仕事か離婚か

最近の私の考え事。
仕事か離婚か、の2択。
ほんとは2択になんかしたくない。
仕事も家庭も円満、それが一番。

2児の母でありながら、仕事を取るのが離婚をとるのかなんて考えてる時点でおかしいのかな、そんな気持ちもある。


転職

遡ること3年。
12年勤めた病院を辞めた。
続けられるのなら続けてもよかった仕事を、子どもの就学のためにやめた。給料もよかった。福祉系の国家資格があるといえども、この田舎でこれ以上もらえるところはないだろう。それでも。
片道車で50分の職場。朝はもっとかかる。
息子が1年生になった時、息子より先に家を出ることはできない。行ってらっしゃいくらいはいってあげたい。
そんな気持ちからの転職。


次の仕事は、自宅から10分。拘束時間は長い、月額5万下がったが、まぁまぁの給料。
息子が小学生に上がっても、娘の保育園の送迎ができて、小学校へ行く息子の送り出しができる。
そんな理由で就職先をすぐに決めた。


福祉系の職員は私だけ。企業文化の根付いた会社。残業も当たり前。定時退社はほぼできない。
中途入社はほとんどなく、当時34歳の私は女性の中で上から3番目に歳をとっている。
若くてエネルギッシュ、最初はとても居心地が悪かった。
だけども生活も支えなくては、働かなくてはとやっていくうちに、上司や他部署の人たちからもある程度の信頼を得た。
部署内で正社員は3人。上司、私、そして新卒入社3年目の子。他はパートや準社員で構成されている。
上司は同い年の男性。30歳くらいに新規事業を任されて、何にも知識のない中、がむしゃらにやってきた人。
私が中途入社で肩身の狭い思いをしていることも理解してくれていた。この人がいなければ今の仕事も続けられなかった。

仕事の楽しさ

ビジョンがしっかりしている今の職場。
私もウキウキする。上司からも信頼を受け、そのビジョンの中に私がいる、そんなことを考えられるようになって、仕事が楽しくなってきた。
夜は遅いし、時間には余裕がなかったけど、家庭以外にも私を認めてくれる場所があることは、私にとっては自信になっていた。

上司や同僚とたまに飲みに行って愚痴をこぼし、夢を語り、次はこうしてみようかと発展的に話をすることがとてもキラキラした時間だった。

私も上司のことを尊敬しているし、上司も私のことを信頼してくれ、いろんなことを相談してくれるようになった。同い年なこともあり、上司でありながら、友人のように話も弾む。LINEなどもやりとりし、明日はこうしてみよう、こうしたらどうかな。考えて、認められるのが楽しい。

夫とのなれそめ

夫とは中学の同級生。13年ほど付き合って結婚した。穏やかで、自分がブレない、そんなところが好きだったと記憶したる。
大学時代、遠距離恋愛だった。遠距離恋愛なのに、連絡するのも週に1度くらい、私から。ほっといたら自然消滅するんだろうと思って、見えないところで大学生活を謳歌している彼の負担にならないようにと、週に1度の連絡をある意味必死にした。束縛を嫌う、彼に嫌われないように。
私も可愛いかったんだな。

お互い地元に就職した。28歳で結婚する時、家事は私は苦手、好きになれそうもない、専業主婦になるつもりはない、ずっと正社員で働きたい。そんなことを伝えたけれど、あの時は2人とも若かった。現実的になんか考えてなかったんだな、と今になって思う。


夫の転職

私が転職して1年後、夫も転職をした。
給料は前職の方が年間50万程良い。退職金も期待できた。けれど、

『やりたいことをやりたい』

子どもたちの送り出しも、送迎もできるかもしれない、そう夫は言った。
給料面で転職に反対したけど無理なことは知っていた。決めたら私の説得なんか聞く人じゃない。
生活費として入れてもらう金額は減らさないこと、昼のお弁当は今後も作らないことを条件に、夫の転職を承諾した。
転職後、結局子どもたちの送迎、送り出しはできないところに配属された。
9時〜業務開始、通勤時間は30分。毎朝7時10分には家を出ていく夫。
なぜ?と思いながらも私はそれについて不満を言ったことはない。働くということには付随していろいろあることもわかっている。会社のやり方も、夫自身のやり方もあるということも理解しているから。

夫の私への不満、私の夫への不満

残業続きの私に、夫は辟易していた。
子どものこと、家のことをもっとやれ。と。
19時にはご飯を済ませて、21時にはこどもを寝かす。食卓も冷凍食品を使うな。帰ってきたらあったかい食事が用意されてる。それが理想だそう。

なぜこんなに仕事が遅いのか、仕事の携帯のLINEが鼻につく、仕事に軸足があるのは何故か、母親と父親は違う、母親なんだから早く帰ってこい、夫婦の会話がない、努力は認める、そんなに出世がしたいのか…等々、たくさん言われた。

19時過ぎに帰ってくる私に、むすっとしている夫。
仕事を放っぽり出して、自分だけ早く帰ることは私にはできない。
私は朝、夕ご飯の準備をあらかた済ましていくようになった。上司にも相談し、早めに帰れるよう配慮してもらい、仕事の携帯のLINEグループも抜けさせてもらった。夫婦の会話がないと言うので、努めて会話を振るようにした。が、無視されることもあったり、ふーん、で済まされたりして心が折れた。
夫の不機嫌は改善に向かわない。むしろ悪化した。

