食パンダッシュ ~アニメ「新世紀エヴァンゲリオン」の場合
◆概要
【食パンダッシュ】とは「食パンなどをくわえて走って登校するシーン」のこと。多くの作品に描かれるストックシーンである。なお、様々なバリエーションが存在するが、その大半は以下のいずれかに該当するようだ。
・パターン1:「非現実的なほどハッピーな日常」を象徴するシーンとして描かれる。主にダークな作品において、そのダークさを際立たせるのが目的だ。
・パターン2:コメディシーンとして描かれる。
本記事では、アニメ「新世紀エヴァンゲリオン」(第26話)の当該シーンを取り上げる。
◆事例研究
◇事例:アニメ「新世紀エヴァンゲリオン」(第26話)
▶1
第26話(最終話)。主人公シンジは、「シンジがそれまで生きてきた世界とは大きく異なるが、可能性としてはあり得る別の世界」を目撃する。
その世界には、エヴァンゲリオンや敵(使徒)は存在せず、もちろん命がけの戦いもない。シンジはごく普通の中学生として暮らしている。そしてそこに、食パンをくわえて走って登校する綾波レイが登場する。
▶2
つまり本作では、「これまで紡がれてきた<ダークな世界>とは真逆の<ハッピーな日常>を象徴するシーン」として食パンダッシュが描かれているのだ。
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