東京23区の「中央図書館」全部行く
皆さんは、
「中央図書館」
と聞いて、どういうイメージを持つでしょうか。
「中央」という名前をつけるぐらいだから、
「中央」に相応しい先進的な図書館なんじゃないかと思いませんか?
知らんけど。
図書館が大量にある東京23区で生活していると、
どの区にも「中央図書館」があるイメージがありました。
そこで、おそらく誰も作ったことがないであろう
「中央図書館マップ」を作成したのでお見せします。
その数、23区中15区。
実際「中央」という名前が入ってなくても、
どの区にも「統括図書館」的な図書館はあると思いますが。
ともあれ、都民歴20年を超すものとして
23区の中央図書館を全制覇してみよう。
そう思い立ってしまったので、訪問記をお届けしたいと思います。
また、私のように住んでない区の図書館巡りをしたい変な人がいることを想定して、利用者カードなしで使える閲覧席の情報多めでお送りします。
足立区立中央図書館 (北千住)
とりあえず、駅から遠い!!
いや、歩けなくはないのですが、北千住駅から徒歩17分。
まあ千住の商店街の街並みを抜けて楽しく行くことはできます。
途中休憩でおすすめなのが、かどやの「槍かけだんご」。美味しいです。
利用者カードなしで使える机は、PC利用席のみなので3階に数席のみ。
正直区外の人にはあまりおすすめしづらい図書館です。でも荒川と夜景を眺めたい時にぜひ。放送大学のキャンパスも兼ねています。
荒川区立中央図書館 ゆいの森あらかわ (町屋)
穴場すぎる図書館。
町屋に行く用事がある人は少ないかもしれませんが、おすすめです
ほとんどの席の利用は利用者カード要らずで自由。
Wi-Fiもバッチリ通ってて、コンセントもあり。PC利用者に優しいと思います
ちなみに最近の図書館としては珍しく、少しだけマンガが置いてあります。「日常」とか。
15年前は図書館でドラえもんを借りられたんだけどなあ。。。
板橋区立中央図書館 (上板橋)
2021年にオープンした新しい図書館で、「日本図書館協会建築賞」を受賞したらしいです。
ここが、あまりにも Good designすぎる!!!
席も大量にあります。意識高いデスクライトもあり。
神です。
図書館行くために引っ越したいくらい。
それだけに混んでいて、席が確保しにくいのだけが注意点でしょうか。
上板橋って、いい意味で昭和な雰囲気なイメージなので、こういう建物があるのがびっくりでした。
再開発で変わっていきそうなので、この風景を目に焼き付けておきたい
江戸川区立中央図書館 (新小岩)
こちらも駅から行きづらい図書館の筆頭。江戸川区役所の近くです。
ただバスが充実しているのはありがたい。
ちなみに新小岩は葛飾区。
CDやDVDがかなり充実してる方だと思います。
館内は席が充実してますが、机のある席を取るにはカードが必要なのと、図書館の資料を使った学習だけ許可されていて、仕事やテスト勉強はNGなので注意。
葛飾区立中央図書館 (金町)
JR常磐線各駅停車・金町駅の向かい。めちゃくちゃ便利な立地です。
なんと22時まで空いてるらしい。葛飾区民の自習室と言えるのではないでしょうか。
そういえば本棚にくっついている箱型の椅子、一度は見たことありますよね?長時間座っているのはなかなか厳しい硬い椅子。
ここの箱椅子には肘掛けがついていてなかなか有能だと思いました。ただ読書するだけなら十分です。
閲覧席は自由。個別席は利用登録が必要でした。
北区立中央図書館 (王子)
ここも個人的「好きな図書館」の上位に食い込んでくる図書館。坂の上にあって、少々駅から遠いですが。
建物が特徴的で、1919年に建てられた「赤レンガ倉庫」を再利用しています。観光地としても一度行く価値があると思います。
PCが使える閲覧席も豊富。デスクライトもあります。
第1・3・5月曜日は休館日なので注意。私は調べずに行くと何かと休館日を引き当ててしまう人です。
どうでもいいですが、やけに警備員さんが多いなと思いました。
渋谷区立中央図書館 (原宿)
原宿なんて自分には縁のない街ですが、実は竹下通りのすぐそばにこんな場所が。
原宿に不本意ながら連れてこられたけど一休みしたい人はぜひここへ。
雑踏を抜けて竹下口から徒歩5分ほど。
驚くほど静か。原宿なのに、鳥や虫の音が聞こえる場所があるとは。
日曜にもかかわらず相当空いてて、穴場でした。
広くはないので、いい意味で「普通の図書館」といった感じです。閲覧席も多くはないですがあります。
新宿区立中央図書館 (西早稲田)
個人的「こんな場所に公立図書館があったのか!」ランキング1位。
あの早稲田大学・西早稲田キャンパスの裏にあります。早稲田大学は記念受験して当然落ちました
正直建物自体は古いですが、行った当時は何か工事をしているようでした。後輩とここでバッタリ遭遇したんですが、彼曰くトイレが綺麗らしいです。
ここも渋谷区と同様、立地の割に人が少なくて穴場だと思います。利用登録不要のパソコン席も少しありました
杉並区立中央図書館 (荻窪)
外観だけ見るとよくある昔からの図書館か…
と思いきや!
