干物に吹くフレンチの風
今日はかかりつけの病院に行ってきた。
朝一に行ったのだが訪れた時にはすでに数人待合室にいた。
受付で保険証を渡して体温を測ったら37.4℃あった。
うむむ、と思っていったん離れて汗を拭いてからもう一度測るとまだ37℃台だった。
受付のお姉さんが困ったような若干緊張しているような顔をしている。
少し身体を冷やされてくださいと言われたのでエアコンの吹き出し口の真下に行って体温を下げた。
待合室になんともいえない緊張が走るのが良く分かった。
ここは焦ってはダメだと思ったので安静にして呼吸を整えた。
だいぶ身体が冷えてきたので再度体温計の前に立つと36.9℃だった。
はい、大丈夫ですねと受付のお姉さんが言ってくれたのでホッとした。
なるべく大人しくしていようと思って待合室の端っこに座って名前が呼ばれるのを待った。
そのうちに順番が進んで私の名前が呼ばれた。
診察室に入って先生に体重の事を聞かれた。
肝臓の具合がちょっと悪いので薬を処方してもらっているのでその話になる。
お酒と間食を控えるように言われたので耳が痛かった。
九月に総合病院で精密検査をするように手配された。
二か月で痩せなくてはならなくなり気持ちが焦った。
後はいつもの定番の血圧の測定をして世間話を少しして診察はお終い。
先生は面倒見がいいので親身になって相談に乗ってくれる。
とりあえず運動は欠かせないので今日からさっそく筋トレをしようと思った。
それから受付で清算をしてから薬局に足を運んで薬を貰って月一の病院は終了。
それから夕方まではバタバタとしてようやく落ち着いたので帰り道に買い物をしていくことにした。
昨日も買い物に出かけたので少し買い足すくらいで良かった。
ホッケの干物が安かったのでカゴに入れて他には卵などを買い求めた。
帰宅してからは汗だくだったのでまずはシャワーを浴びて汗を流した。
部屋のエアコンを点けて料理前に涼しい環境を作っておく。
まずは手を洗ってから調理に取り掛かる。
ホッケの干物にバターを塗って乾燥バジルをたっぷりと降る。
それを陶板プレートに乗せてレンジで六分加熱する。
片面に火が通ったらひっくり返して二分加熱。
これでホッケのバターソテーの出来上がり。
その間にキュウリがあったので乱切りにして油を敷いたフライパンに投入して角が取れるくらいまで炒めたらそこに溶き卵を流し入れてクルクルと折り畳んだらキュウリのオムレツの完成。
これだけだとパンチが無いので油揚げを半分に切ってトースターでこんがりするまで焼いたらその上にキムチと味付けのりを散らして厚揚げキムチの一丁上がり。
汁物はとろろ昆布と鰹節をお椀に入れて少しの醤油と梅干し一個を加えて熱湯をかけたインスタントお吸い物を作った。
副菜を作っている間にホッケが焼けるのでお手軽で楽ちんである。
さあ出来た出来た、と熱いうちに居間に料理を運ぶ。
お酒は控えめにしたいので日本酒の冷酒にした。
頂きますをしてお酒をツピッと飲む、冷たいのど越しの後にフワッと軽やかなお酒のうま味が広がる。
純米酒なのでボディがしっかりしており飲み口が良い。
もう一口飲んでからホッケの身をほぐしてハクリと食べる。
干物なのでしっかりと味がついておりバターとバジルが加わる事で西洋風になっていてちょっと癖になる味である。
これは何時だったか思い付きで作り始めた料理だがなかなかのものである。
お次にキュウリのオムレツを食べる。
箸で豪快につかんで口にすると温かいキュウリの味が口に広がる。
卵のコクとキュウリのシャリッとした歯ごたえが良いバランスである。
キュウリに火を通すのは意外なように思えるが試してみると結構イケる。
お酒をクイッと飲んで口の中をスッキリさせたらもう一品の厚揚げキムチに箸を伸ばす。
厚揚げとキムチの組み合わせが合わないはずがない、そこにのりが加わってより風味が良くなっている。
いやぁ、どれも美味いなぁと食べているとあっという間に食べきってしまいそうである。
おっとダイエットするんだったと思い出して完食するのを止めて少しだけ残した。
お酒も一合飲んだくらいで止めておいた。
うん、八分目だなと思って食事を終えられたのは偉いと思う。
出来る範囲で無理なく食事を調整したい。
まあ、美味しいものは我慢が出来ないのだが。
ああ、今日も美味しかった。
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