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「友人が読書を終えるのを待って、声をかける」というシーンを描く ~アニメ「明日ちゃんのセーラー服」の場合

小路「おはよう、古城さん」

アニメ「明日ちゃんのセーラー服」(第9話)


◆概要

【「友人が読書を終えるのを待って、声をかける」というシーンを描く】は「読者・鑑賞者に好かれるキャラ、共感されるキャラ、応援されるキャラ」を作るためのアイデア。


◆事例研究

◇事例:アニメ「明日ちゃんのセーラー服」(第9話)

▶1

本作の主人公は、小路(中1の少女)。


ある日いろいろあって、

・Step1:ショッピングモールに行くことになった小路。彼女はバスに乗った。

・Step2:バスには、クラスメイトの古城が乗っていた。小路は笑顔で近づく。ところが古城は読書に熱中しており、小路に気がつかない

・Step3小路は黙って近くの席に腰かけた。バスが走る。


しばらくして、

・Step4:読書を終えた古城。

・Step5小路はここで初めて声をかけた「おはよう、古城さん」。


▶2

小路と古城は友人同士である。そして小路は、友人と共にすごす時間が大好きだ。したがってバスの中で古城を見つけた時、小路は嬉しかったに違いない

だが、彼女は声をかけなかった。

少し離れたところに腰かけた。

読書に熱中する古城を邪魔してはいけないと思ったからだろう。いや、小路という純真な少女のことだ。「邪魔してはいけない」というよりも、もっとポジティブな、そう、「古城さんには大好きな読書を満喫してほしいな♥」という気持ちを抱いたのだと思う。


「嗚呼、なんていい子なのだろう!」と小路に好意を抱いた鑑賞者は少なくないだろう。


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