夢の続きを描いたあの頃。【第一章~基礎~】Part2
初見さんの方は、まずは【序章~出会い~】から読む事をオススメします。
2007年8月上旬。
応援組ですが、初めての全国大会への切符を手にした。
浮かれていた気持ちは、北信越大会が終わった次の日まで。
チームは全国大会出発まで、2つのグループに別れる。
試合に出るAチーム。
応援組のBチーム。
ベンチに入れなかった3年生は全国大会まで受験勉強や夏休みを満喫している。
Bチームはとにかく基礎体力をつける。
これがまた冗談じゃないほどきつい…
ランニング、
フットワーク、
対人プレー、
試合。
どの練習も全くついて行けなかった。
背が周りより大きいだけで走りも遅く、ジャンプもできない。
毎日練習終わりは体育館の隅っこで30分ほど座ってから帰宅していた。
何故こんなに走るのかは、理由がある。
全国大会が終わって数日後には市町大会がある。
Aチームの選手の内、2年生が4人もユニフォームをもらっている。
つまり、新チームのベンチの枠は残り11人。
夏休みは枠をかけた競い合いになる。
それは重々承知なのだが、練習後の自主練習が全くできない…
目の前で先輩が1対1をしている。
同級生も数人シューティングをしている。
そんな光景を毎日汗だくで眺めていた…。
疲れが溜まり過ぎて時には走れず、練習の途中で見学してしまう日が出た。
自分の中でかなり焦っていた。
このままじゃ周りに置いていかれる…。
北信越大会から全国大会までの期間はとても長く感じた。
とにかくご飯を食べて、しっかり寝た。
(それくらいしかできなかった…。)
全国大会出発の2日程前から、練習後に自主練ができる程の体力がギリギリついた。
自主練と言っても軽くドリブル練習をしたり、ゴール下のシュート練習をしたくらいだ。
そうして全国大会への出発日、もちろん午前中は練習だった。
(せめて出発日くらい練習はしないでくれよ…。)
練習が終わり、少し休憩。
そして重い腰をゆっくり上げて、
シュート練習をした。
遂に、日本一を決める大会が今始まる。
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