なりたてマネジャーのためのマネジメント@篠周平

学んできたマネジメント手法をどうやって後輩に伝えるか、日々悩んでいます。/新人教育担当…

なりたてマネジャーのためのマネジメント@篠周平

学んできたマネジメント手法をどうやって後輩に伝えるか、日々悩んでいます。/新人教育担当者・認定理学療法士(脳卒中・脊髄障害)・リハビリテーション学修士/プレイングマネージャーとして、臨床教育やコミュニケーションで、日々悩み学んだことを書いていきます。

最近の記事

これ伝えたらどう思うかなと考え、後輩に指導できないできない時に

「後輩に指導がしにくいのです」部下からそんな相談をよく受けます。 嫌われるかな、受け止めてくれないのではないか、そんな思いで指導をためらう気持ちは、自身の経験としても分かります。 しかし、それを乗り越え指導をしなくちゃいけない。それはもちろん仕事上の必要性と後輩・部下のためでもありますが、言えないということが伝える側の心理的な負担になっていることも多いと考えているためです。 私自身は以下5つの点に注意して伝える練習をして、伝えるという点に関してはいくぶんマシなった気もしま

    • 明確なモデルが無い臨床現場で理学療法士がどうやってマネジメントを学べば良いのだろうか

      「臨床をしながらのマネジメントの勉強は難しい」 そんな話をよく聞くし、私自身もそう思う。 最近やっと療法士の養成校でもマネジメントが授業に組み込まれた。しかし、多くの現場で働く療法士は学生時代には学んでないし、学んだ学生についても授業の成果が臨床に反映されるのもまだ先の事のような気もする。 本屋にはマネジメントの本がずらっと並び、療法士だけでなく多くの社会人が悩んでいる分野なのだろう思われる。 実際に「よしやるぞ」勉強してみても、著者と持ちうる技能や著者が働く環境とスタ

      • 教える人を作るのは、教えられた経験である

        後輩に教えることは大変ですね。教える時間は無いし、ハラスメントには細心の注意を払う必要はあるし、感謝されないどころかクレームをもらうことだってある。 「時間を取って教える事が如何に大変か、教える立場になってはじめて分かりました」そんな言葉を職場で何度かもらいました。 しかし、ずっと後輩たちを教えてきて、ある一つの事に気が付きました。それは、自身が先輩に教育してもらったという想いを持つスタッフ程、自身が指導者になった時、熱心に指導をしているということです。 ・・・・・・・

        • 偉くなるってなんだ-上司の手伝いから始めてみる(4コマ漫画)

          2023/1/14に行われたTwitterスペースに触発されて描きました。 上司の手伝いが次の段階で必要な仕事の予行練習になるのかも知れませんね。

        これ伝えたらどう思うかなと考え、後輩に指導できないできない時に

          働くうえで何で人に相談するべきなのか-思考の枠から考える-

          他人に相談する。 繰り返し、繰り返しその重要性を伝えられるが、なかなか面倒になって出来ない事も度々ある。 仕事をするにあたり、なぜ上司や先輩に相談する必要があるのだろうか。 相談の良さの一つとして思考の枠を広げてくれることが挙げられる。 例えば辿り着きたい真実(顔の図)があるとする。この図の全容を知りたいと思った時に、思考の枠つまり自分(A)が認識できる幅が狭いとする。 Aさんの思考の枠だけで捉えると、図は円であるとか、半月であるとか間違った理解をしてしまうかもしれない

          働くうえで何で人に相談するべきなのか-思考の枠から考える-

          仕事をオリジナルでなく、まずはマネから始めてみる

          「言われたことばっかりやっていて、よいのかな」 働き始めると上司や先輩から様々なことを教えて貰う。書類の書き方や、挨拶、コミュニケーションの取り方、その職場独特のルールまで、その幅は広い。 そんなこんなで働いていて、不意に上記の言葉が頭をかすめた人もいるのではないだろうか。私はそうだった。 ただ上司に言われたことだけやっていて自分は仕事が出来るようになるのだろうか。そんな不安を持つ人は他にもいるかもしれない。 働き始めてそう思った時、私はあえて徹底的にマネしてみること

          仕事をオリジナルでなく、まずはマネから始めてみる

          「自分の力で考える」を3つのポイントで身につける

          「自分で考えてみて」 上司や先輩からそんな言葉を言われた人は多いかと思う。しかし、学生時代は正解を覚えることが正義であり、なかなか答えの無い事を考える経験もない。 自身も自分で考えるのは苦手だし、教育をしていても後輩たちも同様に感じているようです。 そこで少しでも自分で考えられるようになるために実践してみて、有効だと感じた方法を3つ紹介してみたい。 「教えてくれるであろうという他人頼みからの卒業」 「どうすればいいかという聞き方をやめる」 「自分の頭の中にある素材で考

          「自分の力で考える」を3つのポイントで身につける

          勉強したいけど、どうしたらいいか分からない後輩を学びに巻き込んでみる

          「どうやって勉強したらいいのか」後輩から意外と勉強法について相談されることが多い。勉強の仕方が分からないということらしい。 そんな時、既に勉強している上司や先輩の学びに巻き込んでいくことも有効な一つの手段だと感じます。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 澤田直也は、大学を卒業し働き始めて9年が経過した。教育責任者になり、自身の教育に対する知識の少なさに気が付き、それ以降日々教育について学んでいる。 澤田が勤める病院は、若いスタッフが

