夢の続きを描いたあの頃。【第一章~漠然~】Part3

初見さんの方は、まずは【序章~出会い~】から読む事をオススメします。

出発時間は夜の22時頃。

移動しながらバスで就寝する。

朝には到着し、体育館へ入り応援をする。

応援組もなかなかハードだ…

こうして全国大会が始まった。

初日は8グループに分かれ予選3チームが2試合づつ行い、上位2チームを決める。

自分は勝つに決まっているだろうと応援席で余裕感を出していた。

1試合目はダブルスコアで勝利した!

「やっぱりつえぇ!!」
応援席から先輩の名前を叫んで喜んでいた。


2試合目は点数は1桁差で…



………負けた…。



初めて負ける先輩を見た。

予選は1勝1敗の2位通過。

負けた事が驚きだったが、優勝が出来なくなったわけじゃない。

その日の夜、同級生と旅館の屋上の露天風呂で大声で叫んだ。

「ぜぇんこぉくせぇいはぁ!!!」

何度も叫んだ。

自分が出来る事は喉が潰れるまで先輩を応援する事。

優勝した姿を見たい。

その気持ちでいっぱいだった。

2日目
決勝トーナメントの1試合目が始まった。

とにかく全力で応援した。
シュートが入ったら人一倍喜んだ。

先輩達は強い。

絶対負けない。

優勝するんだ。

試合終了のブザーが鳴った。





先輩達は負けた。



応援席へ涙を流しながら挨拶する先輩達。

漠然とした…。

県内で負けなし、北信越大会も優勝したのに。

全国優勝は出来なかった。

いったいどれほど練習しないと全国大会は勝ち上がる事ができないのか…?

夏休みの練習で根を上げている自分にゾッとした。

先輩達は学校の日も朝7時前からシュート練習をしていた。

練習後も1時間2時間とシュート練習や1対1などをしていた。 

それでも勝つ事ができなかった。

上には上がいることを実感した。

先輩達、本当にお疲れ様でした。

人生初の全国大会は全国Best16で終了した。


そして、夏休みの終盤。

新チームが始動する。 

第一章 完

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