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#フリースクール
不可能性の中の可能性を生きる
「やりたいこと」がない子を考える(31)人間は可能性の中で生きています。
いや、可能性がなければ生きていけないと言った方がいいでしょう。
一般的になった「自己肯定感」と、人生の可能性は大きく影響しています。
「自分には可能性がある」と思えること、それが「自己肯定感が高いこと」と言えます。
しかし、人間にとっての可能性とは、ただの可能性ではありません。
人間は人生のあらゆる場面で諦めながら生きていま
トラウマ ~人の「やりたい」を阻害するもの~
「やりたいこと」がない子を考える(30)トラウマは傷口となって、興奮の回避を生み出します。
そして、「やりたいこと」とはすなわち、自分を興奮させてくれるものだと述べました。
つまり、トラウマによって回避すべき傷口ができると、「やりたいこと」をするときの興奮がその傷口を刺激するので、「やりたいこと」自体を避ける、という心の働きが生じるのではないか、ということです。
いじめや虐待などの何らかのトラウマ
やりたいこととトラウマ
「やりたいこと」がない子を考える(26)「やりたいことがない子たち」のほとんどに共通しているのが、トラウマ体験の存在です。
人間、多かれ少なかれトラウマはあるのですが、それが幼少期に傷つき体験として存在してしまうと、その後の人生がガラッと変わってしまうのです。
トラウマによって「やりたいこと」に向かうことができにくくなくなってしまうのです。
ではなぜ、トラウマが存在すると「やりたいこと」に向かいに
「やりたい」を拒むもの
「やりたいこと」がない子たち(25)今まで「やりたいこととは何か」について考えてきました。
「やりたいこと」は「快感の再現」によって発生し、それを生きがいにまで高めるには人生の「有限性」の認識が必要だ、というのがここまでの内容でした。
しかし、これは「やりたいことはなぜ生まれるのか」という、基本的なメカニズムを説明しているに過ぎません。
この投稿のタイトルでもある「やりたいことがない子たち」につい
死に直面し、生きがいに目覚める人たち
「やりたいこと」がない子を考える(23)
さて、ここまで「やりたいこと」と生きがいを絡めて考えてきました。
これらは、「快感の再現」という点で共通しており、その意味では連続していました。
しかし、やっぱり「やりたいこと」と生きがいは何か違う気がします。
「カミナリに撃たれたような衝撃」くらいの強い「快感」を感じれば、果たして必ず生きがいに目覚めるのでしょうか。
そう考えると、次の例はどのように説
効力感を増やすことが大事
「やりたいこと」がない子を考える(22)現在の学校改革で話題になっているものの多くは「無力感を減らす」方法です。
確かに、無意味なしきたりはなくすべきです。
しかし、それ以上に教育で重要なのが「効力感を増やす」ことです。
「自分はやればできるんだ」という自覚をもてるようにすることです。
「効力感」を得ることができれば、多少の「無力感」は超えられるようになります。
これは、教育に携わっているとよく感