ブックレビュー1: 藤野英人「投資家みたいに生きろ」を読んで
こんにちは。
今年から読んだ本をいくつかアウトプットしていこうと思いnoteを1年半ぶりに再開しました。
話をまとめるのが苦手なので、その訓練も兼ね。読みずらいこともあるかもしれませんが、お付き合いいただけると嬉しいです。
今年のやる事100リストに、1ヶ月に2冊は本を読む事を目標として入れました。
読書家の方からしたらこの2~3倍は読めるだろうと笑われそうですが、2018年に娘を出産、1年後からフルタイムで職場復帰をしてから、毎日が秒で過ぎていく私には、これができたらハッピーなくらい本を読む時間がありませんでした。
いや、正しく言うと周りの環境の変化に対応するのがやっと、ストレスが溜まるとコーヒー片手にネットサーフィン → SNSのキラキラ投稿を見て自分と比較 → モヤモヤする。という、なんとも残念な時間の使い方をしていました。時間は大切だとは聞きますが、正直「時間」が資産だなんて実感がありませんでした。
自分でもこんな自分は嫌だなと思いつつ、モヤモヤとコロナへの不安を抱えた年末、「投資家みたいに生きろ」を本屋で見つけました。
この本を書かれたのは、レオス・キャピタルワークスを創業され、「ひふみ投信」シリーズファンドマネージャーで、明治大学商学部兼任講師、東京理科大学上席特任教授もされている、投資家の藤野英人さんです。
実は以前、藤野さんとお話しをさせていただいた事があるのですが、頭脳明晰、エリート街道まっしぐらにも関わらず、気取らずとっても気さくですごく素敵な方でした。
自分のやっている事は「投資なのか、それとも浪費なのか」将来の自分のため、社会のために大切な自分の資産を使えているのか。ちょっと衝撃でした。私、完全に浪費してるって。
沢山の選択肢であふれている生活の中で、忘れがちな、でもとても大切な疑問を投げかけてくれた本素晴らしい本だったので、今回はこちらをご紹介しようと思います。
1. この本はただの投資家向けの本ではない!
本のタイトルだけ見ると、なんとも投資家を目指す人向けの入門書のようにも見えますが、投資方法について解説された本ではありません。
専業主婦でも、社会人でも、ワーママでも、学生でも、定年退職された人でも、誰でもそれぞれの立場から参考になる、より良い人生のヒントが沢山詰まった本です。
藤野さんがいう「投資家の考え方」とはいったい何なのか、次の章から簡単にまとめてみました。
2. 私たちが持つ資産とは何か
本の中で、私達が持つ資産にはいくつか種類があることが説明されています。
①「主体性」やりたいという”思い”や、それにより得られる”仲間”
②「時間」それぞれ平等に与えられているもの
③「お金」過去に自分が作り出したもの、未来に向けて自分が使うもの
④「決断」成功体験の積み重ねから得られるもの
⑤「運」例: たまたま今回はラッキーでしたという謙虚な気持ち
特に本の中でふれられている1万時間の法則のように、「時間」をかければどんな人でも、どんなことでも「かなりのレベル」に達することができる、とういう法則。この法則から考えると、(私30代なんですけど)30代からでも、やる気と根気さえあればまだまだ遅くない。時間の使い方次第で、新たな人生も見えてきそうです。
目に見えないため実感が湧きづらいですが、まとまるとものすごいリターンになって返ってくるのが「時間」。「時間」は誰にでも平等にある資産だからこそ、様々な場所でその使い方の重要性が取り上げられているんですね。
3. やりたいという思いこそ大切なエネルギー
余談ですが、ピアノ好きな娘のため、クラシックを色々と聞いているうちに、ハマってしまった私は、ベートーヴェンのソナタとショパンのワルツをピアノで弾けるようになる。という目標を2021年のやりたいことリストに入れています。(先ずは、先生探しからなのに。)
私自身は幼少期に6年間ピアノを習っていましたが、全然実らなかったタイプの子供でした。
全然上達しないし、私には向いていないと諦めてやめてしまいましたが、今振り返ると、ピアノ、習字、水泳、体操、バレー、塾に進研ゼミと学校が終わると毎日のように違う習い事がありました。頻度の多い体操と塾意外は練習に時間を使えず、本当にただただぎっしり詰まったスケジュールを淡々とこなす日々。
教育熱心な祖母や両親のおかげて、沢山の習い事を習わせてもらい何でもそれなりにこなせるようになりましたが、今思うとただの器用貧乏。私は必ずしも沢山習わせる事が最高の教育だとは思っていないため、よく娘を観察し、本人が興味を示すことがあれば2つ、最大でも3つくらいは集中して学べる環境に入れてもいいかなと考えています。(こちらはあくまで我が家の方針です)
話が逸れすぎたので本題に戻ります。
私の目標である、ベートーヴェンをピアノで弾けるようになりたいという思いは、藤野さんの本で言う「主体性」です。
2021年の年末頃、本当にやりたいと思った曲が弾けるようになるよう「時間」をかけてチャレンジしてみようと思います。乞うご期待!(笑)
3. お金を「消費=応援」のツールとして考える
そしてもう1つ目から鱗だったのが、”消費=応援”という考えです。
会社員として働いていると、毎月の給料は口座に振り込まれるため、お金の価値や、どうやって自分の給料となったのかを意識することはなかったのですが、お金の流れを辿ると本当に沢山の人の手を回り回って自分の元に来ているんですよね。
「お金は天下の回りもの」とも言いますが、コロナの影響もあり私ももう少し「応援する」を意識してお金を使うようにしようと実践し始めました。自分が将来もずっと残って欲しいもののためにお金を使ったり、自分の生活をよりよくしてくれる価値のあるものを見極めてお金を使うことを意識するだけで、お金を使う行為が幸せなことに感じます。
4. まとめ
今回は、私目線で要点を掻い摘んでまとめてみましたが、実はもっともっと書きたい要点が山ほどあります。実際に、私の手元にある本は沢山の線が引かれて真っ赤。
最後に、「トラリーマン or ネコリーマン」の話でまとめようか迷いましたが、今後の自分のためにも、以下でまとめることにしました。
より良い自分の未来を作るためには、価値のあるやりたい事を、時間、お金をかけて育てて行かなければならない。
まずは、今行っている行為の1つ1つに、これは投資か、それとも浪費なのか?と自分に問う習慣を身につける。
小さな積み重ねが、何年後かにはものすごい所へ連れて行ってくれるかもしれないと期待しながら、自分の資産を1つ1つ意識して、丁寧に生きよう思います。
そんな将来を想像するとワクワクします。
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