中に入るとすごいです。PCを広げられるカフェみたいな作業スペースもあり、くつろげる形の1人椅子もあり。
中の写真が撮れないのが本当に残念です。ここはかなりオススメできます。
ちなみに、荻窪駅前には「無敵塾」なるものがあってつい写真を撮ってしまいました。ここに行くと無敵になれるんでしょうか
世田谷区立中央図書館 (桜新町)
桜新町駅から歩くか、目黒駅から「弦巻営業所」行きのバスに乗って終点のバス停そばです。
住宅街の中ですがプラネタリウムも併設されてる、結構大きい建物です。
びっくりしました。これは図書館巡り上級者の域に達しないとわからないと思うんですが、
足立区立中央図書館と完全に同じ香りがします。
というか内装もかなり似てて、建てられた時期が近いのかもしれません。
自由に使える席が多く、自習に使いやすいと思います。
桜新町は初めて行きましたが、電柱がなくて空が広く、海外みたいな雰囲気でした。またゆっくり行ってみたいです
台東区立中央図書館 (西浅草)
浅草駅から絶妙に離れた、合羽橋道具街のはずれにあります。
数ある中央図書館の中でも規模が結構大きい。
雑誌などが充実している印象でした。自習席というよりは、本を読むための椅子が多い図書館、といった感じです。
ちなみに、来訪時は「台東区の橋」についての展示をしていました。
豊島区立中央図書館 (東池袋)
サンシャインシティの裏手にあります。池袋駅から歩くには場所がビミョーなんですよね。全然歩ける距離だけど、ちょっとおっくう。
有楽町線の東池袋駅のほうが便利です。
机がある席は4階の一部のみで、あまり充実していません。貸出カードも必須。
ただそれよりも何よりも、「トキワ荘」コーナーがあって、ドラえもん全集などマンガが読める!!(館内専用)
10年以上前はどこの図書館にもドラえもんが置いてあったんだけどな…。まあ今改めて読むと、図書館に置くには案外際どいシーンもあったんだなーと感じなくもないですが。
ちなみに葛飾区と同様22時まで空いてるらしい。
中野区立中央図書館 (中野)
ちょっと入り口がわかりにくいですが、「中野ZERO」という施設の中に入ってます。
古き良き雰囲気ですね。
閲覧席は、図書館資料のみ利用可能の席が多く、pc利用可能席が少ないので注意。ただ1席ごとの照明がついています。
文京区立真砂中央図書館 (後楽園)
「真砂中央」という名前ですが、「中央図書館」に含めていいのか問題がありますね。一応調べてみたところ「区内の中央図書館」という記載があるので、含めました。
春日駅、後楽園駅から、坂を登った先にあるのがこちら。
あまり土地は広くなく、その分3階まであります。この後紹介する目黒とは対照的。都市型図書館といった雰囲気です。
文京区立の図書館は、住んでるかや在勤在学に関係なく誰でもカードが作れるのがいいですね。
個別席は多く、2時間制で誰でも利用できますが 一応図書館内の資料のみ使用可能になってます。Wi-Fiもあるし、2時間制にしてるなら自習も許可してほしいな〜と思ってます。
文京区って名前だし、文教分野頑張ってほしい…!
目黒区立八雲中央図書館 (都立大学)
東京都立大学に行きたい人が、間違えて渋谷から数駅の都立大学で降りちゃう、っていうのは多分お決まりのパターン。
残念ながら都立大に行けなかった人は、ぜひ電車を降りて図書館に行ってみましょう()
駅からは坂がまあまあきついので、目黒駅からバスに乗ってくるのもオススメです。ちなみにそのバスに終点まで乗ると、世田谷区の中央図書館にもいけちゃいます。
ホールの地下が図書館。地下1階の図書館って地味に珍しいですが、十分明るいです。ワンフロアと考えると一般的な規模の図書館です。
予約席は比較的空いており、予約なしだと、あることにはあるがPCは広げにくい印象です。 日祝は5時閉館なので注意。
ということで、以上が中央図書館のすべてです。
個人的オススメ中央図書館ランキングはこちら。
第3位:北区立中央図書館
自習で使いやすい。落ち着いた環境の場所にあるが、駅から遠いのがマイナスポイント。
第2位:板橋区立中央図書館
建築物としても好き。土日を中心に混んでるのが難点。
第1位:荒川区立中央図書館 ゆいの森あらかわ
PC利用含め、自習者にとても優しい。特に手続きをしなくても確保できる席が大量にある。蔵書も多く図書館としても申し分ない。
これで終わり…とはならず、厳密には紹介していない「中央図書館」がまだあります。それがこちら
東京都立中央図書館 (広尾)
国立国会図書館と違って、開架に本が置いてあるのでいちいち取り寄せなくても本を読むことができます。マンガも、SPY×FAMILYなど少しだけ置いてありました。
ちなみに、来訪時は「図書館の図書館展」なるものが開催されていて、都内図書館のカードが一堂に介していました。あちこちの図書館を巡って、最終的にこれを見られたのは感動です。
番外編:他区の中央図書館に「相当する」図書館
この記事で出てこなかった図書館も、「中央」という名前が付いていないだけで、中心館としての役割を果たしているものがどの区にもあります。以下に挙げておきます。
大田区:大田図書館
中央区:京橋図書館
江東区:江東図書館
品川区:品川図書館
墨田区:ひきふね図書館
千代田区:千代田図書館
練馬区:練馬図書館
港区:みなと図書館(規模は三田図書館が大きい)
墨田区と中央区以外は、各区の名前をそのまま図書館名にしていますね。いつか全館制覇します。
長い記事にお付き合いいただきありがとうございました。良い図書館ライフを!!