なぎ

解離性記憶障害とパニック障害、摂食障害と、多々依存症たちと共生するために生きているよう…

なぎ

解離性記憶障害とパニック障害、摂食障害と、多々依存症たちと共生するために生きているような感じです。 本とアニソンが好き。天然石とガジェットが好き。お買い物とお散歩が好き。 なんか色々、好き勝手に書いていきます。 読書廃人。 Kindle作家。 毎月15日新刊発売。

マガジン

  • 繰り返し読む

    読み返したいnote。

  • 食べなきゃね

    ほっとくと拒食症になるので、食欲増進note集めさせて下さい。

  • 暗い森の少女

    閉鎖的な村で育つ花衣。 少女の身に何が起こったのか? 虚構と現実を行き来するサイコサスペンス。

  • 癒されたい

    主に素敵な写真やイラストをためていこう。文章もありかな。

  • それでもある、不思議なこと

    スピリチュアル嫌い。不思議なことは好き。 SFか!?

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【読書感想文・「うつ病サバイバルガイド」を読んで】私の「異常性」は「可能性」であった

読書の海に溺れて 最近朝の天気が良くなくて、あさんぽが1時間程度のせいか、かえって疲れやすい気がする。 実家に頼まれた明日までが納期の仕事は、あらかた片付いた。 「昼寝しよ(朝8時)」 など思ったけど、本を読んだ。 手元にあった紙の小説から、Kindleの既読の本やマンガ。 そして、私が「師匠」と呼んでる「鳥本明」師匠の本、今日はなに読もうかなーってストアを開いて物色。 「これにしよ」 読み始めたときは、そんなに強い動機があった訳でなかった。 「うつ病サ

    • 暗い森の少女⑦ 小公女

      小公女 小学校生活は、不思議なほど穏やかに進んでいった。 田んぼの真ん中にぽつんとある校舎は木造で、花衣が3年生になるときに建て替えられるまで、あちこちで雨漏りをしたり、大柄な子供が歩くと床を踏み抜いたりするような古い建物だった。 「強く、正しく、温かく」 正門の前に学校のスローガンを彫った石がある。 全校生徒、90人に満たない学校で、教師がひとりひとりの生徒に目が配れたし、授業も丁寧に行われた。 また、上級生も下級生の面倒をよく見る。 村の中にある学校ではあったが、教

      • 今書いている長編小説、「暗い森の少女」とは別に、短いKindle本出版用の原稿に取りかかっている。 今回は、私小説でも、詩集でもなく、ドキュメンタリーになるのかな? 「実録・何回死にかけるんじゃ、お前は」な本。 タイトルはもちろん違うけど。 今月中に出せたらいいな。

        • 暗い森の少女⑥ 初恋

          瀬尾くん 散る桜の落ちる音が聞こえてきそうなほど、静かな入学式だった。 新入生、9人。 大きな体育館は、新入生、在校生、教員、父兄を飲み込んでも、まだまだ余裕があった。 保育園からの持ち上がり組も多いが、別の幼稚園、保育園から入学してくる子供もいる。 見知った顔、初めて見る顔、みな、少し緊張した面持ちで、校長先生の話を聞いていてた。 制服のない学校だったので、花衣は母の選んだピンクのワンピースを着ていた。 しかし他の子供たちは、合わせたように紺色のシャツにズボンかスカート

        • 固定された記事

        【読書感想文・「うつ病サバイバルガイド」を読んで】私の「異常性」は「可能性」であった

        • 暗い森の少女⑦ 小公女

        • 今書いている長編小説、「暗い森の少女」とは別に、短いKindle本出版用の原稿に取りかかっている。 今回は、私小説でも、詩集でもなく、ドキュメンタリーになるのかな? 「実録・何回死にかけるんじゃ、お前は」な本。 タイトルはもちろん違うけど。 今月中に出せたらいいな。

        • 暗い森の少女⑥ 初恋

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          今日は暖かいのに、変な咳が続く。 午前中は小説を書いて、昼から寝ようかと思ったけど、結局、本を読んだり、Canvasや画像生成アプリで遊んでしまった。 アクアマリンの天使で箱詰め天使が出来たので、Amazonのサーバさまよう生霊が運ばれてきたイメージで名刺作ってみた。

          今日は暖かいのに、変な咳が続く。 午前中は小説を書いて、昼から寝ようかと思ったけど、結局、本を読んだり、Canvasや画像生成アプリで遊んでしまった。 アクアマリンの天使で箱詰め天使が出来たので、Amazonのサーバさまよう生霊が運ばれてきたイメージで名刺作ってみた。

          暗い森の少女⑤ 生贄のいる家

          上の叔父 祖父が亡くなってから、花衣の世界は点滅を繰り返しながら徐々に暗転していった。 祖父が亡くなったことで、祖母はずっと体調を崩しがちになり、寝込む日が増える。 母と、友人の多い下の叔父は友達の家に泊まり歩くようになった。 上の叔父だけが、愚直に仕事に行き、そのまま帰宅する生活を送っていたが、それは祖母を助けるためではなく、友人もいない、恋人もいない叔父は、仕事を終えて行く場所がなかったのだ。 祖母は、叔父のために無理をして起き、弁当を作り、洗濯をし、夕飯の支度をす

          暗い森の少女⑤ 生贄のいる家

          ポメラで日記76/朝活で自分を探す旅に出る

          朝活……? 最近、また朝活をしている。 ……こう書けば、なんだか努力しているひと、意識高いひとっぽいが、単純に早期覚醒なだけである。 また、私は慢性副鼻腔炎を煩っている。 最近は少し具合がいいけれど、後鼻漏、鼻水が喉に流れる症状があり、起きているときはいいけど、眠っているとき、これが喉にたまって、咳を誘発する。 今年になってから、まとめて眠れるようになって1週間ほどたったが、早期覚醒+咳で、睡眠時間は4時間が限度だ。 それより前は、24時間ほぼ起きているという

