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全ての人に魂が震えた瞬間を。

記事を読んでくださっているみなさま、こんにちは!シーちゃんです
私は、2021年4月から一般社団法人FACE to FUKUSHIでインターンをしています。

普段は大阪の大学に通っていて、日々勉強やサークル、恋愛などに勤しんでいる普通の女子大生です。

正直、このインターンに参加するまでは、「福祉・介護」にあまり関心はありませんでした。「今後の社会に必要なものだ」という認識はありましたが、どうしても“ジブンゴト”として考えられない。3K(きつい、汚い、危険)、精神的につらい仕事、そんな風に福祉・介護のことを見ていました。

こんな私がなぜ今、福祉・介護に興味関心のない学生に関心を持ってもらうため、このプロジェクトをしているのかは、また別でゆっくりと綴らせていただこうと思います。

さて、今回の記事では、興味関心のなかった私に新たな「福祉・介護」の魅力を教えてくださった方をご紹介します。

NPO法人しゃらくの小倉譲さんです。
先日、小倉さんとお会いする機会があり、
「俺、口下手やから」
とおっしゃっていたのですが、
「口下手?いやいや冗談でしょ」
そう言いたくなるほど、言葉に熱があって、人を惹き込むチカラのある方です。

そんな小倉さんの魅力をぜひご紹介したいと思い、今私はパソコンの前にいます。
小倉さんのようにお話しするのも上手くなく、文章を書くのも苦手な私ですが、精一杯みなさまにお伝えできるようがんばります。
拙い文章になるとは思いますが、温かい目で最後までお付き合いください!


“オーダーメイドな人生最高の旅”を実現する「しゃらく旅倶楽部」

“オーダーメイドな人生最高の旅”そんな旅をあなたは知っていますか?
本心の笑顔、喜び、驚き。「人間は感じることで全てが始まる」そう言った小倉さんは何を感じ、何を思い、この「しゃらく旅倶楽部」を始めたのか。
「しゃらく旅倶楽部」では介護が必要な方、疾病のある方、一人で外出が難しい方の行きたい場所に旅に行くお手伝いをしています。時には海外に行くことだってあります。旅をお手伝いする方の中には、要介護認定を受けていたり、車椅子や寝たきりの方、さまざまなハンデを抱えた方がいらっしゃいます。そのような方々が旅行に行くことは不可能だ、そう思う人の方が多いと思います。
しかし、そんな現実を疑問に思ったのが小倉さんでした。
小倉さんは全ての人が、自分のやりたいことができない社会、行きたいところにいけない社会から、“できる”社会、“いける”社会へと日々猛進しています。

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写真:https://hellolife.jp/company/11730.html (HELLO life NPO法人しゃらく)


旅は最高のリハビリ

なぜ小倉さんが旅にこだわるのか、気になり調べてみました。
そこにはこう書いてありました。


“私の祖父が、介護が必要な状態になりました。
当初は、祖母が祖父を介護していましたが、祖母が日に日に疲れていくのを孫の私が見かねて、週末介護に入る生活が始まったのです。

私はおじいちゃん子でした。祖父とは毎年旅行に行っていたくらいでした。
祖父に「今年も旅行行こう」と話したら、「もうすぐ死ぬから無理や」と返されて、「そんなこと言うなや」と、旅行に行くことになったんですよ。祖父が希望したのは、徳島県鳴門市にある人丸神社でした。

ここからが創業の大きなポイントになります。
祖父との旅行を、旅行会社に依頼したところ、どこからも断られてしまったのです。
でも私は、それなら自分で連れていこうと思いました。
目的地の神社に到着すると、それまでは5mくらい歩くのもやっとだった祖父が、何と神社の前の階段を上り始めたんです。その後、神主さんとも、立ったまま1時間くらい話すことができました。その時を、私は「魂が震えた瞬間」といつも表現しています
引用元:http://arikata-daigaku.com/ogurayuzuru

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写真:https://www.youtube.com/watch?v=klpgyAcjie4 (YouTube 小倉譲氏「選択肢のある社会を作る」)


小倉さん自身の実体験が、しゃらく創設のきっかけになっていました。
介護が必要だったおじいちゃんが、旅をきっかけにどんどんと元気になっていく姿を見れた。小倉さんが語っている、“旅は最高のリハビリ”というのはまさにそういうことなのだと思います。

