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元気のない人がとるべき真の食事とは?

どうも、ずんです^^
 
みなさん、いつもお昼ごはんはどうしてますか?
僕は、平日なら勤務地周辺の飲食店を利用しています。
会社の食堂も行かないし、お弁当も持っていきません。(食費がかさむため自炊したいのですが、冷蔵庫が壊れています)
 
最近は、「土日祝日のお昼も個人経営のお店で食べたいな…」と思い、地元のお店を開拓しています。
その理由は…あとでお話しますね。

先日の土曜日。お昼の出来事です。
僕は家の近所で飲食店を探して、ぶらぶら歩いていました。
 
「よし、今日はここにしよう」
入ったのは、町の小さな中華屋さんで、60代くらいのご夫婦が経営していました。
おとうさんは料理担当、おかみさんは接客を担当しており、店内には常連とおぼしきお客さんが数名いました。
おかみさんとお客さんが楽しそうに話しています。
 
やりとりを横目で見つつ、価格・おいしさ・栄養バランスを考えて、600円の中華丼を注文。
おじさんは慣れた手つきで鍋をふるい、出来たてホカホカの中華丼が僕の前に出されました。
れんげで、あんがからんだアツアツの野菜とごはんを口に運びます。

 「うん……ふつう!」
本格的とは真逆の素朴なおいしさ、懐かしい味です。
しかし。。。
 
付属のスープを飲み干し、中華丼を平らげようとしたちょうどそのとき、
僕は気づいてしまったのです……

 財布にお金が入っていないことに。

「やばい」
何度財布を見ても、二百数十円分の硬貨しか入っていません。
生まれてはじめての経験でした。
 
焦った僕は「あの、すいません……」と言うと、お金がないことを説明し、運転免許証を人質に差し出しました。
「すぐにお金を下ろしてきますんで、こ、これ預かってください」
恥ずかしさと申し訳なさで声がうまく出ません。
 
「え、そんなの受け取れないよ…(苦笑)」
とおとうさんが言い、
「近所なんでしょ?食べ終わったらでいいから。ゆっくりでいいよ」とおかみさんが笑顔で言ってくれました。

「ありがとうございます」
(なんてやさしいご夫婦なんだ……)
僕は食事を済ませて外に出ると、最寄りのATMでお金を下ろし、すぐにお店に戻りました。
千円札を渡すと、おかみさんが
「ゆっくり味わう時間もなかったでしょう」
と言って、お釣りをくれました。
そこで僕はすかさず、
「おいしかったです」
と答えました。
おとうさんはニコニコ嬉しそうにしています。
僕は元気をもらい、軽やかな気持ちでお店を後にしました。
 
***
 
もしあの場面で、おかみさんが
僕の免許証を取り上げ、厳しい表情で、
「はやく下ろしてきて!」
などと怒鳴ってきたら、僕はショックを受けたと思います(自業自得なので仕方ないですが)。
ほかのお客さんたちも嫌な気持ちになったでしょう。
悪い空気が流れ、僕は二度とそのお店には行かないと思います。どんなに美味しくても。
ほかのお客さんも行きずらくなるはずです。
 
でも実際は、おかみさんたちの優しい気づかいによって、失敗をした僕はとても救われたし、まわりのお客さんたちも、あたたかな気持ちになった。
僕もおかみさんたちの気持ちに応えて、「おいしかったです」とお礼を言い、ご夫婦は喜んでくれた。
僕の失敗から始まった“気づかいの循環”によって、そこにいる人々、その空間、コミュニティのエネルギーが上がったのは間違いありません。
そして僕はまた、このお店に行くと思います。
 
ちょっと特殊な例ではありますが、このような目に見えない循環であったり、気持ちの共有が、実は食事をする上で大切だったりするのです。
(と、僕は教わり、実際に体感したから、このエピソードを書いています)

うまい、安い、早い、栄養価のほかにも、よい食事をするときの基準があります。
それは…
・丁寧に作っているか。
・活気があるか。
・あいさつはちゃんとしているか。
・接客に気づかいはあるか。

 
このようなお店なら、あなたは食事そのもの以上の充実感を得られるでしょう。
人のお腹は、おいしさや単純な栄養価だけでは、満たされません。
おふくろの味であったり、一家団欒であったり。
あなたも、気持ちのこもった交流ができるような食事ができると、元気になれます。
そのような食事が増えれば、ストレスやエネルギー不足による暴飲暴食が自然と減り、充実した生活が送れるようになります。
 
以上の理由で、僕はお昼にチェーン店ではなく、個人経営のお店を探すようになりました。
コンビニの食品は言わずもがな、チェーン店では、味や価格、早さや栄養価はあっても、真の意味で丁寧な接客や心のこもった料理を提供するのは難しいと思ったからです。
工場の機械で大量に下準備したものを、お店のアルバイトが無機質な心でマニュアル通りに温めるような料理では、あなたは心の奥底から満足できないでしょう。 

味はふつうでも、心がこもった料理のほうが、体もこころも元気になるのです。

(note35日目)
(1900文字)

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