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『螺旋の映像祭』上映作家・作品一覧

『螺旋の映像祭』開催概要
https://note.com/zushi_art_film/n/n502ed347ee86

『螺旋の映像祭』展示・パフォーマンス作家一覧
https://note.com/zushi_art_film/n/nf6d1a44e57f9

<スケジュール>
10月10日(土)11:00-21:00
展示:11:00-13:30(入場は13時まで)
映像パフォーマンス:14:00-14:30
上映プログラム①:15:00-16:15
上映プログラム②:16:30-17:45
展示:18:00-21:00(入場は20時半まで)

上映プログラム①
 大西景太『14のカノン BWV 1078』(2020/5分)
 高田冬彦『Afternoon of a Faun』(2015-16年/5分)
 仲本拡史『Lager Than Life -short version-』(2020/12分)
 吉開菜央『Wheel Music』 (2019/14分)
 玄宇民『逃島記』(2020/28分)

上映プログラム②
 金井啓太『追憶と槌』(2019/7分)
 久保ガエタン『My body is my laboratory』(2017/5分)
 荒木悠、ダニエル・ジャコビー『マウンテン・プレイン・マウンテン』(2018/21分)
 山城知佳子『チンビン・ウェスタン 家族の表象』劇場版(2019/32分)

上映プログラム①

14のカノン

『14のカノン BWV 1078』(2020/5分)
J.S.バッハ作曲「14のカノン」を視覚化したアニメーション作品。14曲はすべて「無限カノン」と呼ばれるループ構造をもっている。また、それぞれの曲は逆方向からも演奏できたり、楽譜を上下に反転させ元のものと重ねていたりと、きわめてシンメトリックな構造を持つ。全14曲から7曲を選び、回文や鏡にも例えられる曲の仕組みを表現した。
編曲・チェンバロ演奏:大塚直哉 (東京芸大古楽科教授)
バロックバイオリン:大西律子、池田梨枝子

バッハ「14のカノン」の構造
https://note.com/24k/n/n7dfee14fc8bb

大西 景太 (おおにし けいた)
逗子市在住。映像作家。音楽の構造や音の質感をアニメーションで表現する手法を用いて、映像インスタレーション作品やミュージックビデオを制作する。またCM、製品コンセプトムービーなど広告表現にも携わる。近作に「音のアーキテクチャ:Audio Architecture」展、名曲アルバム+「パッヘルベルのカノン」など。東京工科大学デザイン学部講師。
https://www.keitaonishi.com


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『Afternoon of a Faun』(2015-16年/5分)
ニジンスキーの伝説的バレエ作品『牧神の午後』をモチーフに制作された映像作品。原作のバレエでは、湖畔のニンフ達と、彼女らに一目惚れして求愛する牧神の様子が描かれている。しかし作者はこれを牧神の自己愛の物語に読み替えた。この映像作品の牧神はニンフには興味を示さず、セルフィー棒で自らの姿をうっとりと撮影し続ける。一方ニンフ達は、ナルシストの牧神の体を持ち上げ、振り回し、自分の世界に引きこもる牧神を邪魔しようとする。最後には牧神は凶暴化したニンフ達によって引きづり回され、目を覚ます。音楽はサックス奏者・大谷能生氏が担当し、ドビュッシーの原曲をアレンジしたものとなっている。企画、協力:BONUS、木村覚 音楽:大谷能生

高田 冬彦(たかた ふゆひこ)
1987年生まれ。美術家・映像作家。作品は主に作者の自宅アパートで撮影され、時に作者本人も登場する。密室で渦巻く夢想を、ジェンダーやトラウマ、神話やポップカルチャーなどといった要素と混ぜ合わせながら表現する。主な個展に「MAMScreen011:高田冬彦」(森美術館/2019)、主なグループ展に「MOTアニュアル 2016|キセイノセイキ』(東京都現代美術館/2016)など。
http://fuyuhikotakata.com/


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『Wheel Music』 (2019/14分)
音がするということは、そこに命があるということだ。この世の全ての尊いノイズを繋ぎ合わせた、ハミングのような日記映画。
河川敷に行くと、たくさんの自転車乗りたちがいた。自転車だけではない。走る人、歩く人、遊ぶ人、投げる人、座る人、人のことが遠くの方までよく見えた。それぞれ固有のスピードで、すれ違い続ける人々が発する音は、常にどこかでフェードイン・フェードアウトを繰り返し、わたしと交わったほんの一瞬を切り取って繋げれば、それは音楽になるような気もした。(制作後のメモより)

