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2023年4月3日の日記

 朝、電車内で真っ黒なスーツと真っ黒な髪をした新社会人を多く見かけた。初週からいきなり5連勤は本当に大変ですけど、新しい環境に行っても元気でね…。

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 文庫本を半分くらいまで読み進めたところで、すっかりくたびれてしまった栞代わりの紐が突然現れる。本を読むのに忙しくて今まで忘れてたよ、という気持ちと、なんでもっと早く気づかなかったんだ、という気持ちに挟まれて、私もちょうどこの紐みたいにくたびれた気持ちになる。

 往々にしてこのようなことがある。少しでも下調べをしていたら、レースを始める前にゴール地点をチラッとでも確認していたら…。そういう先に立たなかった小さな後悔は人生において多々あるはずなのだが、この気持ちもいつか手軽に持ち運べる文庫本くらいのサイズになるんだろう。

 本を半分を読み進めるまで栞の代わりとして使っていた、購入時に本に付属していた帯を捨てる。乱雑に挟んだりカバンに放り込んだせいで帯はすっかりしわくちゃになって、ここらでちょうど御役御免だろうというタイミングだったから良かった。
 何やらよくわからない人がこの本の内容を絶賛しているらしい、帯にはそう書かれている。いや、私もちょうど絶賛しようとしていたところだった。本当だ。

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 桜散る。うつむいて地面に散り落ちた桜を見ている。もうそんな季節か。


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