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外国語を使う仕事の味方  DeepL

ドイツに住んで長いが、きちんと完璧なドイツ語を書く自信がない。マーク・トウェインも力説しているように、ドイツ語は難しい言語だ。ちょっと油断するとすぐに間違えてしまう。ちょっとしたプライベートのメッセージなら、少し間違えても意味が通じれば問題ないのだが、仕事で使う時は、できれば完璧な文章を書きたい。例えばメーリングリストで大勢の人にメールを書くときに、間違ったドイツ語でメールを出したら恥ずかしい。そんな時、一昔前はネイティブチェックをお願いしていた。しかし最近は便利になったもので、DeepLで日独翻訳が簡単にできるようになった。

DeepLはドイツのケルンで開発されたAIの高精度な翻訳ツールだ。現在31の言語が即時に翻訳できる。Google翻訳よりいい翻訳ができると言われている。無料版しか使っていないが、本当に助けられている。

他にも英語の長いメールが送られてきたとき等もさくっと日本語に直して読んでいる。英語から日本語に訳すと変になってしまう場合は、英語からドイツ語に訳して読む(英独は似ているからか、あまり変にならない)。

そして最近もっと活躍しているのが、DeepL Writeだ。もうオススメとしか言いようがない。こちらはAIの作文訂正機能アシスタントだ。間違った文章を赤ペン先生のように訂正してくれるのだ!まだ英語とドイツ語しかないようだが、左側に自分の作文を入れてクリックすると、右側に正しい文章が現れる。
例えば "I need you pencil."と打ったら、"I need your pencil." と出てきた。ご丁寧にyourにアンダーラインまで入れてある。

しかも、左側に文法が正しい文章を入れたとしても、右側にもっといい、自然な表現が出てくる。学生時代にこの技術があれば、あんなにレポートに苦労することはなかっただろう。

これから性能がますます発達していくだろうし、この機能を駆使できれば、もう外国語の先生はいらなくなるかもしれない。質問はChat GPAにすればいいし、音声はYou Tubeを見ればいい。自国にいながら、独学で外国語を習得できる可能性はますます広がっていくだろう。

利用者としては便利になって嬉しい反面、私は日本語教師なので、将来この仕事がまだ必要とされるのか不安になってきた。従来通りの役割はもうAIに取って代わられるのは時間の問題だろう。AIの発達した時代に人間の教師に求められることは何なのか模索していかないといけないと思った。まだその答えははっきりわからないが、これからの教師の役割が変わっていくのは確かだろう。

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