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乾いたのどを潤せ!

 今日は気温がぐんぐん上がって全国で三十度を超える場所が続出した。

 私の住んでいる町も昨日に比べてかなり暑かった。

 湿気が少ないのでカラリとしているが気を付けないと熱中症になってしまう。

 なので今日から出かける時に水筒を持っていくことにした。

 自販機の飲み物は値段が高騰しており高いものでは百七十円もする。
 
 その昔、尾崎豊が百円玉で缶コーヒーを買っていた時代からするととんでもなく価格が高騰している。

 値段が据え置きの飲み物は内容量がグンと減らしてありすぐに飲み終わってしまう。

 なので自販機は利用せずに自前でお茶を持っておくのが一番経済的である。

 よくよく考えてみれば子どもの頃も自販機のジュースは高根の花で喉が渇いた時に飲むのは公園の水道水だった。

 四角い水飲み場に丸い形で噴水のように水が出る蛇口をひねって勢いよく吹き出る水を飲んでいた。

 ほのかに金属の味がしてそれからカルキ臭が濃厚にする水だったが喉の渇きをいやすには十分だった。

 他の水分補給ポイントは公園に隣接されていた図書館でそこには懐かしのウォータークーラーがあった。

 四角い武骨な機械で足元のペダルを踏むとチョロチョロと水が噴き出す仕組みだった。

 その水は冷却されているのでとても冷たくてのど越しが良かった。

 散々外で遊んで喉がカラカラの私たちには極上の飲み物だった。

 しかしギャアギャア言いながら水を飲んでいると司書のお姉さんに本を読まないなら出ていきなさいと言われるまでが定番のパターンだった。

 図書館なんて縁がないおバカさんばかりだったので水を飲む時以外はクーラーの冷風を浴びるのが目的だったりと本来の利用の仕方はしていなかった。
 
 子どもの頃はなんだかんだで水はタダだと思っていた。

 普通の水道水の飽きると次の手段として近所の友達の家に上がり込んだ。

 家にはその子のお母さんが大抵いたので遊んでいるとちょっとしたお菓子と飲み物を用意してくれた。
 
 一番よく飲んだのはやはりカルピスでグビグビと飲んだものである。
 
 失礼な話だがお前んちのカルピスは薄いとかこいつんちのは濃いとか比較をしたものである。

 その中でダントツに薄かったのは残念ながら我が家で不人気だった。

 私は母にカルピスを濃くしてくれと何度も嘆願したが聞き入られなかった。

 何だかんだで水を飲む場所には困らなかったので熱中症とは無縁だった。

 今では外で水を飲める場所は本当に少なくなった。

 仕方がないので自宅でお茶を沸かすのが一番経済的である。

 コンビニや自販機は便利だがやっぱり高い。

 そんな事を考えながら昨日の晩御飯のことを思い出してみる。

 ここ数日は牛丼を作った時の出汁をベースに料理を作っている。

 牛丼から肉豆腐にアレンジしてそれから昨日は肉じゃがを作った。

 新じゃがいもを皮を剥く。

 新玉ねぎも皮を剥いてざく切り。
 
 鍋に出汁を入れて水を差して醤油、酒、白だし、砂糖で味を追加する。

 少し濃いくらいの味付けにしてそこに野菜をドドッと入れる。
 
 後はアクを救いながら煮えるのを待つ。

 副菜は冷凍庫に水餃子があったのでこれでスープを作る。

 鍋にお湯を張ってそこに鶏がらスープの素、醤油、酒、白だしを入れて沸騰させる。

 沸いたらそこに餃子をトプリトプリといれて茹でる。

 後はお米を解凍して温める。

 肉じゃがが煮えたら火を止めて完成。

 その頃には餃子も食べごろなので仕上げにごま油を一回し。

 よし、簡単に出来たなと思いつつ妻を呼ぶ。

 餃子好きの妻は水餃子を見ていいねぇと言っていた。

 まずは乾杯。

 昨日のお酒はビール。

 ガシュッとプルタブを起こしてグラスにトコントコンと注ぐ。

 では、と言ってグラスを干す。

 ククーッ、美味いと喉が鳴る。

 まずは水餃子スープから飲む。
 
 餃子の具の旨味が出ており深い味わいである。

 仕上げに加えたごま油がナイスアシストである。

 餃子を割って食べるとトゥルンと口の中に滑り込んでくる。

 これは良いなぁと思ってモグモグ。

 二本目のビールを持ってきてお次は肉じゃがを食べる。

 ジャガイモにしっかり火が通っておりホクホクで甘じょっぱい味との相性は抜群である。

 玉ねぎもトロトロで自然の甘みが嬉しい。

 食べ応えも十分で箸が止まらない。
 
 肉じゃがも餃子もご飯に会うのでモリモリと食べた。

 三本目のビールを綺麗に飲んでご馳走様。

 片づけをしながらさぁて残った肉じゃがの出汁を何にアレンジするかなと楽しい考え事が増えたのであった。

 まずは冷蔵庫と相談かな。

 リメイクがうまく繋がると快感だなぁ。

 無駄なく丁寧にご飯を作りたい。

 ではでは。

 

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