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伝えるという事、メディアの力

伝えるということは共有する事である。

そこにそれぞれの受け取り、感じ方、賛否、葛藤、共感、憎しみ、感動、喜び、前進、等々、あらゆるものが生まれる。
が、真実を伝えるのなら、それは未来への経過だ。
それなくして進歩はない。
本来、マスメディアはそこに大きな貢献をするはずである。

日本は素晴らしい国だと思うけれど、この「伝える」をいつからか履き違えてしまったようだ。

先日、過去に性暴力被害に遭い、長く闘った伊藤詩織さんの件を見ていて、
吉松育美さんを思い出していた。

彼女は大手芸能プロダクション幹部のストーカー被害に遭っていたが、
結局「和解」という決着をつけることになる。
おそらく本当のところでは決着などついていなかったのではないだろうか。
あまりに不自然で不可解な結末。
けれど、どこかで折り合いをつけなくてはいけなかったのだろう。
それは周りが軽々しく言えるほどの事情ではないのだと思う。
ミス・インターナショナル世界大会で日本人初の優勝を獲得してくれた彼女は、今も美しく、精いっぱい彼女という人間を生きることをしている。

伊藤さんも、吉松さんも、聡明で才能豊かな人だと、感じるものは大きい。

マスメディアは蓋をする。
真実を隠すために。

つまりそれは誰かが何かを守りたいわけで、
そいつの本性はビクビクしているチキンだ。
その誰かはそれでうまくやったと思っている。

しかしそれはこれまでのお話だ。

現代となっては、そこらじゅうにカメラがあるように、
記者はそこらじゅうにいる。
我々民衆だ。十分メディアとしての媒介を果たしうる。

プロとして伝える役割を持つ人は、隠すという業を成すためにそこにいるのではない。
共有し、善き未来を拡げるために、である。

過去は教訓だ。
しかし、もしも正しい伝え方をしているならば、いたずらに
過去のことを引っ張り出して、彼ら彼女らの傷をまた痛ませ、背負わせることはないように思う。

ところで東京新聞やArc Timesで活躍しているジャーナリストに望月衣塑子(いそこ)さんがいる。
彼女のことをあれこれ言う人もいるけれど、今こそ彼女のようなジャーナリストが必要だと思う。
彼女に対して否定的な発信を聞くと、じゃああなたはどれほど動いて発信しているのか?と思ってしまう。
わたしは彼女を応援している。


今まで隠されていたもの、
言えなかったこと、
それらをもっと出していくことが今後の変換になるのだと思う。
それを何らかの形で通す場も必要だ。


マスメディアとして、世の中を伝える仕事は、本当はもっと胸を張って、誇っていい仕事なはずだ。

ちゃんと受け手はいるのだから。



茂木健一郎 ↓ [ ♪ 日本の新聞 ] (投稿2013/12/18)
茂木健一郎の脳の教養チャンネルさんのYoutubeチャンネルより


ザ・タイマーズ(忌野清志郎(ZERRY))↓  [ ♪ FM東京~ ] 
jreastniigata_3さんのYoutubeチャンネルより(投稿2014/03/16)
※映像は1989年のもので、曲名の「偽善者」は別のものです。(彼らが周囲には秘密にして差し替えて演奏した)



#lightStreamその他



・SHIORI ITO Official Site https://www.shioriito.com/

・吉松育美 Official Site https://www.ikumi.com/
・Ikumi Yoshimatsu / 吉松育美Official  https://www.youtube.com/@yoshimatsuikumi
・吉松育美のクイズナ
https://www.youtube.com/@user-zp8rk8bc3c

・Arc Times YouTube
https://www.youtube.com/@ArcTimes1

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