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クリエイターのためのアイデア集

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2023年6月の記事一覧

「仲間と共に大喜びするキャラA→ところが、仲間が窓から差し込む光に照らされているのに対して、Aにだけは光が当たっていない」という演出によって不穏な空気を漂わせ、「えっ、何これ……」「絶対よからぬことが起こるよ!」と読者・鑑賞者にドキドキしてもらう ~アニメ「アイドルマスター シンデレラガールズ U149」の場合

◆概要【「仲間と共に大喜びするキャラA→ところが、仲間が窓から差し込む光に照らされているのに対して、Aにだけは光が当たっていない」という演出によって不穏な空気を漂わせ、「えっ、何これ……」「絶対よからぬことが起こるよ!」と読者・鑑賞者にドキドキしてもらう】は「読者・鑑賞者の心を掴んで離さない語り口」のアイデア。 ◆事例研究◇事例:アニメ「アイドルマスター シンデレラガールズ U149」(第10話) ▶1 本作の主人公は、橘ありす(小6女子)。 彼女はアイドルである。某

「左から右へと走っていくキャラA→いろいろあって、走る向きが逆になる」という展開によって、Aの心境がポジティブに変化したことを暗示する ~アニメ「お兄ちゃんはおしまい!」の場合

◆概要【「左から右へと走っていくキャラA→いろいろあって、走る向きが逆になる」という展開によって、Aの心境がポジティブに変化したことを暗示する】は「キャラの感情などを暗示する」ためのアイデア。 ◆事例研究◇事例:アニメ「お兄ちゃんはおしまい!」(第1話) ▶1 本作の主人公は、まひろ(20歳頃の男性)。 彼は引きこもりのニートであり、自堕落な生活を送っていた。 ところが物語冒頭、 ・Step1:彼は一夜にして、中学生頃の女の子の体になってしまった(!)。 ・St

「車道でもなければ歩道でもなく、横断歩道上にいるキャラAの姿」を描くことで、「意欲はあるが能力が不足しているという中途半端な状況」にAが苦しんでいることを暗示する ~アニメ「ひろがるスカイ!プリキュア」の場合

◆概要【「車道でもなければ歩道でもなく、横断歩道上にいるキャラAの姿」を描くことで、「意欲はあるが能力が不足しているという中途半端な状況」にAが苦しんでいることを暗示する】は「キャラの感情などを暗示する」ためのアイデア。 ◆事例研究◇事例:アニメ「ひろがるスカイ!プリキュア」(第1話) ▶1 本作の主人公は、ソラ(若い女性)。 いろいろあって第1話中盤、 ・Step1:たった1人で、ランボーグなる怪物と対峙したソラ。罪なき人々を傷つけるのを看過することはできぬ!

キャラAが「作品タイトルを含むセリフ」を口にすることで、「Aのいまのセリフは意味深だぞ。今後の展開を暗示しているのでは?」「もしかして○○になるのか?」と疑問を喚起し、読者・鑑賞者の好奇心を刺激する ~小説「妹さえいればいい。」の場合

◆概要【キャラAが「作品タイトルを含むセリフ」を口にすることで、「Aのいまのセリフは意味深だぞ。今後の展開を暗示しているのでは?」「もしかして○○になるのか?」と疑問を喚起し、読者・鑑賞者の好奇心を刺激する】は「読者・鑑賞者の心を掴んで離さない語り口」のアイデア。 ◆事例研究◇事例:小説「妹さえいればいい。」(第1巻) ▶1 本作の主人公は、伊月(男性20歳)。 彼はプロのラノベ作家である。 伊月には作家としての才能がある。 ・Step1:が、同時に大きな問題を抱

キャラAの背後に「オンボロの商店街」、キャラBの背後に「上り坂や上り階段」を描くことで、「Aの未来は暗い/Bの未来は明るい」と暗示する ~映画「パラサイト 半地下の家族」の場合

◆概要【キャラAの背後に「オンボロの商店街」、キャラBの背後に「上り坂や上り階段」を描くことで、「Aの未来は暗い/Bの未来は明るい」と暗示する】は「キャラの感情などを暗示する」ためのアイデア。 ◆事例研究◇事例:映画「パラサイト 半地下の家族」 ▶1 本作の主人公は、ギウ(20代の青年)。 彼は経済的に困窮している。 両親や妹とともに暮らしているのだが、一家そろって貧しい暮らし。満足に勉強することもできず、ギウは大学浪人を繰り返している。いまはフリーターだ。 ある

