カウンセリングの効果は、、、その2

カウンセリングを受け始めて、もう1年以上になる。
意外とあっという間だった。
月2回、1回1時間程度だが、その日によって私の話は大分様子が異なる。
どう違うかは言葉で説明するのはちょっと難しい。
まさに人生の岐路に関わる話や死にまつわる話題になったりもする。そうかと思えば世間話や最近の出来事を淡々と話したりもする。
でも大切だと思うのは、そんな何気ない話の中にも自分が思いもよらなかったような、全く気づかずにいた心の動きや記憶などといった喜怒哀楽が潜んていることに気づくからだ。
前にも書いたと思うが、カウンセリングを受けるということは私にとってはお金を払って唯一無二の親友を得るようなものだ。しかも相手は心理分析の専門家。いろんな意味で一石二鳥の感がある。
私はできるだけカウンセラーに対して正直であろうと努めている。それは、その方がカウンセリングの効果を考えた時に有益だろうと見込んでいるから。どんなことでも正直であろうとすることで、自分にもカウンセラーにも何か見えてくるものがあるのではないかと思うから。
心の中にあるものを言葉に出すのは結構面倒くさいものだ。感覚的な内容が多いから、説明に手間取ることもしばしば。
でも、そんなことをなんだかんだと話していると、時には自分自身の意外な面を発見したり、すっかり忘れていた遠い記憶が蘇ったり、考え方のクセみたいなものに気づいたりする。
人間とは不思議なもので、あれやこれやと学んだりして知識を身につけ、自己啓発に励んだところで大して変われないのに(私は経験上、知識が自分を変えるのはほぼ不可能と確信している)、「気づき」や「腑に落ちる」経験をするだけで、少しずつ行動が変わってくるのだ。
大げさな言い方をあえてすると、そうやって自分自身の生き方の傾向やクセに気づくと、初めて人間はなぜか少しずつ変わってくると実感した。








この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?