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質の良い時間のつくり方


2019年にヨガとアーユルヴェーダの勉強目的でインドに行きました。そして帰国後は、しばらくベジタリアン生活を続けていました。ところが、これが原因で、母との関係性が悪くなりました。インドで食べたご飯の効果や美味しさを母に解ってもらおうと、精一杯説明しても、インド料理店の美味しいカレーをテイクアウトして食べさせてもダメ。「野菜ばっかりは食べられない。私はバッタじゃない」。ついには「インドのカレーを食べると蕁麻疹が出る」と言われる始末。

その後、私は食文化と栄養についての勉強を始めました。ヨガの指導者資格も取ったのに「なぜ今、食?」と周囲に言われましたが、その時は、食べ物に関して学ばずにはいられない精神状態でした。学びってやればやれほど疑問が多くなるからです。それと、母の食事を健康的なものに変える為の説得材料が欲しかった。健康について人に指導する時、食事に関することは避けて通れません。自分の母親すら説得できないのに、他人に何が出来るでしょう。

その後も食をめぐる母とのバトルは続きました。栄養学的に「正しい」食事を作って持って行っても、毎回「身体にはいいかもしれないけど美味しくない」と言われ続けました。「お墓に入った時、あのお餅食べたかったなぁって思うの嫌だから、好きなものが食べたい」と言う母の言葉に、ある日、自分は余計なことをやっていたのだと気づきました。母は、子供の頃から食べ慣れたものが食べたいのです。歳をとると尚更。

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