私はこの文章を読んで、自分のことを恥ずかしく感じました。「車椅子や寝たきりの方が旅に行くなんて不可能だ。リスクが大きすぎる。」そんなふうに固定概念に縛られ、目の前の人の本当の幸せを考えることができていなかった私の価値観、穴があったら入りたい。
それと同時に、私自身も「魂が震えた」ような気がしました。


旅が社会問題を解決していく。

最近よく耳にする「孤独死」。みなさんはご存知ですか?

wikipediaによると、「孤独死」とは、

“孤独死(こどくし)とは主に一人暮らしの者が誰にも看取られることなく、当人の住居内などで生活中の突発的な疾病などによって死亡することを指す。特に重篤化しても助けを呼べずに死亡している状況を表す。関連する言葉として、公的に用いられる孤立死(こりつし)や、単に独居者が住居内で亡くなっている状況を指す独居死(どっきょし)などがある。
Wikipediaより

とのこと。

人生を精一杯生きて、最後の最期で誰にも見守られること亡くなってしまう、そんな現実が今まさにこの国で起こっています。
そんな孤独死で亡くなってしまう人が、全国で年間4000人以上います。
※「第5回孤独死現状レポート」https://www.shougakutanki.jp/general/info/kodokushi/news/report.pdf
小倉さんもそんな社会に違和感と怒りを感じていました。
独居している人の約7割が鬱と言われています。お腹が空いても徒歩1分のコンビニにすらいけない人がいる。体が不自由になって、動けなくなった人が誰にも看取られずに亡くなっていく、そんな社会は“悪”だ。
多くの人に心を元気にしてほしい。それで体も元気になってもらいたい。儲けではない。そう小倉さんは語っています。

ぜひ、小倉さんのお話を聞いてほしい!


私は、小倉さんの「できない理由を考えるより、できる理由を考える」
という価値観に魅せられ、小倉さんの講演をいくつもYouTubeで観ました。
私は新しく何か始めたいことがあっても、無意識のうちに「できない理由」を考えてしまっていたのだとその時、気付きました。なんだか、今まで自分の中にあったモヤモヤは晴れたような気が来ました。
そんな体験を多くの人にも体感してもらいたい。
幸運にも、私はオンラインで小倉さんとお話する機会があったのですが、介護の概念をぶち壊してもっと良くしていきたい、この社会をもっともっと良くしていきたい、そんな熱い想いに圧倒されてしまいました。

そんな小倉さんには今回、「カイゴの業界研究セミナー」の第一弾のゲストとして登壇していただきます。


「カイゴの業界研究セミナー」とはなんぞや?と思われた方が多くいらっしゃると思うので、少しご紹介させていただきます。
FACE to FUKUSHIでは、介護の魅力を学生に発信する「カイゴの仕事研究室」というサイトを運営しています。
福祉・介護分野で就職するのありかも、と思っている学生にむけて、この「カイゴの仕事研究セミナー」を企画しています。
学生向けではありますが、もちろん学生ではない方にもきていただくことは可能です。
2時間という短い時間で、「福祉・介護」に対する考え方が変わって、自分の視野を広げることができると私は信じています。
ぜひ、多くの方に小倉さんのお話を聞いてもらいたい!


<カイゴの業界研究セミナーのご案内>
日時:2021年10月31日(日)
場所:オンラインで開催します。
詳細・申込:https://kaigo.f2f.or.jp/seminar/766/

<小倉さんのプロフィール>
NPO法人しゃらく 理事長 小倉譲
家族の里帰りをきっかけに法人を立ち上げ。旅を諦めていた方や、最期が間近に迫った方
に、介護や看護の力を使って、オーダーメイドな「人生最高の旅」をプロデュースしている。

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写真:https://123kobe.com/about/greeting/ (NPO法人しゃらくHP)

<参考サイト>
『小倉譲氏 選択肢のある社会を作る」』https://www.youtube.com/watch?v=klpgyAcjie4
『旅は最高のリハビリ』NPO法人しゃらく代表理事小倉さんのお話 介護の仕事研究室
https://www.youtube.com/watch?v=lJLN3lWfhvo 
第5回孤独死現状レポート」https://www.shougakutanki.jp/general/info/kodokushi/news/report.pdf 


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