吉開 菜央(よしがい なお)
映画作家・振付家・ダンサー。1987年山口県生まれ。日本女子体育大学舞踊学専攻卒業、東京藝術大学大学院映像研究科修了。作品は、国内外の映画祭での上映をはじめ、展覧会でもインスタレーション展示されている。MVの監督や、振付、出演も行う。監督した主な映画は『Grand Bouquet』(カンヌ国際映画祭監督週間2019正式招待)、『ほったまるびより』。米津玄師MV『Lemon』出演・振付。
https://naoyoshigai.com/


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『Lager Than Life -short version-』(2020/12分)
「あなたの住む街の、海を見せてほしい」韓国に住むナム・ファヨンはそう言った。私は彼女に、2019年から2020年にかけて、ビデオレターを送った。撮影したのは、日本の逗子、葉山の海だ。国籍、性別、年齢など、私たちの間には、様々な境界が存在する。しかし、海を見つめる時、私たちは同じ場所から生まれ、同じ場所に去っていくと感じることができる。

仲本 拡史 (なかもと ひろふみ)
逗子市在住。映像作家。1986年8月19日、横浜生まれ。東京藝術大学大学院映像研究科メディア映像専攻修了。東京造形大学在学中に西イングランド大学に交換留学し、現代美術を学ぶ。ホテルなどの人工的な空間に、カニやヤドカリなどの動物を持ち込み、動物と自己、カメラのの3者の関係を緊張感を持って描く「動物SF」シリーズは、ベルリン映画祭やWROメディアアートビエンナーレなど、各国の映画祭や芸術祭で上映、展示される。2014年から「ひかるどうぶつえん」の立ち上げと運営に関わる。2018年より神奈川県逗子市に居を移し、映像表現のレクチャー、ワークショップ、上映などの活動を行う団体「逗子アートフィルム」を立ち上げる。関東学院大学非常勤講師。
http://www.hirofuminakamoto.com/


逃島記

『逃島記』(2020/28分)
2049年、30歳になった「私」は自らの故郷に思いをはせる。香港の離島。彼女が物心ついた頃には島は陸続きとなり、海は海でなくなった。香港も大きな国の一部となった。彼女はノートを開き、かつて、自分が生まれた頃、島がまだ島であったころの自分の故郷を想像上の旅人として歩き、記すことにする。2019年、夏。旅人は島を訪れる。

玄 宇民(げん うみん)
映像作家・アーティスト。1985年東京生まれ。生まれた地を離れた人々のありようと移動の記憶、マイグレーションをテーマに映像作品を制作。主な作品に『NO PLACE LIKE HOMELAND』(2011)、『OHAMANA』(2015)、『未完の旅路への旅』(2017)など。香港の離島、韓国の済州島から始まるプロジェクト『逃島記』を2018年より継続中。ソウル独立映画祭(韓国)、Taiwan International Video Art Exhibition(台湾)、ディアスポラ映画祭(韓国)などで作品上映。東京大学文学部美学芸術学専修卒業。東京藝術大学大学院映像研究科メディア映像 専攻修士、同博士後期課程修了。
https://woominhyun.tumblr.com/


上映プログラム②

追憶と槌

『追憶と槌』(2019/7分)
岩手に在った「湯田町」という町は、ダム建設のために水没した。現在は「錦秋湖」という湖になり、冬には氷と雪に閉ざされている。当時湯田町に住んでいた住民が、もう行くことができない町のことを思い出す様は、写真を眺める人間の感傷を想起させた。写真は風景を美しく切り取ってくれるが、撮られた瞬間から写真の中の時間と現在の人間が生きている時間はどんどん離れていき、二度と縮まることはない。湯田町だった場所を覆う凍った湖面もまた、写真の表面と同じく元住民を過去から隔てている。この写真が持つ制限に対して抗うための行為として、水没前の湯田町の写真を、湖が望める丘に立てた雪壁にプロジェクションし、激突を行った。

金井 啓太 (かない けいた)
1994年東京生まれ。2017年筑波大学情報学群卒業。2020年東京藝術大学大学院映像研究科メディア映像専攻修了。高校時代より映像制作を開始。パフォーマンスやインスタレーションの制作を経て、現在は世界平和を目指してゲーム制作をしている。


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『My body is my laboratory』(2017/5分)
脳神経科学者ジョン・C・リリー博士は意識の研究をするために、暗闇の水槽にはいることで五感をシャットアウトする装置「アイソレーション・タンク」を開発しました。全ての感覚から遮断された時の脳の反応、つまり意識がどう動くかを研究をしていた彼は「私の体が私の実験室です」と述べています。この作品では曽祖父の部屋にあったカブトガニの剥製を発端に、自身のルーツを探究し、ルーツの海で生成した塩を体内に取り込み、カブトガニの剥製を被る呪術的行為によって、意識の海へと深くへ潜ろうとする作品です。ここは厨子。映像を見終えた後、海に向かって立ち止まり、暗闇の中に変性意識をひらいてみてください。

