オーバーハウゼン国際短編映画祭2023
オーバーハウゼン国際短編映画祭もコロナ禍によりオンライン対応をしました。映画関係者向けのプロアカウントの登録が必要です。世界有数の実験的な映画が見られるフェスティバルです。
前回の記事に書いたヴィジョンデュレール映画祭に比べて、ドキュメンタリー要素はやや物足りなかったけど、実験映画や劇映画、ドキュメンタリーやアニメーション、ミュージックビデオなど幅広いジャンルのラインナップが見れるのが素晴らしいです。コンペ作品の中から、個人的に気になった作品をピックアップしました。
Laure Prouvost ”Every Sunday, GrandMa”
https://lux.org.uk/work/every-sunday-grandma/
空とぶ全裸おばあさんの映画。世界観が最高。2013年にターナー賞、2019年にヴェネツァビエンナーレも出ている作家。
Charlotte Pryce “and so it came about (A Tale of Consequential Dormancy)”
https://www.charlottepryce.net/.../and_so_it_came_about.html
イギリスのお伽話をベースに作られた実験映画。フィルム表現やアニメーションも取り入れていて楽しめた。
Ana Bilankov "Chasing the Sun: El Shatt"
https://www.instagram.com/anabilankov/?hl=ja
エジプトの砂漠にあった難民キャンプに関する実験ドキュメンタリー。アーカイブ資料を使った表現方法が良かった。
Taufiqurrahman Kifu "I'm Here, You're There (a Tale of the Crocodile's Twin)"
https://www.instagram.com/kifkifu/
インドネシアの、ワニと生活空間を共にする住民のドキュメンタリー。いつワニにが出てくるんだろうとドキドキしつつ見てた。
Teboho Edkins “Ghosts”
https://www.instagram.com/tebohoedkins/
こちらは南アフリカの幽霊譚をベースにした映画。展開が飛び飛びなのでやや難解だけど、インスタレーション版があるようなので、そちらを見ると理解が深まるかも。
Gorana Jovanović "Balls"
https://vimeo.com/729376638
旧ユーゴスラビアのサッカーを撮ったダイレクトシネマ。ずっと軍隊が付き添っている。
Su Zhong “Edward”
https://mubi.com/films/edward-2023
エドワードホッパーの絵画をホラーテイストでCG化した作品。元の作品はVR。
Colectivo Los Ingrávidos “Xiuhtecuhtli”
https://www.instagram.com/zonaingravida/
メキシコの実験映画コレクティブの作品。活動が興味深い。
Yuri Muraoka "The Eyeball Person"
http://www.yuri-paradox.ecweb.jp/works.html
いつもすごい。日本での上映はいつかな。
Yoshihiro Haku + Sachiko Hiraoka(OTAMIRAMS)“CEREMONY”
ミュージックビデオのようなポップなショートムービーだけど、何かを極めすぎて実験映画枠に入っている。楽しい。全編Youtubeで見られるのでぜひ。
Oliver Pietsch “La Vita”
https://vimeo.com/795924334
国際コンペじゃなく、ミュージックビデオのコンペ。割と新しい映画のファウンドフッテージで作った作品。基本は絶望するシーンだけを繋げて作っている。よくあるタイプで悪ふざけ気味だけど、ミュージックビデオでこういうのができるのは良い。全編vimeoで閲覧可能。
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