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彼氏くんのお誕生日

パーマくん22歳のお誕生日おめでとう

君は私にだけ、特別に優しくて時には
「こういうことしちゃ駄目だよ」って叱ってくれて

包容力があって、いざこざがあっても色々助けてくれる

君に出会わなかったら出来なかった事も気付けなかった事も沢山あったと思う。

数えられない程お互い傷つけ合ったし、これからも色々災難な事やたまに君の不器用さの発言や態度に腹を立つことも立たせることも今後沢山くる

それでも「君はそういう考えをしているんだね」と
分かち合えたらいいな


君となら大丈夫か


ある用事の帰りに彼のプレゼントを買いにいった。
悩んで悩んで決めた物はリュック。

リュックを背負って仕事に行く彼を何度か目にしたことがあった

お店に行って、店員さんに相談した後
それに合った物をいくつか、見せてくれた。
自分で背負ってみたり、表のデザインや中の収納スペース等色々考えたが優柔不断な私は悩んでいた。


そこで一つ、他と違ったデザインのリュックを紹介してもらう
あるブランドとコラボした期間限定のリュックで
身体にも負担が掛からず沢山収納が出来ると教えてもらった

彼はサッカーもしているから、試しにボールを入れてみて背負ってみたら凄く軽くて背負い心地も良かった。

店員さんはここで
「特別感がありますよね〜!」と私にひと押ししてくる

そのリュックに決めてギフト用の紙袋に包んでもらった。

リュックを受け取って
彼の喜ぶ姿を想像しながらウキウキでお店から出た

私も彼もやることが多くて会う約束はしていなかったから、彼の家にプレゼントを贈るつもりで住所をきいた。


数日後…


神戸に行く数日前に彼から
「明日会おう」とご飯に誘われた


最近忙しい彼は"自分の時間が欲しい"と言っていたからこそ、尚更その誘いが嬉しかったし
「プレゼント直接渡せるじゃん!」って
気持ちが舞い上がった


会う前にお手紙を書いて紙袋の中に入れ
彼の元へ会いに行く


その日は焼肉を食べに行った


彼は私に誕生日プレゼントを渡す時
タイミングがわからなかったと言っていて
「いつでもいいのに笑」って思っていたけど、
実際その立ち場になると同じ気持ちになる


良きタイミングで大きな紙袋を渡してみる
真面目でクールな彼は
「ありがとうございます。」とお辞儀をして
受け取ってくれた


「なんだと思う??笑」と聞いてみたら

「リュックかな?」と。

そりゃあわかるよね…
大き過ぎてリュックの頭は紙袋から
はみ出してたもん…笑

「帰ったら開けるね。ありがとう!」と
喜んでくれた顔を直接見ることができて
嬉しかった。


その日は彼の誕生日も近かったから、ご馳走しようと思っていたけれど
「最後の晩餐だからご馳走させて。」と奢ってくれた。


背中で分かる嬉しそうな彼


嬉しい、や 楽しい、をあまり表上に出さないから
こそ余計何だか愛おしくなった


焼肉屋から出て駅へ向かう

「寂しくなるね」

と駅前に立つ大きなイルミネーションを見ながら呟かれた

「寂しいね」と私は返す

お互い帰る電車の線が違うから駅についたらすぐバイバイ。

手を握って

「じゃあ、またね。」と言葉を交わす


別れた後、私はカフェで一休みをしていた

彼から通知が入り、トーク画面に移動する

内容は、お手紙を読んで泣いてしまったと。


恥ずかしいから私の前じゃなくてよかった

とメッセージが入った。

何度も書き直したお手紙を、読んでくれたこと
あまり泣かない彼がその手紙を読んで泣いてくれたこと。心が温かくて画面越しに笑みが溢れた


電話が鳴って
言葉で「ありがとう」と言ってくれた

余りにも、泣きすぎて鼻水が止まらなかったらしいんだ。。笑

翌朝

彼から写真付きのメッセージが来て
開いてみると
私がプレゼントしたリュックを車の助手席に乗せられた写真が届いた

彼「今日から大事に使わせてね」

私「リュックも喜んでるよ笑笑」

とやり取りをして彼は仕事に行った


私は、人生で初めて彼氏に誕生日プレゼントを渡した。

お互いがそれを初めての事だったのもいい思い出

私と彼は2ヶ月後にまた同い年になりました。


めでたしめでたし

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