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お兄さんは三人前食う。

 昨日の夜でコーヒー豆が切れたのでさっき豆屋さんに行ってきた。

 お店のシャッターが閉まっておりどうやらお休みのようだった。

 あれ、今日は店休日でもないのに何でだろうと思って近づいてみると何やら張り紙がしてあった。

 それを読んでみると五月いっぱいはお休みをいただきますと書いてあるではないか。

 えー、困るなぁと思ったがお店が無くなるというわけではないので仕方がないかなと思った。

 一応SNSを開いてみると二十二日から休んでいるみたいで理由は特に書いていなかった。

 そうなると困るのが今日からのコーヒー事情である。

 ウチでは夫婦で朝と夜にコーヒーを飲んでいる。

 行きつけのコーヒー店の豆の味に舌が馴染んでいるので他のお店では満足できない身体になってしまった。

 仕方がないので少しだけ高級な紅茶で代用することにしたが、物足りないと思う。

 コーヒーは嗜好品なので我慢すればいいのだが毎日飲んでいるものが無いと余計に飲みたくなる。

 お店が再開する来週の木曜日まで一週間弱、よそのコーヒー豆に浮気するのも違うよなと思っているが私よりカフェインの虜な妻はそれでもいいというかもしれない。
 
 後でそこのところを聞いてみたいと思う。

 日ごろの生活の中で口にするものは自分が納得したものを選びたい方である。

 コーヒー豆以外には味噌や醤油や塩、料理用の酒は地元産の添加物の無いものを使っている。

 その代わりに小麦粉やスパゲティなどの保存食はスーパーでも最安値の商品を選んでバランスを取っている。

 基本の調味料さえ気を付けていれば料理作りで大失敗をすることはあまりない。

 その分シンプルな味付けの品が増えるが身体には良いと思う。

 そんな事を考えながら昨日の晩御飯の話を少々。

 昨日は兄がお寿司をご馳走してくれるというので妻と用意をして待っていた。

 自宅まで車で迎えに来てくれたので助かった。

 道中で兄の仕事の愚痴を聞きながら目的地を目指す。

 兄が連れて行ってくれるのは回転寿司が多い。

 昨日も全国チェーンのお店だった。

 お店に入ってアルコール消毒をしようと思ったらどこにも置いていなかった。
 
 座席についてまずは飲み物の注文。

 私と妻は生ビール、兄は運転手なのでコーラを頼んでいた。

 まずは乾杯して一息つく。

 それから兄がタッチパネルを操作して何が食べたい?と聞いてくる。

 妻はつまみが無いとお酒を飲めないのでフライドポテトを頼んでいた。

 私はとりあえずの茶わん蒸しをオーダー。

 兄は大量にあれこれ頼んでいた。

 久しぶりに三人だけで集まったので日ごろしない親の介護などのまじめな話をした。

 父が腰の具合が良くなくて歩く時も足を引きずっているので、どこかで転んだら即車いすだなと言う兄のセリフにそうかぁと何とも言えない気持ちになった。

 よく考えてみれば両親は共に後期高齢者であり見た目は若いが中身は老人である。

 あまり深刻に話していると食が進まないので、難しい話はそれくらいにして後はどうでもいいバカ話をしながらモグモグと寿司をつまんだ。

 私はビールを三杯飲んだらだいぶお腹が膨れたので食べたいネタを注文してチビチビと食べた。

 妻はビールをハイボールに切り替えてグイグイ飲んでいた。

 三人で食べて、一位は兄の二十二皿だった。

 私は控えめに五皿、妻は四皿とつまみをいくつかというスコア。

 兄が食べ足りないと言って締めにラーメンをオーダーしていたので胃袋が若いねぇと感心すると褒めても何も出ないぞと言われた。

 それでなんとなく締めになったのでお会計。

 一応財布を出すとバカ、俺に恥をかかすなといって支払ってくれた。

 お店を出てご馳走様ですと頭を下げると、今度は回らないお寿司に連れて行ってやろうと言われたのでそれは楽しみだなぁと答えておいた。

 それからコンビニに寄ったので私は朝ごはん用にパンを買った。

 兄はアイスを買って車の中ですぐに食べていた。

 私も肥満はいわゆるビールっ腹だが、兄は全身まんべんなくパーツが大きい。
 
 体重も余裕で三桁はあると思う。

 そんな暴飲暴食ぶりが心配になるが毎年の健康診断は問題なしらしく何だか腑に落ちない。

 私のようにあちこち問題だらけなのが中年なんじゃないのと思うが中には例外があるのかもしれない。

 自宅まで送ってもらってバイバイをしてまたねと別れた。

 昨日贅沢をしたので今日は胃に優しいメニューを作りたい。

 食後に美味いコーヒーが無いのが物足りないが。

 豆屋さん、早く帰ってこないかな~。

 ではでは。

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