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【旅blog】屋久島トレッキング 5

8月17日_4日目

早朝5時半に起床。
今日は種子島の宇宙センターに行く。

宿を出る準備をして、部屋を出ようとするとテルさんが起きてきた。

テルさんは宿の玄関まで送ってくれて、「お別れですね。」と言った。

「今回の旅では本当にいろいろお世話になりました。」

「こちらこそ、久々の一人旅でしたが、あなたのおかげで楽しい旅になりましたよ。感謝しています。」

「それは良かった。」

「旅はいつか切り上げないといけませんよ?」

「え?」

「いつまでもふらふらと旅を続けていると私のようになってしまうから。あはは」

「あはは(笑えねぇ〜)」

「あなたは心配いらないと思いますが。」

「どうですかねぇ。」

「ダメですね、別れ際とは辛気臭くなってしまいます。旅は一期一会でした。残りの旅もお互い良いものにしましょう。」

「はい!では、よい旅を!」

そう言って私は港へ向かった。

港へ向かう途中、テルさんの言葉が頭の中で反復した。まるで未来の自分を見たかのような不思議な気持ちになったのだ。

いつか決断しなければ、時間は容赦なく流れていってしまう。

今は自分のことを考えるだけで楽しいけど、いつかは誰かのことも考えて生きて、ふたりで、いや、家族で旅行ができたら幸せだな。

そう思っていると港が見えてきた。

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7時発の高速船に乗り込み、7時50分に種子島に到着した。

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私が行きたいのは宇宙センターで、その施設はマップの一番南にあった。車で1時間半。

大型パネルのマップを見ていると高速船ターミナルの職員のおじさんが話しかけてきた。

「種子島、楽しんでくださいね」

「はい!あ、宇宙センターに行きたいのですが、レンタカーの予約はできますか?…ちなみにクレジットカードが使えると助かるのですが…」

男性職員は優しく、私の為に自分の携帯電話を取り出して島のレンタカー会社をいくつかあたってくれた。

「あ、一番ちっこい車を借りたいのですが。あぁ、空いてないですか。」

お、おじさん言い方。

トヨタレンタカー、日産レンタカー、オリックスレンタカーなどどこも空きはなかった。

「夏の種子島は気を付けたほうが良い。レンタカーの予約は必須ですな。はっはっは!」

男性職員がそう言って最後のニコニコレンタカーに電話をしてくれた。すると系列店であれば空きがあるということで港までレンタカーを持ってきてくれることになった。

「いやぁ、良かったですな。お兄さん。」

「本当にありがとうございます!」

「でも、現金支払いなので所持金のないというあなたには申し訳ない。」

「あ、なんか本当すいません。でも、宇宙センターいけないよりは良いので大丈夫です。」

レンタカーは4,300円だった為、所持金は6,000円ほどになっていた。最後のガソリン代も含めれば所持金は5,000円くらいだ。

私はニコニコレンタカーの人が届けてくれた車に乗り込む。

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1時間半のドライブだ。
宇宙センターのまわりには何もない。

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到着。

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中は各国のロケット模型が展示されていたり、

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エンジンが展示されていたり、

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スペースシャトルが解説されている。

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宇宙やロケットについて様々なことが展示されていて、地球はどのようにできたのか、人類がなぜ生きているのか、世界は本当に謎で満ち溢れているのだなと実感した。

いつかスペースシャトルの発射のタイミングで来てみたいな。

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そうして私は港に戻り、鹿児島に渡った。翌朝7時35分発の飛行機に乗る為、空港のベンチで寝ようと思っていたが、長旅で疲れていたので、空港ホテルに宿泊することにした。

これが私の夏の登山きろ…、旅の記録です。

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最後に、今回の旅の音楽はテルさんが宮之浦岳の縦走中に聴いたという一曲です。

壮大な曲ですね。

それでは、さよなら、さよなら、さよなら。

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