進路について【再びJICAへ】
こんにちは.
いつも記事をご覧いただきありがとうございます.
この度,私事ではありますが進路の報告をさせていただきます.
2022年11月より,再びJICAへ
タイトルにありますように,11月より再びJICAの方に籍を置く運びとなりました.
詳細の部署等については控えさせていただきますが,開発途上国の防災や復興分野における技術・資金協力に関する事業を担当することになります.
また情報収集・調査分析の一環として,海外出張も年に数回あるようなポストです.
当然ながら専門性が求められる分野でありますので,これまで通り多分野にわたる積極的なインプットは継続しつつ,これから長きにわたって知見・経験を追究していきたいと考えています.
これまでも度々お伝えしてきましたが,自身のJICAとの関わりとしては,2018年6月から2020年6月(パンデミックにより3月に帰国)までJICA海外協力隊(ヨルダン・青少年活動)として,首都アンマン郊外に位置している難民の子ども達が通う教育施設で活動しておりました.
そのほか,国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)が運営主体である小学校で週に1回の頻度で授業を受け持ったり,休日には自らパレスチナ難民キャンプに足を運んでフィールドワークを実施したりしておりました.
↓パレスチナ難民キャンプでのフィールドワークの記録(無料)です.
日本の防災,復旧・復興における知見や経験の蓄積
多くの方がご承知の通り,全世界的な気候変動や都市化の進展に伴い,世界各地であらゆる災害のリスクが増加しています.
今年の夏に発生したパキスタンでの洪水は記憶にも新しいかと思います.
例えば,近年は発展著しい東南アジア・南アジア諸国ですが,これらの地域は世界のなかでも多様な災害のリスク(地震,台風,洪水等)にさらされています.
たとえ産業の発展や技術開発が進んだとしても,災害に対して脆弱な社会であれば,社会経済面において大打撃を受けるリスクが高まり,そこからの立ち直りにも多大なコストを要することとなります.
そのため,近年は「防災の主流化(Mainstreaming Disaster Risk Reduction)」として,各国があらゆるセクターの開発政策・計画に「防災(Disaster Risk Reduction)」を導入することが推奨されており,そのための投資の重要性といった機運も高まっています.
ハード・ソフトな災害対策の導入によって,大規模災害が発生した場合には人的被害はもちろんのこと,経済的被害も最小限に留め,復興に向けた動き出しもスムーズになるといった効果が期待されています.
そのようななかで,日本の防災・復興に関する国際協力の知見や経験の蓄積は世界をリードすることができ,当分野の技術・資金協力は国家の持続的な発展においても重要な役割を担っています.
自分自身は仙台市で多文化防災事業に短期間ながら参画し,また修士1年次には宮城県内の某被災地で発足した復興のための住民団体を対象にフィールドワークを実施したこともあり,「海外諸国と災害・防災」に関する問題にはかねてより関心を抱いていたことから志望に至り,幸運にも採用をいただいたという次第です.
30歳で大学院修了,ここから国際協力の道へ
10年近く前,初めてタイのパヤオを訪れたことを契機に漠然とながら国際協力の道への志を抱きながらも,実現できるか否かは不透明だったというのが本音です.
それでも,その方向に向けて進めるよう地道なことを日々続けて,その過程で現れたチャンスは逃さず確実に手を伸ばすことを繰り返してきたことの蓄積が,今に結びついているのだと,振り返ってみての所感です.
↓タイでのケース・スタディ等をまとめたマガジン(無料)です.
とはいえ未だ学生という身分ゆえ,修論執筆と並行しての勤務となり,11月からは忙殺されることが予想されますが,それ以上に新たなチャレンジとして,そして国際協力の道に向けた一歩として期待の感情の方が強いです.
また大学院修了後も,調査研究や論文執筆,学会報告などを継続していけるよう努めていきたいと考えておりました.
まだまだ災害や防災,復興事業などについて多くを語れるほどの知識のない初学者ですが,これまで通り学び続ける姿勢をもって愚直に邁進していきたいと思っております.
これからも多様な形での発信を続けていきたいと思っておりましたので,引き続きご覧いただけますと幸いです.
よろしければサポートお願い致します。今後記事を書くにあたっての活動費(書籍)とさせていただきます。