素晴らしい物を手に入れた日は、嬉しくて寝つけない。「早く慣れた方がいいよね」と自分に言い訳していじり出す
◆概要
【素晴らしい物を手に入れた日は、嬉しくて寝つけない。「早く慣れた方がいいよね」と自分に言い訳していじり出す】は「物との関係、物への愛情」に関するアイデア。
◆事例研究
◇事例:アニメ「スーパーカブ」(第1話)
▶1
本作の主人公は小熊(高2の少女)。
ある日、彼女は原付バイク「スーパーカブ」を購入した。嬉しい。メチャクチャに嬉しい。思わず顔がほころぶ。にやけてしまう。
▶2
さて、今回注目したいのは「スーパーカブを購入したその日の夜」のことだ。
・Step1:小熊は布団に入ったものの、なかなか寝つけない。時計を見る。もう0時をすぎている。明日も学校があるのだ。早く眠らねば!
・Step2:が、やはり寝つけない。小熊の視線は、テーブルの上のヘルメットとグローブに注がれる
・Step3:小熊は慌てて寝返りを打ち、ヘルメットとグローブに背中を向けた
・Step4:だがダメだ!どうしても気になる!彼女は起き上がる。そしてカーテンを開ける。窓の外、駐輪場にはスーパーカブ。小熊はその宝物をじっと見つめる。そして思う「……早く乗れるようになった方がいいよね」
・Step5:小熊は着替えると部屋を飛び出した。彼女はスーパーカブにまたがり、とりあえず近所のコンビニまで走ってみる
▶3
手に入れたばかりの愛車が気になってなかなか寝つけない。ついついヘルメットやグローブを見つめてしまう。ついには深夜にも関わらず、「早く乗れるようになった方がいいよね」と自身に言い訳して飛び出していってしまった……!
嗚呼、この感じ!
小熊がどれほど胸を弾ませているかが伝わってくる名シーンだ。
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