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モデルガンとナイフ

 コレクターなどではないが、モデルガンが好きだ。特別、その世界のマニアでもなく、持っているのがコクサイの「コルトガバメント」とマルイの「ベレッタ」だけだが……時々ガスを注入して、段ボールを打ち抜いている。

 ガギじみてはいるが、案外ストレスが発散できる。

 以前にも書いたと思うが、ナイフの方は、少しではあるがコレクターと言える。まあ、一番高価なので四万円位なので、あまり自慢は出来ないが……

 夜な夜な、ナイフを手近に置いて、時々握ったり、磨いたりしながら、アニメを見る。勿論、一杯ひっかけながら。はて、人が見たら、どう思うのだろうか?

 ナイフは勿論、すべて本物である。一番好きなアルマーの「シリアタック」は折り畳み式の軍用ナイフで、たぶん、戦場にあって兵士が使ったモデルである。

 いずれにしても、僕はナイフに関しては、完全な本物以外認めないが、ことガンに関しては本物には興味がない。

 仮に、とんでもない悪友がいて、こっそり実銃をくれると言われたとしても、あっさりと拒絶するだろう。
 法律に触れるという意味ではなく、やはり基本的に人を殺めるために作られた武器より……完全に「玩具」であること……すなわち「ニセモノ」を愛する。

 面白いもので、実銃の方は使い勝手を考慮してより軽く使いやすく工夫を凝らすが、玩具のガンは、それとは真逆に、よりズッリと作る。
 「リアル」の意味が違うのだろう。そう。玩具の求める、「らしさ」としての「リアル」こそが好きなのだ。

 一方ナイフは、軍用という意味もあるが、やはりサバイバル的な要素が強い。人間が野性に目覚めた時、唯一の相棒になってくれる……だからこそ、本当に切れる、頑丈な……「本物」に愛着してしまう。

 願わくば、モデルガンではなく、本物のナイフを以て想像の世界に切り込みたいと考えている。
 已んぬる哉……得てして、玩具のモデルガンみたいな文章しか綴れなくてイライラする時もあるが、そんな時こそ、「本物」のナイフを握りしめるのだ。

 

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