手紙、言霊（2023/03/20の日記）

　朝5時半に起こしてくれと娘が云うから、その通りに起こしてやった。予想外にすんなり起きて、シマちゃんへの手紙を書き始めた。今日が卒業式なんだそうだ。

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　畜山生太郎（ちくやま・しょうたろう）から引き継いだQ社の遠方事業所で、またサービスイベントの要請があった。担当交代のことを知らせていないから畜山宛に云ってきた。

「どうするね？　僕が行ってもいいのだけれど、イゴールさんに確認を取ってくれたまえ」と畜山が云う。むしろ行きたそうだ。何なら自ら先方に提案したんじゃなかろうかと思う。

　行ってもらえばその方が楽だが、Q社と畜山の繋がりは断っておきたいから彼を行かせる手はない。自分が行くか、断るかだ。
　しかしイゴールさんに相談したら、やる前提で交換条件を出してくるに相違ない。それを交渉するのは自分になる。それはいささか面倒だ。全体、畜山がこれまで無償でやっていたおかげで、こちらは随分よけいなしわ寄せを食らう。

　結局イゴールさんに相談する前に条件を投げ掛けて断るつもりで「こっちで対応する（=やりとりする）から担当交代の連絡だけしておいてくれたまえ」と畜山に行ったら、彼は「新任の百裕が対応します」と先方に伝えた。
　先方は「対応する」を「実施する」と解釈したようで、「快くお引き受けくださりありがとうございます」と云ってきた。
　こうなるとさすがに「やりません」とは言えない。やっぱり畜山が絡むと話が縺れる。

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　帰宅すると娘は既に寝た後だった。
　手紙を渡せたかと妻に問うたが、妻は首を横に振る。卒業式にシマちゃんは見当たらなかったらしい。