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「自信なんて必要ない」とか言われても自信のない人はうろたえるしかない

先日、noteで他の方が書いた記事を流し読みしていました。noteのアルゴリズムがたまたまそういう気分だったのかもしれませんが「自信」についての記事が多かったです。

なんだか最近「自信なんて必要ない」という記事をよく見かける気がします。記事の流れはだいたい以下のような感じ。

新しいことに向かって行動するときは誰も自信なんてない
→いくら考えても自信は生まれてこない
→自信という概念そのものが行動しない言い訳を作り出している
→行動することでしか自信は生まれない
→初めは小さくてもいいから、とりあえず動いてみよう
→自信は必要ない



なんでそんな真正面からグーで殴ってくるんですか。正論が過ぎるよ。

いや、言ってることはその通りだと思うんです。でも自信のない人がいきなりそれを言われたところで「とりあえず行動っすね!明日から月面旅行目指すっす!」とはなりにくいと思うんです。そんな剛力があったらはじめから自信がないとか言わないでしょう。


ここで言う「自信がない人」は「何か行動を起こすときに色々と考えてしまって動き出せない人」と言い換えられます。

基本的にネガティブなので、すぐに上手くいかなかったときのことが頭をよぎるんですね。僕もそうです。どの思考ルートを辿っても、最終的には生物的な死か、社会的な死が待ち受けています。この思考パターンは、最悪の事態を想定してそこから自分を遠ざけようとする、いわば一種の防衛手段なんです。1km先の地面を望遠鏡で覗き、犬のうんこを探しながら歩くのと同じです。そういうときに限って足元のうんこを踏んでしまうんですが。

その思考パターンを平成が始まってから終わるまで続けてきた人に、真正面からグーパンチかましたところで痛いだけなのです。令和になろうがそれは変わりません。


人の心を動かすことはとても難しいです。言葉で人が動くこともありますが、それは言う側と言われる側の関係性によるところも大きいです。一方的に言葉を重ねても、だいたい届きません。鼻水たらした男子中学生が「あの子は俺のことが好きだ」と勘違いして、一言も喋ったことのない女子にこっぴどく振られる事象が続発するのも同じメカニズムだとされています。

もしあなたの身の回りに「自信のない人」がいて、動き出したくても動き出せないのであれば、相手の言葉を受け止めた上で、小さな行動から促していくことが必要なのかもしれません。もっとも、あなたがそれをやりたい前提での話ですが。

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