【月刊】喫茶食堂kenohiの振り返り(2021年1月)
東京の武蔵小山、住宅街で小さな喫茶食堂kenohiを一人で営んでおります
ひかるです。
このnoteでは、月次収支の振り返りを書いています。
・カフェや喫茶店を将来個人で開業したい人
・kenohiや店主の僕に興味がある人
そんな人に、このnoteが届くと嬉しいです。
●このnoteに書いていること
・前月の収支結果と、その考察
・実施したことについて
・いま考えていること等
<はじめましての方へ>
●kenohiについてはこちら
●店主についてはこちら
※kenohiの裏側は知りたくないよ!という方は下記の目次から2へ飛んでください
1. 収支
※運営に欠かせない最低限の勘定科目のみ記載。
※便宜上、僕(個人事業主)の給料を人件費として記載。
※減価償却、在庫の棚卸しについては記載していません。
■収支(利益):-¥94,121
・売上:¥531,078
・費用:¥625,199
1月は赤字となりました。
2021年9月から黒字続きでしたが、1月で途切れました。
主な要因は下記です。
・店舗売上の減少(先月比-¥99,266)
・人件費を引き上げたこと(+¥20,000)
・ホームページのドメイン更新料(通信費+¥10,000)
また、そもそも先月も感染防止協力金(400,000円)あっての黒字でした。
1月の結果に対する所感としては「まあそうだよな~」という感じです。
■収入について
〇前年同月比
・売上全体:97%
・店舗売上単体:83%
店舗売上単体でも、雑収入を合わせても前年を下回りました。
雑収入はむしろ今年の方が大きいので、店舗売上が少ないこと、
その要因としては、営業日数が2日少ないというところが大きそうです。
○日販平均(店舗売上/営業日数)
営業日数は月毎に変わるので、お店の経営的な健康状態を正確に知るうえで
重要な指標です。
・日販平均:¥24,931(先月比87%)
- 客単価:¥1,141(93%)
- 客数/営業日数:22人(94%)
客数、客単価ともに12月から微減。
その結果として日販が下がりました。
10~12月は日販¥27,000~¥28,500で、イレギュラーな収入がなくとも、イレギュラーな支出がなければ黒字という状態でした。
その日販でも、労力的にも精神的にも しんどくなかったので目指したい状態です。
そうなるようにどうするか、というのが直近のお店の課題です。
あるいは、お店以外で収入を作る、ですね。
〇売上詳細
<店舗売上>
※()内は先月比
・売上:¥498,614 (-¥99,266)
・客数:437人 (-51人)
・客単価:¥1,141 (-¥84)
・営業日数:20日 (-1日)
・平均日販:¥24,931 (-¥3,540)
・客層:既存81% (-4%) 新規19% (+4%)
・テイクアウト売上:12% (+1%)
特筆事項なし
<店舗以外の主な売上>
・note:¥17,864
・Antonic出張売上:¥13,500
・LUUP:¥1,000
人件費増額分はここから捻出できるといいなあ。
いいなあ...と言い続けて1年ほど経ってしまったので、自分のやる気を引き出すためにも無理矢理人件費を引き上げました。(そうすれば赤字になりますからね)
noteに続くもう1本の柱、頑張って作りましょう...!
■支出について
表右の数字が1月の費用です。
特筆すべきところはありません。
2. 1月にあったこと、やったこと
〇展示『半径2km』facelighterさん
ご自宅から2km圏内を写した素敵な写真展。
(もちろんkenohiも2km圏内!)
12月末までの展示の予定でしたが、期間を1月末まで延長してくださいました。ありがとうございます...!