          勉強したいけど、どうしたらいいか分からない後輩を学びに巻き込んでみる

          後輩指導で何で相手の話を最後まで聞かないといけないのか-後輩指導物語-

          後輩が出来ると指導する機会は多くなる。そんな中で、相談という形で多くの質問やクレームが寄せられることを経験した人も多いのではないでしょうか。 そんな時、まずは相手の話を最後まで聞き切ることが重要だなあと日々感じています。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 澤田直也は、大学を卒業し働き始めて9年が経過した。教育責任者になり、自身の教育に対する知識の少なさに気が付き、それ以降日々教育について学んでいる。 澤田が勤める病院は、若いスタッフ

          後輩指導で何で相手の話を最後まで聞かないといけないのか-後輩指導物語-

          後輩に楽しんで学んでもらいたい時、自分は楽しんでいるのか振り返ってみる

          後輩指導をしていると勉強を促すことも多くあるかと思います。そんな時に、出来れば楽しんで学んでもらいたい。指導者として、そう思うことがあります。 そんな時、後輩に楽しさを伝える前に、自身は楽しさを見いだせているのかを振り返ることは結構大切な気がします。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 澤田直也は、大学を卒業し働き始めて9年が経過した。教育責任者になり、自身の教育に対する知識の少なさに気が付き、それ以降日々教育について学んでいる。 澤

          後輩に楽しんで学んでもらいたい時、自分は楽しんでいるのか振り返ってみる

          仕事で良かった出来事を後輩と一緒に喜ぶ

          〇 先輩、後輩とのコミュニケーションにちょっと悩んでいるのですが、、、 * 分かる。僕も常に悩んでいます。 〇 どんな風に関わっていくのが良いのでしょうか? * 僕たちって先輩になった時、後輩だった時の視点を忘れがちになるなあと思うことがあるんだ。自分が若手だった時、どんな風に接してもらうと嬉しかった? 〇 うーーーん、考えた事なかったですね。褒めてくれたり、かわいがってく れたりですかね。 * そうか、それもあるよね。僕の場合は、患者さんが良くなられたことを、先輩

          仕事で良かった出来事を後輩と一緒に喜ぶ

          得意に頼らず、得意を活かす

          〇先輩、僕はコミュニケーションが得意な方だと思うんです。  しかし仕事上、それに頼り過ぎている気もするんですよね。 *コミュニケーションが上手いなんて羨ましい。  それはいい事じゃないかな。何が問題なの? 〇仕事上で必要なコミュニケーション以外の能力は伸ばせていない気も  するんですよね。 *そっか。 〇そうなんです、だからコミュニケーションを封印して仕事をしてみようと  思っているんです、、、 *そうか、、、  話は変わるけどONEPIECEって漫画知っている。

          後輩指導で「ウッ」と思う仕事は他人を頼る

          〇先輩、後輩指導をしていて患者さんとのコミュニケーションについて  上手く伝えられないのですがどうしたらいいのでしょうか? *自分にとって教えにくい仕事って必ずあるよね。  特に自分自身も苦手意識を持っている場合や、逆に得意だから意識しなく  ても出来る場合も難しいですね。ふと思ったのだけれど、1人で教育  しようとしないってことも結構大事かもしれない。 〇他人を頼るってことですか? *そういう事になるね。 〇それだと、自分に振られた仕事をまともに達成していないような

          後輩指導で「ウッ」と思う仕事は他人を頼る

          「必要な範囲が広すぎて何から勉強すれば良いか分からない」と後輩に言われた時に

          〇先輩、仕事で勉強しなきゃいけない範囲が広すぎて何から勉強すれば  良いか分からないんです。 *確かに、多いよね。僕もそう思ったことがあるよ。  そんな時、どの本で読んだか忘れたけれど面白い発見があったんだ。  ・・・急なんだけど、君は好きな俳優さんっていますか? 〇好きな俳優ですか、、、  ちょっと待って下さいね。これは慎重に答えないといけない、、、  連ドラで人気の〇〇さんが好きです。 *そうなんだね。  その〇〇さんが、例えば君が全く知らない言語の国の人だとする。

          「必要な範囲が広すぎて何から勉強すれば良いか分からない」と後輩に言われた時に

          「もう少し頑張ろう」を具体的に考える

          〇先生、私もう少し頑張りたいと考えているんです。 *それは良い事ですね。  ちなみに頑張るってどういうことですか? 〇一生懸命働くとか、毎日勉強するとかですかね、、、 *そうなんですね。  うーん、その目標だとどうすれば頑張ったことになるのか分かりにくいか  ら、頑張りにくいかもしれませんね。ちなみに具体と抽象って聞いたこと  がありますか? *どんな行動をしたら頑張ったと言えるのか、それが分かるくらい目標  を具体的にしてみても良いかもしれませんね。 〇そっか。確

          「もう少し頑張ろう」を具体的に考える

          短期と長期の視点を持って考える

          〇先生、部下に「勉強して意味あるんですか」って言われたんです。 *ほう、それは難しい質問ですね。  ちなみにどう答えたのですか? 〇私も上手く説明できなくて、、、  意味はあると思うのです。しかし、私にとっての意味を伝えても、 あまり意味がない気がしていて。 *そうなんですね。  そういえば短期と長期って考え方を知っていますか? *忙しくなればなるほど短期的にしか、つまり直近の未来のことしか考えら  れなくなってしまう事も多い気がするんだよね。 〇そうか、、、