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やりたいこととトラウマ
「やりたいこと」がない子を考える(26)
「やりたいことがない子たち」のほとんどに共通しているのが、トラウマ体験の存在です。
人間、多かれ少なかれトラウマはあるのですが、それが幼少期に傷つき体験として存在してしまうと、その後の人生がガラッと変わってしまうのです。
トラウマによって「やりたいこと」に向かうことができにくくなくなってしまうのです。
ではなぜ、トラウマが存在すると「やりたいこと」に向かいにくくなるのでしょうか。
普通、「やりたいこと」に目覚めることと、「トラウマを体験すること」は、正反対の体験だと考えます。
しかし、実は主観のレベルにおいては、「やりたいこと」に目覚めることと、「トラウマを体験すること」は、ほとんど同じことなのです。
どういうことでしょうか。
ここからは、國分功一郎(2015)『暇と退屈の倫理学 増補新版』(太田出版)を参考にしながら考えていきます。
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