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変化招来・熊野本宮大社①【和歌山】

8月下旬、夫と二人で和歌山県本宮町にある熊野本宮大社を参拝しました。
熊野本宮大社は、京都から続く長い長い熊野古道の終着の地。
そしてまた、ここから熊野三山(熊野本宮大社・熊野速玉大社・熊野那智大社)を巡る「熊野詣で(くまのもうで)」の出発の地でもあります。
終わりでもあり始まりでもある、古い時代からの神域です。

参拝した日は残暑厳しく、駐車場から少し歩くだけで首のまわりがじりじりと熱くなってくるほど。
でも、鳥居をくぐり参道に入れば、深い緑に八月の強い光が遮られ、木漏れ日の中、ゆったり歩を進めることができました。

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時節柄、鳥居の脇にはコロナ対策の注意書きが。「阿」「吽」どちらの狛犬さんも大きな白いマスクをつけています。
石段を上り境内に着くと、「八咫烏ポスト」の八咫烏も緑色のマスク姿、拝殿前の狛犬さんもやっぱり大きなマスクをしています。口元が隠れていると、どちらが阿か吽かわかりにくく、狛犬さんも戸惑っているように見えました。

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こんなふうに、ユーモラスにも見えるやわらかなかたちでコロナ対策がなされていること、そしてコロナの終息を願う神社さんのお気持ちも表れているようで、心が和む光景でした。
授与所では狛犬さんとおそろいのマスクも販売されていて、
「新しいマスク、ここで買えばよかった~」
と、私は後悔しきり。八咫烏マークのマスク、とても素敵です!

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御社殿では、第一殿から第五殿まで、参拝できたことへのお礼を丁寧に申し上げました。以前の参拝も今回も、第四殿(天照大神さま)でのお参りが一番心が通じたような気がします。

願掛けをしたいことはいろいろあったのですが、
「コロナが終わってから、改めて願掛けに来よう」
そう思い、今回はお礼のみに。
その代わり、
「今の状況でのアドバイスをよろしくお願いします」
と、念じながら、おみくじを引かせていただきました。
結果は「吉」。
「改革の時。今までのやり方を改めて新しいやり方にかえようという時です」
という言葉から始まり、
「これまでのやり方にとらわれず、新しい方法を見つければきっとうまくいく。この際、思い切って知恵を絞れ」
で締めくくられている、一貫して変化をうながす内容のおみくじでした。
自分でも、8月はちょうど潮目の時期かも、という感覚があり、神様からのアドバイスはとてもありがたかったです。

が……、一番難しいのは、どのように変化させてゆくか、ということ。
ここから先は自力で知恵を絞り、道を模索しなくてはなりません……。
あれこれ考えるだけではどうしようもないので、とりあえず実際に変化の一歩を踏み出して、試行錯誤してみます。
おみくじは変化招来のお言葉でした。

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御社殿の神門の横には、小さなタワーのような鉄製の八咫風鈴が置かれていました。
風が吹くたび硬質な音を響かせていて、残暑の厳しい日、耳からの涼しさが心地よかったです。

                  (~「大斎原」へと続きます ~)

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