貴方に心から感謝できる日はきっとあなたが居なくなった日で、それはもう居ない悲しみに打ち勝つ為 とても美化された記憶だとしてもあなたは嬉しいと泣くのだろう

とても美味しいクランペットを作った


2人で食べようと誘った


美味しいね、と言って2人で食べた

食器を下げた


とても沢山の食器が見えた


ハエが2匹たかっていた


気持ち悪いと思った

友達のAちゃん
「毎回お皿を洗わないとママがうるさいんだよね〜!> <」

と言っていたのを 思い出す


いつだって母、対 子供 として僕に何も 何も要求しない

だからやってやろうじゃん!と思う日もある


こんなぼくでもやればできるよ


褒めて 褒めて欲しい


のに

なんでなの
無理しないでって言わんばかりの顔で


褒めてはくれない

"続けるなら少しずつ頑張った方がいいじゃない"


いつも通りの決まり文句

そこから進めたことなんてないよね


期待されていないって思うよ

前なら母もそれなりに体力があってそれなりにこなしていた業務

あと少ししたら還暦
もう母も若くない

だからこんなにもだらしなく汚い食器が溜まりに溜まっているのだ


泣きたいと思った


泣くのは嫌だから言葉にした

なんでそんなに期待してくれないの

ぼくはいつでもがんばりたいよ

でも でも

あなたはいつだって目を逸らすよ

出来ないなら無理するなって
そればっかりで

あなたの腕の中に
とどまっていれたらいいね

そしたらあなたの好きなように甘やかして好きにすればいいね

でもあなたは
人間寿命 で考えたら先に死ぬだろう

母は子よりも長生きはしないだろう

それでもあなたはずっとここにいればいいと

離してくれない

出来ないなら私が守る、と
母としてどんなにあなたが死にたいと言ったってそれをさせない あなたを愛しているのよ、と

それは全て諦めなのに
あなたは愛だと言っている

長らく

頑張れ とか

信じてるよ とか

応援するよ とか

そういうものをもらえていない

ぼくの精神的なところとか
すぐに耐えられなくなるから

そういうので言ってくれないの?


きっと違うよね


それがなくていいと思ってるんだよね


悲しいと思った


なんで?

赤の他人は
「がんばれ!」
「あんたならできるよ!」
「応援してるよ!FIGHT!」
と言ってくれたよ

なんで赤の他人に応援してもらえて母親は応援してくれない


ぼくはさ、あの応援で5年間頑張れたよ
確かに最後は壊れちゃったけど
あの時は
素直に、本気の 愛のある頑張れをくれた大人 それに応えたいって思ったんだ

だからあなたに会う日
月1回の面会

こんなこと頑張ったよ
凄く辛いこともあった
でも応援してくれた
ぼくなりの全力で頑張った
そしたら皆が喜んでくれたんだ
こんなにこんなにほめてもらえたよ

そう言うと決まってあなたは真っ先に "心配" という顔をする
腑に落ちないという感じで無理しないでね と言う

うん!無理してないよ〜 あ、時間 またね !来月!ばいばい!


腑に落ちないのはぼくのほうだよ


本当に褒めて欲しいひとには心配しかされなくて
本当に応援して欲しい人には無理するなと言われすぎている


育児放棄はしてないよ

あなたのしているのは 子供に対する希望を、期待を なくていいものだと ずっと私の腕に包まれてればいいとか言ってる


「教育放棄」


それは何よりもタチの悪い 最低なものだね

いいように捉えればぼくの障害によりそうと言える

それにあなたは悪気がないから

全てが善意だから


いつだって考えすぎて辛くなって死にたいと思っているのは

ぼくだけ


死にたいと思った

その気持ちと同時に半分の食器を洗って どうしたら上手くやってけるだろうとか これからも続けなきゃならない日常の対策を考えていた

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