この展示をきっかけに、未知子さんのアートプロジェクトにも参加いただくことになり、参加しているkenohiのお客さんたちとも繋がり...とても嬉しかったです。
〇Antonicさんのマルシェ企画に参加
お酒にマイナスイメージが付きまとう今日この頃、
ジントニックを楽しい気持ちで飲んで欲しいという願いから生まれたAntonicさんの素敵な企画。
元々、オーナーの留以さんと友人ということもあってお声がけいただきました。
当日は定食と、米粉のフィナンシェをご用意しました。
kenohiのお客さんも何人か来てくださったり、Antonicさんのお客さんもフィナンシェを気に入ってくださったり。嬉しい...。
初めての場所で、初めての方に提供するのは緊張しました。
オープン初日の気持ち、初心を思い返すことができたのも良かったです。
3.雑記:経営方針と、いま進めていること
今月からタイトルと書き方を少しだけ変えてみました。
(気づいてくださる方、いるのだろうか...というくらい少し)
それと合わせて、自分のスタンスを書いてみようと思います。
■大切にしたいこと(最優先)
1.無理しない(身体的にも、精神的も)
2.kenohiのコンセプト(日常を整える)を大切にし、一貫性のあるサービスを提供する
3.「たくさん」儲けることを目的にしない
■そのために 行うこと、考えていること
1.店舗は収支+-0でよい
継続的に上振れるようなら休みを増やして売上を下げてよい
(店舗での売上増≒労力負担増だから)
2.店舗以外で、粗利率が高い&労力があまりかからない売上を少しずつ作って利益を出す
3.自然体でできることだけを行う
4.大切にしてくださる人を大切にする
誰でも彼でも受け入れない、分かりにくいお店でよい。
kenohiらしさを保つために勇気をもって注意、お断りをする。
■注意しておきたい数字・状態
1.収支・キャッシュフロー
イレギュラーで発生した収支は除いて確認する。
できるだけ早く、危険信号を察知する。ゆっくりと様子見をしたり、考える時間を確保するため。無理な収益増を目指さなくても良いように。
余裕があれば、波を受け入れ、一喜一憂しないで済む。
2.月次の平均日販および、それに紐づく客数・客単価
3.既存顧客と新規顧客の割合
正解はないが、新規顧客も毎月2割程度流入している状態が望ましい
既存顧客に依存しすぎないようにする
4.自分の健康状態
寝不足になるならオープンを遅らせる。
オペレーションが大変なメニューは提供しない。
合わない人からは静かに離れる、遠ざける。
===
こんな感じでしょうか。野心は、ありません。
自分の日常を豊かにするために、この仕事・お店をしています。
自分の日常を蝕む事業はやりません。
そうも言ってられなくならないように...したいですね。
「こんなユルユルとやっていけるわけあるかい!」
と、自分でも突っ込んでしまいそうになるのですが
奇跡的になんとかなってきました。
「○○を伸ばすためにA,B,Cの施策を打った結果20%伸長」
みたいなことは、オープンしてから約2年 1つもなく、
なぜかなんとかなってしまっている、というのが実情です。
はっきりしていたのは、スタンスだけ。
大事にしているのは、コンセプトだけ。
そうしたら、たまたま需要に合致した、という感じです。
需要に寄せて「生きてはいけるけど、苦しい」状態になるよりも、
「やりたいようにやってみて、うまくいかなかったら辞める」が良いなと考えています。
何をやってもダメなら、サラリーマンに戻ります。いや、分かりやすいスキルも実績もない自分を雇ってもらえるのかは、わかりませんが...。
前よりはきっと「仕事は仕事」と割り切って働けるはず。
===
■いま進めていること
<1>
「kenohiでお店をやりたい」という方から問合せをいただきました。
お客さんとして来てくださったことがある方でした。
オンラインでお話した結果「応援したい!」と思いました。
順調に進めば、4月頃にスタートする予定です。
楽しみだなあ。
<2>
店舗以外の売上を増やすために、SHOOTEST さんと契約することにしました。
撮影スタジオとして、定休日に使ってもらえたらいいなあと。
だいぶ前にスペースマーケットさんのアカウントも作ってはいますが、
やっぱり知らない人にお店を明け渡すのが怖い。
SHOOTESTさんは法人利用がほとんど とのことで安心しました。
4. 質問箱を作ってみました
コッソリ伝えたいことがもしあれば、コメントよりもきっと書きやすいかなと思って作ってみました。
短い質問や感想、長めのご相談でも構いません。
楽しみにお待ちしています。
以上です。
ここまで読んでくださった方、ありがとうございます。
kenohiに興味を持ってくださった方は、他記事も読んでくださると
とっても嬉しいです。
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