見出し画像

頑張りすぎていた頃に私を救った言葉

3年前、長女の育休が明け、フルタイムで職場復帰をした私。
フルタイムで復帰し、育休の時とは比べ物にならないくらい1日が秒で過ぎる日々。

頑張らなくては、チームの皆んなに迷惑はかけられないと自意識過剰に思いながら、髪を振り乱して駆け抜ける毎日だった。

育休は1年4ヶ月。その間ありったけの愛情と時間を娘のために注いだ。
でも仕事が始まると、待ってましたというタイミングでイヤイヤ期も始まった。

こんなに泣き叫ぶのは、最近娘ときちんと向き合ってあげられてないからじゃないか。私が時間に追われてイライラしているせいなのでは。と考えては、精神的にも体力的にも辛い日が続き、ついには娘と一緒に泣いた日もあった。

そんな時、夏休みに久しぶりの帰省。
裏庭で娘を連れて遊んでいると、中学生時代ぶり?に近所のおばさんに出会した。
1歳の娘を連れた私におばさんは驚いた様子だったが、ニコニコ近づいてきて娘をあやしてくれ、会話も弾んだ。

ふとした瞬間、「ときどき本当に大変で。。」とポロッと自分の本音が出てしまった。
すると子育ての大先輩はこんな言葉をかけてくれた。


「子育てはちゃんとやっていても、わけの分からない事がたくさん起きるのよ。
私たちも分かってますから。
最近の子育ては、本当に大変でしょうけど、無理しないで頑張ってくださいね。」


その言葉を聞いた途端、今までの思いが溢れ出してきてしまい、おばさんの前で泣いた。

自分はできるはずだという自分への過度な期待と、自分ではどうにもならない子供という別の人格の狭間でもがき苦しんでいた私は、アドバイスを授けてくれる母の言葉さえもうるさいと感じるほど周りが見えなくなっていた。

その時はやっと誰かに分かってもらえた気がして、ただただ寄り添ってもらえた気がして、心を覆っていたモヤモヤがゆっくりゆっくり消えていった。

(今思うと、そんなに肩に力を入れなくても、どうにもならない時もあるのよってアドバイスしてあげたくなるけれど…)

私は自分で自分自身に「ちゃんと育てないと、周りの人に迷惑をかけないようにしないと」と見えない呪いをかけていたんだと気づいた。

昨年私は二児の母となった。
3年前のあの時よりも、ずっとずっと子供も自分自信も許せるようになった。
あの頃よりもずっとずっと子供たちも自分も好きになった気すらする。

おばさん、あの時はあなたの優しさが私を呪いの底から引っ張り出してくれました。本当にありがとうございました。

今度は、今日も頑張る同志たちへのエールとしてここにあの時の言葉を置いていきます。





この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?