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ダッチアングルで「恐ろしい雰囲気・不穏な雰囲気」を醸し出したり、キャラの「恐怖・不安・動揺・焦燥」を表現したりする ~アニメ「魔法少女リリカルなのは」の場合

ユーノ「ハァ、ハァ、ハァ……」

アニメ「魔法少女リリカルなのは」(第1話)


◆概要

【ダッチアングルで「恐ろしい雰囲気・不穏な雰囲気」を醸し出したり、キャラの「恐怖・不安・動揺・焦燥」を表現したりする】は「空間演出、画面構成」に関するアイデア。


◆事例研究

◇事例:アニメ「魔法少女リリカルなのは」(第1話)

▶1

本作冒頭にこんなシーンがある。

・Step1森の中、1人の少年が辺りの様子をうかがっている。彼は負傷しているようだ。腕から血が出ている。また、ひどく疲労しているらしく息が荒い。だが決して警戒は怠らない。その視線は鋭い。

・Step2:間もなく、巨大な化け物が少年に襲いかかった。直後、少年は魔法を発動。呪文を唱え、化け物に傷を与えることに成功した。化け物は慌てて逃げていく。

・Step3:少年は化け物にとどめを刺そうとした。……が、そこで力尽きてしまったようだ。彼はその場に崩れ落ちた。気を失ったらしい。


なお、後に明らかになることだが少年の名はユーノ。別世界からやってきた魔法使いである。


▶2

ご注目いただきたいのは上記シーンの「カメラのアングル(角度)」である。すなわち、ダッチアングルが多用されているのだ。

※ダッチアングル:カメラを傾けて、敢えて斜めに撮影する技法。


なぜこのシーンではダッチアングルが多用されているのだろうか。

ずばり、私たち鑑賞者の興味を引きつけるためだろう

何しろこれは物語の冒頭シーン。まずは「世界が傾いている」という映像によって不穏な雰囲気を醸し出し、「何が起きているんだ!?」「よくわからないが何かとんでもないことが起きているようだぞ」「続きが気になるな」と物語に引き込もうというわけだ。


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