り懲りな方も多くいらっしゃると思いますが、最新の見栄と日韓の違いについて少しご紹介したいと思います。

今も健在するステマ

SNSに詳しくなくても「ステマ」という言葉を知らない人はいないくらい、日本でも問題になったりしましたよね。ステマとは、簡単に言うと宣伝であると消費者に悟られないように宣伝を行う手法です。実際はスポンサーから商品提供をされているのに、まるで自分で購入して「買ってよかった!おすすめ!」とフォロワー達にアピールすることをステマと言います。

正直、ステマは消えることなく今も日常的に行われています。ただ、昔と違って、ブロガーやインスタグラマーは商品を一応使って、フォロワー達に見せても良いレベルなのか?見定めを行う方がかなり増えました。
良い商品かどうかを見極めることが信頼に繋がり、ブランディングの維持だと思っているからだと思うのですが、果たして信頼とは何でしょうか?
実際に使ってみて良かったから紹介する行為であればステマではないんでしょうか?

人気のSNSアカウントには企業や業者から沢山のオファーが来て、報酬などもフォロワー数や影響力に応じて千差万別にあります。オファーが来ている中から報酬率の高い物や状況に応じて選んだ物を実際に使ってみて、フォロワーに紹介しても良いレベルであったとしても、提供されたものであることを隠す行為自体がステマの定義です。

海外セレブは潔く便益タグを使う

日本では報酬のため、全身全霊で写真や動画を撮り、真心を込めて宣伝をするケースが多いですが、海外では便益タグをつけないとすごくバッシングされるので、#ad などの便益タグをつけることが一般化し、一歩進化した版がブランドとのタイアップポストになります。

https://www.instagram.com/p/CZUK1QiMGDR/?utm_source=ig_web_copy_link

上記のようなタイアップポストは、海外では一般的なインフルエンサーでも行っていますが、日本では芸能人や超がつく有名なインフルエンサー以外ではタイアップポストはあまり行われていません。その理由は、企業のSNSリテラシー不足なのが主な原因なのと、企業から依頼を受けるPR会社や広告代理店は単発のシェアを目的にしているため、雑なディレクション(とりあえず散蒔く)しかできていない、一歩先を見れていないのが日本の現状かなという認識です。
一応、マーケティング協議会で定めた #協賛 #提供 #タイアップ #PR #アンバサダー #物品提供 #サービス提供 などの便益タグが存在しますが、実際に仕様されているのはごく僅か。

日本の便益タグ件数まとめてみました。かなり少ないですね。

お隣の韓国でも、ステマを行うインフルエンサーは多いけれど、便益タグをつけることが日本よりも少し進んでおり、大体は #협찬(協賛/提供) #광고(宣伝)という便益タグが主流です。調べてみると日本より、かなり便益タグが使用されていることがわかります。

韓国の人口は日本の半分にもかかわらず、この量の件数はすごいですね

SNSの真面目な話をしたい訳じゃなかったのですが、海外と日本の違いを説明した上で、ここからが今日の本題!オチをご紹介したいと思います(笑)

韓国では偽便益タグが密かにブーム

韓国を拠点としたサービス展開をしているので、日本にいながら日々韓国現地人と話すことが日常なのですが、この間 韓国のインフルエンサーとスタイリストと3者のビデオ通話で雑談をしていた時に聞いた話が私的には大変面白かった!

なんかね、韓国では最近、偽便益タグを使う人が割と多いらしいですよ。さて、その理由は何故でしょうか?5秒くらい考えてみてください。

わかりましたか?

ホテルの宿泊でジャグジーに浸かり、シャンパン片手の写真を投稿しながら、#協賛 というポスト。日本では仮に協賛されていても伏せる人が大半なのに、韓国は#協賛 が一種のステータスになっている模様。

自分でホテルを予約し、自分でお金を払って #協賛、自分で買ったのに #提供 などと偽便益タグを使う心理は「私は協賛される、提供されるほどの人。」らしいです。要は、一般人は提供されないけど、私は影響力のある人らしいから提供されたみたい。的なブランディングだそうです。なかなかの承認欲求と闇深さを感じます。。。

SNSには溢れるほどの見栄ポストが存在しますよね。身の丈に合わないブランドを頻繁にポストしたり、誰かに連れて行ってもらった場所なのにポストするなど、ステータスを自慢したい心理は偽便益タグを使う心理と同じだと思います。若者からすれば引く!ダサ!とか思うのかも知れませんが、大人からすれば、そっかそっか、そういうお年頃だよね〜って感じですけどね(笑)

昔と異なって、インターネット普及により世界共通の流行が生まれ、同じ流行りを共有できる世界であっても、ステータス自慢やマウントの取り方が、国が違うと手法も異なるのが実に面白いですね。
日本のサービスが海外へ進出したり、海外のサービスが日本に来ることができても、広まるにはこういうユーザー心理(国民性)を理解する必要があるので性質違いを見分けるには、その国の国民心理や現状を根底から理解しないとならないので、私に取ってはこういうネタは大好物すぎたのでご紹介しました。(※見出し画像はフリー素材で1から作ったものです)

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