久保 ガエタン (くぼ がえたん)
1988年生まれ。歴史に埋もれたあるいは排除されたマイノリティの資料に着目し、それらが出会うことのできなかった分野と組み合わせることで新たな視点を考察・独自の装置で具現化することで奇怪な現象を作り出す探求をしている。その範囲は科学から幻想にまで多岐にわたる。予定している展覧会に、東京都現代美術館「MOTアニュアル2020 透明な力たち」(11月14日-2021年2月14日)、京都市京セラ美術館「STEAM THINKING」(10月31日(土)~ 12月6日)、世田谷美術館(2021年3月16日-3月28日)がある。糺の森会員。


マウンテン・プレイン・マウンテン

『マウンテン・プレイン・マウンテン』(2018/21分)
かつて北海道開拓時代に農耕馬として活躍した「ばん馬」に重いソリを曳かせてタイムを競う「ばんえい競馬」。この世界的に類をみないレースが、現在でも公営競技として唯一開催されているのが本作『マウンテン・プレイン・マウンテン』の撮影舞台となった帯広競馬場である。普段はカメラが入ることのない、ばんえい競馬場の舞台裏をドキュメンタリー的に追いつつ、ハードエッジでリズミカルなモンタージュを織り交ぜ、このゆっくりながらも力強い特異なレースを描いた実験映像。なお全体的な構成は、競技場に設けられた障害を「小さな山と大きな山」と詩的に表現したあるベテラン調教師の言葉に着想を得ている。
公式HP:http://mountainplainmountain.non.bz/

製作:ジョアン・ミロ財団現代美術研究センター
助成:アーツカウンシル東京、モンドリアン財団
協力:ヤン・ファン・エイク・アカデミー
監督:ダニエル・ジャコビー、荒木 悠

荒木 悠 (あらき ゆう)
ワシントン大学芸術学部を卒業後、東京藝術大学大学院映像研究科メディア映像専攻修士課程を修了。近年は、資生堂ギャラリー、ボルボ スタジオ青山、無人島プロダクションなどで個展を開催。映像作品は、これまでロッテルダム国際映画祭、オーバーハウゼン国際短編映画祭、JAPAN CUTS(ニューヨーク)、NeMaf(ソウル)、BFIロンドン映画祭などの映画祭で上映されている。2019年、ヴィクトル・ピンチューク財団主催第5回Future Generation Art Prizeのファイナリストに選出。2020年6月、「紙カンパニー project」入社。
http://yuaraki.com/

ダニエル・ジャコビー
バルセロナ大学芸術学部を卒業後、フランクフルトのシュテーデルシューレで学ぶ。近年の展覧会は、「ジョアン・ミロ財団現代美術研究センター」(バルセロナ)、CRACアルザス、EYE Film Institute(アムステルダム)などで開催。映像作品は、25FPS(ザグレブ)、BIM(ブエノスアイレス)、モスクワ実験映画祭、ゴー・ショート(ナイメーヘン)などの映画祭で上映されている。2016年、《ジャガタ》がリマ国際インディペンデント映画祭国内コンペティション部門で受賞。
https://danieljacoby.com/


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『チンビン・ウェスタン 家族の表象』劇場版(2019/32 分)
2019 年グループ展「話しているのは誰? 現代美術に潜む文学」(2019 年/国立新美術館)にて発表した映像作品。監督、脚本、編集を手がける。

山城 知佳子 (やましろ ちかこ)
映像作家、美術家。1976年沖縄生まれ。2002年沖縄県立芸術大学大学院環境造形専攻修了。映像や写真を使い、時には自身も被写体となりながら出身地・沖縄を主題に作品を制作してきた。近年の主な展覧会に、「話しているのは誰?現代美術に潜む文学」(国立新美術館/東京、2019)、「Asia Pacific Breweries Foundation Signature Art Prize 2018」(シンガポール美術館/シンガポール、2018*大賞にノミネート)、「From Generation to Generation: Inherited Memory and Contemporary Art」(ユダヤ現代美術館/アメリカ、2016-17) 「SEVEN JAPANESE ROOMS」(Fondazione Carispezia/イタリア、2016-17) 「創造の発端 –アブダクション/ 子供-」(Yumiko Chiba Associates viewing room Shinjuku/東京、2016) 「あいちトリエンナーレ2016」(旧明治屋栄ビル/愛知、2016)「第8回アジアパシフィックトリエンナーレ」 (QAGOMA/オーストラリア、2015-16) 「East Asia Feminism: FANTasia」(ソウル市立美術館/韓国、2015-16)「森美術館 MAM プロジェクト 018:山城知佳子個展」(森美術館/東京、 2012-13)など。

逗子アートフェスティバル公式ウェブサイト
https://zushi-art.com/

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