「キャラが、略語・専門用語らしき謎の言葉をたびたび使う→しかしその意味はなかなか明かされない」という展開によって、「何かの略語か?」「どういう意味だ?」と疑問を喚起し、読者・鑑賞者の好奇心を刺激する ~小説「弱キャラ友崎くん」の場合

◆概要【「キャラが、略語・専門用語らしき謎の言葉をたびたび使う→しかしその意味はなかなか明かされない」という展開によって、「何かの略語か?」「どういう意味だ?」と疑問を喚起し、読者・鑑賞者の好奇心を刺激する】は「読者・鑑賞者の心を掴んで離さない語り口」のアイデア。 ◆事例研究◇事例:小説「弱キャラ友崎くん」(第1巻) ▶1 本作の主要キャラの1人・日南(高2女子)。 彼女には口癖がある。「おにただ」だ。 幼い頃好きだったゲームに登場するセリフで、「おにのごとく ただ

新キャラが登場する前に、「『適材な人間を知っている。今度連れてくる』とイカレたやつが発言するシーン」を配置することで、「こいつのお眼鏡に適ったって……相当ヤバい人物だぞ(笑)」「こりゃ面白くなりそうだ!」と読者・鑑賞者にワクワクしてもらう ~小説「涼宮ハルヒの憂鬱」の場合

◆概要【新キャラが登場する前に、「『適材な人間を知っている。今度連れてくる』とイカレたやつが発言するシーン」を配置することで、「こいつのお眼鏡に適ったって……相当ヤバい人物だぞ(笑)」「こりゃ面白くなりそうだ!」と読者・鑑賞者にワクワクしてもらう】は「読者・鑑賞者の心を掴んで離さない語り口」のアイデア。 ◆事例研究◇事例:小説「涼宮ハルヒの憂鬱」 ▶1 本作の主人公は、キョン(高1男子)。 彼はごく普通の少年である。 高校に入学したキョンは、 ・Step1:涼宮ハ

「かわいい義妹と初めて会った時のこと」をじっくり描いたかと思いきや、その直後に「妹とは、それからずっと、会っていない」という一文を置いて物語を急変させ、読者・鑑賞者に驚いてもらう ~小説「エロマンガ先生」の場合

◆概要【「かわいい義妹と初めて会った時のこと」をじっくり描いたかと思いきや、その直後に「妹とは、それからずっと、会っていない」という一文を置いて物語を急変させ、読者・鑑賞者に驚いてもらう】は「読者・鑑賞者の心を掴んで離さない語り口」のアイデア。 ◆事例研究◇事例:小説「エロマンガ先生 妹と開かずの間」(シリーズ1作目) ▶1 本作の主人公は、正宗(高1男子)。 物語は、彼が義妹と初めて会った時のことを回想するシーンから始まる。 そして、上記の数行後、短いプロローグの

「天井から吊るされたシャンデリア」と「閉鎖されたエスカレーター」によって、「『私も皆のようにキラキラ輝きたい』と願いつつも自信がない、挑戦するのが怖い」というキャラの感情を暗示する ~アニメ「アイドルマスター シンデレラガールズ U149」の場合

◆概要【「天井から吊るされたシャンデリア」と「閉鎖されたエスカレーター」によって、「『私も皆のようにキラキラ輝きたい』と願いつつも自信がない、挑戦するのが怖い」というキャラの感情を暗示する】は「キャラの感情などを暗示する」ためのアイデア。 ◆事例研究◇事例:アニメ「アイドルマスター シンデレラガールズ U149」(第8話) ▶1 本作の主要キャラの1人・佐々木千枝(小5の少女)。 彼女はアイドルである。某芸能プロダクションの「第3芸能課」に所属している。とはいえ、まだ

「キャラA=弱くて、儚くて、大人しい」という描写を繰り返すことで、「本当に?」「人間は多面的な存在だ。それだのにAは弱いだけなの?本性を隠しているのでは?」といった疑問を喚起して、読者・鑑賞者の好奇心を刺激する ~小説「化物語」の場合