          ポメラで日記76/朝活で自分を探す旅に出る

          暗い森の少女④ 人の焼かれる匂い

          人の焼かれる匂い 病室の窓は小さく、昼に訪れても薄暗い。 幼い花衣にとっては数年も時間がたっているように感じたが、末期の膀胱癌で祖父が入院してから亡くなるまで、たったの三ヶ月だったのだ。 ベッドに吊り下げられている尿をためる袋はどす黒い。 「おとうさん、痩せたね」 給湯室で母はやりきれないようにつぶやく。 祖母はずっと病院に泊まりこんで付き添っていた。 花衣は祖母と引き離されることでパニックになり、母や叔父たちを受け入れず、夜驚症と拒食症になり、病院と相談して、花衣も一緒

          暗い森の少女④ 人の焼かれる匂い

          ポメラで日記75/明日死ぬなら、あなたは何をしたい?

          ゆぎなぎ三部作、告知 「暗い森の少女」連載も始められてほっとしている。 暗い話なのだけど、嬉しいコメントもいただき、作者としてやる気に満ちてしまう。 これはシリーズというか、三部作の第一作。 「暗い森の少女」 「ささやかな疑問符」 「あなたの努力は無駄である」 登場人物がリンクしたり、エピソードが重なるが、それぞれ別の話。3冊読むと「なるほど」と思えるような作品。 「ささやかな疑問符」は、別のブログで一度書いたことのある作品だが、そのブログがサービス終了し

          ポメラで日記75/明日死ぬなら、あなたは何をしたい?

          ずっと食べたかったベーグル焼いた。 モチモチした食べ物はのどにつかえて食べれなかっから。 テキトー、急いで作ったからひどい形だけど、美味しい。 シンプルな材料でできるし、焼きたて大好き。 北の好物でもあるから、こんど焼いてあげよう。

          ずっと食べたかったベーグル焼いた。 モチモチした食べ物はのどにつかえて食べれなかっから。 テキトー、急いで作ったからひどい形だけど、美味しい。 シンプルな材料でできるし、焼きたて大好き。 北の好物でもあるから、こんど焼いてあげよう。

          暗い森の少女③ 葛木家

          「葛木家」 祖父母は、花衣を目に痛くないというように可愛がった。 当時は理解していなかったが、祖母は、由緒ある古い血筋の末裔であったのだ。 「葛木」というその家系は、あの、花にあふれた谷にまるで隠れ住むように暮らしていた。 400年続く古い血に、なにがあったのか、谷は完全に外界から見えないようにひっそり存在している。 その谷から、本家の跡取りであった曾祖父が飛び出してしまったときから、花衣の「墓守の娘」になることは決まっていたのかも知れない。 自堕落で、酒浸りだったそうな

          暗い森の少女③ 葛木家

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          あさんぽ118

          あさんぽ118

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          暗い森の少女② 緑の監獄

          緑の監獄 梅雨の始まった6月、祖母の布団の中でぬくもりに包まれながら、花衣は自分の憂鬱を窓に打ち付けられる雨音の数の分、増やしていった。 今月から通うようになった保育園は、早くも花衣には恐ろしい場所になっていたのだ。 どこまでも続く水田の中、「四方山」と呼ばれる小さな山の麓に、花衣の通う保育園はあった。 同じ敷地内に、分校のような小学校もある、地域に密着した保育園だが、それが徒になってたのだ。 この村は、8割が農業で生計を立てている。 地主、小作人、分限者、という言葉が

          暗い森の少女② 緑の監獄

          暗い森の少女① 墓守の娘

          目覚め 花衣は目を覚ました。 乾いてひび割れた板から、細く光が差し込む。 ほこり臭い、暗いその場所かどこかは、花衣には分からなかった。 何度かまばたきを繰り返す。 さびた農具が目に入った。 わらを束ねたもの、薪、日焼けした麦わら帽子。 そう認識して、やっと自分の手首を、別の誰かに強く握りしめていることに気がついた。 ぜぇぜぇという獣のような息が耳にふきかかり、その生臭さにぞっとする。 花衣は、一瞬、なにか大きな生き物が自分に襲いかかり食べようとしているのだと感じた。 (

          暗い森の少女① 墓守の娘

          色々、書きためているものもあるけれど、「これを書いて死なないと後悔する」ものから、明日から、多分不定期にアップしていきます。 ストーリー、構成はもうなん年も温めている。 問題は…… タイトルがない。 今から考えるかー。

          色々、書きためているものもあるけれど、「これを書いて死なないと後悔する」ものから、明日から、多分不定期にアップしていきます。 ストーリー、構成はもうなん年も温めている。 問題は…… タイトルがない。 今から考えるかー。

          最後の約束

          言葉をなくした あの時僕たちは もう他人の距離 でも恋人のキス かわして慰めて ひとりが怖くて けれど君の視線 追うと痛む胸を かかえてる僕は 臆病なだけだね 手を離さないで でも離れていく 日差しに溶ける 白い細い指先を 握り返さない僕 臆病なだけだね 待っているんだ 君が帰ってくる 我が儘な夢見て 動く事もしない 卑怯な僕を見て でも振り返るな もう愛じゃない だから終わりだ もう恋は壊れた けれどだけれど はじめて会った 奇跡のような日 桜の

          最後の約束