仕事の文句を言われる度に私は、家庭を守るために仕事も大切。妻の仕事が忙しかったら、夫も家のことをするのが共働きなんじゃないのか、と繰り返した。
あなたが仕事をしてるのと同じように、私の仕事も責任がある。仕事に男も女もないんじゃない?少なくとも私は、女だからと腰掛け程度に仕事をしてきたわけじゃない。
なめるな、私を。
なめるな、働く女性を。

夫は私の『努力は認め』てはくれるものの、母親として、妻としてを求めてくる。
そもそも努力は認めるってなんだろうか。
私は夫の家臣か何かなのか。
『女性の社会進出を謳う人はみんな独身かシングルだ』
働く女性に対する侮辱の言葉。森さんレベル。
信じられなかった。

家が窮屈だ。とても。
かわいい子どもたちは、私が働くことには何も不思議に思っていない。
それでいいと思う。
未来を担う、子どもたち。
古くさいジェンダー論に縛られず、自分の生活を、人生を選べばいい。

窮屈だ。とても。
苦手な料理、毎日やっているよ。
冷凍食品使うなってどうして?
苦手なことをしてる私を褒めろなんていわない。
だけどさ、せめて苦手なことを指摘しないでよ。
わかってるよ、十分。
ねぇ、じゃあやってよ、仕事しながら、子どもの送迎しながら、毎日。
自分の時間もちょっとだけ欲しいんだよ。
そう言って夜の営み断ると不機嫌になる。
不機嫌になるのは面倒くさいから、受け入れるしかない。
そうだよね、男尊女卑だもんね。
そんなあなたのどこを、尊敬して、信頼して、添い遂げればよいの?
ねえ、そもそもわたしたち、価値観違いすぎない?

私が私らしく輝いてはいけない?
家以外で私らしくいられる居場所があってはいけない?

子育てはあと15年もすれば終わる。
そうした時、私は私の人生で出会った人と楽しくお茶をしたり、思い出話をしたり、旅行に行ったり、そんなふうに謳歌したいんだよ。
夫婦2人、まったりと温泉に行く?
私の15年後はそうじゃない。

上司への信頼の加速

話せば話すたびに夫との溝は広がる。
反比例して上司との関係が深まった。
家庭内の事情を相談するようになってから、上司も自分のプライベートを話してくれるようになった。
仕事上も、お互いになくてはならない存在になっていく。
重要な話を2人で進めていく。
苦楽を共にし、成功した時は素直に喜べた。
上司との話がどんどん楽しくなっていく。
常に感謝を忘れない、人間的にも尊敬できる人。

離婚

私なりには歩み寄ったつもりだった。
仕事も務めて早めにあがらしてもらい、夫婦の会話を増やすように話しかけた。
夜の営みも断らない。
でも、家事も仕事も、夫には認められない。
たまに夫から話しかけられることとすれば
私の仕事への愚痴、不満、悪口。
「おまえの上司のこと、大嫌いだから。」
もう、たくさん。
反論する私の手は震えてる。
涙が出てくる。
もう、いいよ。
離婚しようよ。
お願い、私のこと嫌いになってよ。

夫の嫉妬

離婚という言葉を発した途端、態度を変えた夫。
夫になりきれなかった、離婚なんて言わないで欲しい。
とか。
正直今さら何言ってるの?と思ったけど、子どもたちのことを考えると、離婚は決めきれなかった。
そしたら、上司とのLINEのやりとりが本当にいやだ、仕事以外で会うな。
そう言い出した。
ただの嫉妬。10年前だったら嬉しかったのかな。
でも今、そんなことを言われても、全くうれしくもない。逆にひいた。
まるで、子どもの友だちを『あのこ嫌いだから仲良くしない方がいいよ』と言うダメな親のよう。
上司とのLINEをやめるよ、といいつつも、週3くらいの頻度で続いてたことが、夫をさらに狂わせたらしい。
それから月に3回くらい、夜起こされて同じ話をされた。
夫は私のせいで眠れない、食べれない、らしい。
不倫も浮気もしていない。ただの同僚なのに。

仕事か離婚か

夫は離婚には応じない。
私はそんなに体調崩してるんだったらいっそのこと別れようよと思う。
けど、それは夫にとっては意味がわからないらしい。
これでほんとに離婚になったら「おまえの会社に火をつけるかも」だって。脅しの一種。
どんどん心が離れてく。

夫はただただ、私と上司の仲を男女の仲だと決めつけて、私が悪者だと主張する。
嘘をついてLINEをしていたことは確かに私も悪い。
だけども、そもそも上司と部下、同僚。それ以下でもそれ以上でもない。
私は納得できなかった。
夫がこんなに苦しんでるのに、なぜ誠意を見せてくれないんだ?!
と、私に言うたび、気持ちが冷める。
こんな夫よりも確かに上司のがいい人だわ。
そう思ってしまう。
浮気だの不倫だのといわれ続けて、そうか、私も上司のが好きなのかもしれない。
そんな気さえする。
仕事は辞めたくない。
今は夫がめんどくさい。
だけど子どもは父親が大好き。


決められない。


今もまた、子どもを寝かしつけたあと、寝室で占いやらnoteやらしていた私に夫が言う。

「寝る気がないならリビング行きなよ。行きたいんでしょ。」

私はそんな自由も許されないのか。



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