◆概要【「キャラA=弱くて、儚くて、大人しい」という描写を繰り返すことで、「本当に?」「人間は多面的な存在だ。それだのにAは弱いだけなの?本性を隠しているのでは?」といった疑問を喚起して、読者・鑑賞者の好奇心を刺激する】は「読者・鑑賞者の心を掴んで離さない語り口」のアイデア。 ◆事例研究◇事例:小説「化物語」(上巻) ▶1 本作の主人公は、阿良々木(「あららぎ」と読む)。 彼は高1男子である。 第1話、物語は阿良々木が戦場ヶ原というクラスメイトについて語るところから

「遺跡の入り口で、冒険家が袋に砂を詰める→理由は明かされない」というシーンを通じて「一体何をしているんだ?」「砂を何に使うんだ?」といった疑問を喚起し、読者・鑑賞者の好奇心を刺激する ~映画「レイダース/失われたアーク《聖櫃》」の場合

◆概要【「遺跡の入り口で、冒険家が袋に砂を詰める→理由は明かされない」というシーンを通じて「一体何をしているんだ?」「砂を何に使うんだ?」といった疑問を喚起し、読者・鑑賞者の好奇心を刺激する】は「読者・鑑賞者の心を掴んで離さない語り口」のアイデア。 ◆事例研究◇事例:映画「レイダース/失われたアーク《聖櫃》」 ▶1 本作の主人公は、インディ(中年男性)。 彼は著名な考古学者で、かつ冒険家でもある。 物語冒頭、 ・Step1:インディはジャングルにいる。 ・Ste

「キャラAはBにごにょごにょと呟いた」とだけ描写して発言内容を伏せることで、読者・鑑賞者の好奇心を刺激する ~小説「涼宮ハルヒの憂鬱」の場合

◆概要【「キャラAはBにごにょごにょと呟いた」とだけ描写して発言内容を伏せることで、読者・鑑賞者の好奇心を刺激する】は「読者・鑑賞者の心を掴んで離さない語り口」のアイデア。 ◆事例研究◇事例:小説「涼宮ハルヒの憂鬱」 ▶1 本作の主人公は、キョン(高1男子)。 彼はごく普通の少年である。 高校に入学したキョンは、 ・Step1:涼宮ハルヒという何ともエキセントリックな女子と同じクラスになった。 ・Step2:そしてひょんなことから口を利くようになり……ハルヒが立

「スーツのジャケットを脱いでいる→途中で着る」という変化によって、「そのキャラは最初はフレンドリーな雰囲気を醸し出そうと努力していたが、途中で放棄した」と暗示する ~映画「レディ・プレイヤー1」の場合

◆概要【「スーツのジャケットを脱いでいる→途中で着る」という変化によって、「そのキャラは最初はフレンドリーな雰囲気を醸し出そうと努力していたが、途中で放棄した」と暗示する】は「キャラの感情などを暗示する」ためのアイデア。 ◆事例研究◇事例:映画「レディ・プレイヤー1」 ▶1 本作の舞台は近未来。人々は、仮想空間「オアシス」の中でたくさんの時間をすごしている。 また、「オアシスに眠る3つの謎を解いた者には、報酬として大金とオアシスの運営権を与える」というゲームが現在開催

物語の合間合間に「嵐の前の静けさ、という言葉の意味が今の俺にはよく解る」「○○が暴走を開始するにはまだ一ヶ月弱ほどある」といった意味深なモノローグを挟むことで、「この後何かとんでもないことが起こるようだぞ!」と読者・鑑賞者にワクワクしてもらう ~小説「涼宮ハルヒの憂鬱」の場合

◆概要【物語の合間合間に「嵐の前の静けさ、という言葉の意味が今の俺にはよく解る」「○○が暴走を開始するにはまだ一ヶ月弱ほどある」といった意味深なモノローグを挟むことで、「この後何かとんでもないことが起こるようだぞ!」と読者・鑑賞者にワクワクしてもらう】は「読者・鑑賞者の心を掴んで離さない語り口」のアイデア。 ◆事例研究◇事例:小説「涼宮ハルヒの憂鬱」 ▶1 本作の主人公は、キョン(高1男子)。 彼はごく普通の高校生である。 第1章冒頭、 ・Step1:キョンは高校