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図&ストーリーでわかる会計||社長が決算書を読むための超基礎知識||「未払経費」

 難解な決算書をシンプルに理解するための記事です。 決算書は様々な会計取引が統合されたものです。そのため、ひとつひとつの取引を理解しないといけません。 このシリーズでは、シンプルに少ない取引の動きだけをとりあげ、決算書の動きを理解できるようにしました。

①M君は脱サラをして事業をはじめようと考えています。
②1,000円を元手(資本金)として事業を始めました。
③商売の準備のために、消耗品200円を後払いで購入しました。
④その後、後払いの消耗品の代金を支払いました。

コメント 2020-01-05 161055

①M君には夢があり、いつかサラリーマンをやめて何か事業をはじめたいと思っています。
 今は、事業にお金入れていません。そのため、貸借対照表と損益計算書に動きはない状態です。

②その後、M君は夢を叶えるために事業を始めました。事業用に現金1,000円を用意して会社を設立しました。
 事業用に現金1,000円を入れたことにより、貸借対照表には現金1,000円と資本金1,000円が計上されました。
 ここで、損益計算書に動きはありません。

③会社の設立が終わり、いよいよ商売を開始します。商売を始めるにあたり200円の消耗品を後払いの約束で購入しました。
 貸借対照表では、後払いの代金が未払金に200円あらたに計上されました。
 損益計算書では、消耗品を購入したことにより消耗品費200円の経費が計上されました。売上高はまだないため、この経費の分だけ当期純利益がマイナスとなりました(△200円)。
 そして、この損益計算書の当期純利益のマイナスは貸借対照表の利益剰余金のマイナスとして計上されます。

④その後、消耗品の代金の支払期限がきたので、現金で200円を支払いました。
 貸借対照表では、この支払により現金が200円減り、800円の残高となりました。また、支払を終えたため未払金はゼロになりました。
 ここで、損益計算書に動きはありません。

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