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仕事をオリジナルでなく、まずはマネから始めてみる

「言われたことばっかりやっていて、よいのかな」

働き始めると上司や先輩から様々なことを教えて貰う。書類の書き方や、挨拶、コミュニケーションの取り方、その職場独特のルールまで、その幅は広い。

そんなこんなで働いていて、不意に上記の言葉が頭をかすめた人もいるのではないだろうか。私はそうだった。

ただ上司に言われたことだけやっていて自分は仕事が出来るようになるのだろうか。そんな不安を持つ人は他にもいるかもしれない。

働き始めてそう思った時、私はあえて徹底的にマネしてみることが重要だと考えている。そう考える理由を3つ紹介してみたい。

「自身の型を作るきっかけになる」
「成長には素直さが必要になる」
「マネできるだけで大したものである」

自身の型を作るきっかけになる

働き始めは、どのように働けばよいのか悩むことも多い。その原因の1つには、自分の型が無いこともあるだろうと思う。

若い人はすぐ型破りをやりたがるけれど、
型を会得した人間がそれを破ることを『型破り』というのであって、
型のない人間がそれをやろうとするのは、
ただの『かたなし』です

18代目中村勘三郎

勿論仕事をしながら、試行錯誤して自分の型を作るという方法もある。しかし、1から自分の型を作ろうとすると大変時間がかかるし、それだけ時間をかけた型は既に誰かが開発をしていて時間だけが無駄になってしまう可能性もある。

そのため、マネをすることで人の型を基にしながらそこに修正を掛けることで、自身の型を作っていくことが効果的ではないかと考えている。

成長には素直さが必要になる

では、まず人の型を参考にする場合、何が必要になるのか。たくさんある中でも私は素直さが特に大切だと感じている。

ここでの素直さとは「言われたことはとりあえずやってみる」ということを指している。先輩から指導をもらった時、とりあえずやってみる人の成長は早い。

もちろん言われていることを繰り返しても、適切に自身の技術を伸ばすのは難しいかもしれない。

学んだことを自分で考えなければ身につくことはなく、考えるだけで人から学ぼうとしなければ考えが凝り固まってしまう。論語でも言われている通り、人に学びながら自身で考えていくために、素直さをもってマネしてみることは大切かもしれない。

マネできるだけで大したものである

最後にマネをしているって大したことの無いような気がするが、実はそんなことはないというお話。

先輩は少なくとも自分より長くその仕事をしていて、経験も多い。その先輩と同じ仕事が出来るのであれば、それは単純に凄い事だと思う。

だから働き始めた時にマネをしながらでも、先輩と同じことが出来ているなら、自分をほめてあげてもよいのではないだろうか。

現実には、誰をマネするかということがとても難しく、大切になる。

いきなり職場の仲間から信頼を集める上司をマネしてみても、自分にとって課題のレベルが高すぎて、自信を無くしてしまったりすることもあるだろうと思う。

まずは、お客さんを大事にするとか、仕事の時間を守るとか、自身の働き方の考え方に近い、身近な先輩からマネしてみるという方法も有効になるのかもしれない。

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