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決まり手は暑気払い。
気が付けば日曜日に立秋を迎えていた。
お盆休みの事に頭を使いがちなので季節の流れにはつい無頓着になるが暦の上では秋という季節の入り口を迎えている。
今朝早起きしてコンビニに切手を買いに行こうと思ったら庭から虫の鳴き声がしていて、おやどうやら秋が近づいているのだなと感じた。
日中はまだまだうだるように暑くて外での作業はきついものがある。
屋内に入るとエアコンがキンキンに利いていて温度差に頭がくらくらする。
車で移動する時は午前中にはもう蒸し暑さ全開でハンドルを握ろうとして火傷しそうになる。
ハンドルカバーを付ければいいのかもしれないがあれはハンドルが一回り大きくなるので取り回しがしずらくなっていけない。
外に出ている時は可能であれば屋根のある駐車場に停めたい。
自宅のカーポートには一応屋根はあるのだが車がちょっとサイズが大きいのではみ出してしまう。
なのでお休みの日のお昼なんかに出かけようとすると暑すぎてエアコンもなかなか効かない。
そんな夏の愚痴もあとひと月位うんざりすると嘆いていたら終わると思うと季節の移ろいは早いなぁと思う。
さて立秋の時期というのは身体に優しい涼やかな物を食べると良いとされている。
まずはそうめんや冷や麦のようなのど越しのいい麺類が筆頭にあがる。
飲み物の王道は何と言ってもビールに決まりである。
そのほかにウリ科の野菜は縁起が良いので盛んに食されている。
そうめんは七夕にもしきりに食べられるがなんのなんの八月の今くらいの時期でもよく食べられる。
我が家でも今シーズンのそうめんの登板回数はかなり多い。
茹でないそうめん技術によってガスコンロの前で汗をかかなくていいので楽ちんである。
あれこれ試して分かったのはあまりお安いそうめんは味もそれなりだと言う事である。
実家に立ち寄れば到来物の高級そうめんがゴロゴロしているのだがなかなか足を運べないのでまだお裾分けに預かっていない。
そうめんの美味しい食べ方はやはり麺つゆをどれだけこだわるかで最近のヒット賞は焼きサバつゆである。
作り方は簡単で玉ねぎを薄切りにして水にさらして辛味を抜く。
その間にサバの水煮缶を開けて汁は捨てて軽くほぐす。
フライパンに油を敷いて熱したら水を切った玉ねぎを炒める。
玉ねぎが透き通ってきたらサバの身を加えてしっかりと炒めていく。
結構脂が跳ねて火傷しそうになるが注意してサバに焼き目がつくまで火を通す。
香ばしい香りがしてきたら二倍濃縮のめんつゆを水と一対一の割合で混ぜてフライパンに入れる。
沸騰してきたら大きめのお椀にあけてサバ缶麺つゆの出来上がり。
そうめんがメインの日はおかずは少なめである。
身体を冷やす効果があるキュウリやニガウリなんかの料理を手軽に作るのが良い。
キュウリは麺棒で叩いて醤油、酒、砂糖、酢、みりんにラー油を加えた合わせ調味料を混ぜ合わせて漬け込んで冷蔵庫に入れておく。
一時間もすればしっかり味が染みて良く冷えるので食膳に乗せると緑が映えて食欲をそそる。
飲み物の定番は何と言ってもビールである。
子どもの頃は毎日カルピスを飲みたかったのだが、あれも頂き物以外ではめったに家で見る事のない幻の味だった。
たまに冷蔵庫に入っているとこっそり飲んでやろうとするのだが、大抵はバレて母に耳が千切れるくらい引っ張られるのが常だった。
なぜか世の中の母親はカルピスに厳しい人が多く、私の母もラベルを剥いで瓶にメモリを書いていた記憶がある。
大人になってカルピス位いくらでも飲める身分になったら、それほど興味を失うと言うのは何だか少しもったいないような気がする。
もしタイムマシンがあったら過去の自分に大人になったらカルピス飲み放題だぜと教えてやりたい。
ま、今はもっぱらビール党である。
ううん、こんな事を書いていたら今日の晩御飯はそうめんにしようかなという気になってきた。
あ、そうそう夏に飲むと身体に良いのは甘酒もそうである。
冬の物と思いがちだが飲む点滴と呼ばれるくらい栄養満点のスーパードリンクだ。
不思議なのは自動販売機では夏は甘酒を売っていないと言う事だ。
もっと評価されても良いはずなのに不遇である。
なお、麹派と酒粕派がある甘酒だが私は僅差で麹派に一票。
美味しい酒蔵の酒粕で作る甘酒も捨てがたい。
みりんの粕のこぼれ梅も試してみたい。
世の中にはまだ知らない味が無数にある事を幸せ思う。
さあて、そろそろ晩御飯を作ろうかな。
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