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<らせんの映像祭2021>上映作家一覧

<らせんの映像祭2021>
公式ウェブサイトhttp://artfilm.jp
期間:2021年12月3日、4日、5日(金土日)
会場:逗子文化プラザ さざなみホール/市民交流センターフェスティバルパーク(逗子市逗子4-2-10) 

<チケット・料金>
予約フォーム(40席限定):https://sff2021.peatix.com
 12/3 オープニング上映「音の映画-Our Sounds」: 無料・要予約
 12/4 パフォーマンス① 視聴覚派「ghost note」: 無料・要予約
 12/4 上映プログラム① エクスペリメンタル・ショート: 1600円・要予約
 12/5 パフォーマンス② Kinotope「地図を読む」: 無料・要予約
 12/5 上映プログラム②「ナイト・シュノーケリング」「Shari」: 1600円
 12/4,5 Kinotope project「環世界地図の歩き方」: 無料・予約申込不要

<らせんの映像祭 -ひかるアート展->
12/4,5 展示・ワークショップの詳細(有料・要予約):
https://www.bunka-plazahall.com/eventinfo/16222/

<スケジュール>
●さざなみホール

12月3日(金)
18:30-19:30 オープニング上映:ハブヒロシ「音の映画-Our Sounds」
19:30–20:00 上映後トーク(Zoom登壇:ハブヒロシ監督)

12月4日(土)
10:00-17:00 展示・ワークショップ:<らせんの映像祭 -ひかるアート展->
17:30-18:00 パフォーマンス①:視聴覚派「ghost note」(本藤太郎、宮田涼介)
18:15-20:00 上映プログラム①:エクスペリメンタル・ショート(上映前、監督登壇あり)
 大西景太「Requiem / composed by M.Cardoso」(アニメーション)
 asamicro「egg life1:怪物」(ダンス・フィルム)
 幸洋子「June 4, 2020」(アニメーション)
 吉開菜央、仲本拡史「ナイト・シュノーケリング」(ドキュメンタリー)
 鈴木彩文「Celer - Melancholy Movement」(ミュージックビデオ・8ミリフィルムで制作)
 坂本夏海「Knitting the Intangible Voices」(アニメーション)
 村岡由梨「透明な私」(エッセイ・フィルム)
 池添俊「朝の夢」(ドキュメンタリー・フィクション)
 山下つぼみ「かの山」(短編映画)
 磯部真也「13」(実験映画・16ミリフィルムで制作)

12月5日(日)
10:00-17:00 展示・ワークショップ:<らせんの映像祭 -ひかるアート展->
17:30-18:00 パフォーマンス②:Kinotope「地図を読む」(曽和聖大郎)
18:15-20:00 上映プログラム②:「ナイト・シュノーケリング」「Shari」
 三浦半島トーク(講師:長谷川孝一、聞き手:吉開菜央、仲本拡史)
 吉開菜央、仲本拡史「ナイトシュノーケリング」
 吉開菜央「SHARI」

●フェスティバルパーク
展示:Kinotope「環世界地図の歩き方」(曽和聖大郎)
日時:12月4日(土)11:00-17:00
   12月5日(日)10:00-15:00

<参加作家>
ワークショップ:池亜佐美(原案)
展示(さざなみホール):上平晃代、重田佑介、円香、佐藤径亮、よこえれいな
展示(フェスティバルパーク):Kinotope(曽和聖大郎)
上映:asamicro、池添俊、磯部真也、大西景太、坂本夏海、鈴木彩文、仲本拡史、ハブヒロシ、村岡由梨、山下つぼみ、幸洋子、吉開菜央
パフォーマンス:Kinotope(曽和聖大郎)、視聴覚派(本藤太郎、宮田涼介)
レクチャー:長谷川孝一

<上映作家一覧>

<オープニング上映・ハブヒロシ「音の映画-Our Sounds」>
上映日時:12月3日(金)18:30〜20:00

『音の映画 - Our Sounds』


音の映画-Our Sounds(ドキュメンタリー/60分)
岡山県高梁市の日本語教室に集まったメンバーたちの物語。コロナ禍で失われつつあった豊かな生活を取り戻すために、私たちは共に一つの歌を作りました。外国人と日本人という属性を越えた、“いきもの”としての出会い。この映画は、そのささやかな出会いの航路を記録した、音だけのセルフドキュメンタリー映画です。映像はありません。山里にも訪れているグローバル化の波。そして、その境界で揺らぐ小さなくぼみ。私たちは、そこから生まれる営み、対話、風景、響きを見つめました。この映画は、観てくれた人たちとの出会いを通して新たな対話が生まれることで、初めて動き出すのだと思います。目を閉じて耳を澄まし、私たちと一緒に旅をしてくれたら嬉しいです。

ハブヒロシ

ハブヒロシ
音楽家/遊鼓奏者/アーティスト。NPO法人 丹田呼吸法普及会 理事長。インドネシア国立芸術大学でのガムラン修行や、セネガルの人間国宝ドゥドゥ・ンジャエ・ローズ・ファミリーのもとでのサバールドラム修行など、世界各地の芸能を学び、馬喰町バンドとの音楽活動や、関ジャニ∞や台湾原住民のレコーディングなど、様々なジャンルで活動する。岡山に移住後、山菜収穫イベントなどに取り組むほか、岡山大学での疫学研究や、古から伝わる丹田呼吸を現代に普及している。現在は、対話のプロセスを形にすることを制作テーマに、主にコミュニティーを巡るプロジェクトを展開中。

<上映プログラム①:エクスペリメンタル・ショート>
上映日時:12月4日(土)18:15〜20:00(上映前、監督登壇あり)
アニメーション、ドキュメンタリー、ミュージックビデオ、8ミリフィルムや16ミリフィルムで制作された映画、劇映画、エッセイ・フィルム、実験映画など、多様なラインナップのプログラム。アナーバー映画祭、オーバーハウゼン国際短編映画祭でのグランプリ受賞作のほか、ヴェネチア国際映画祭、マルセイユ国際映画祭、ヴィジョンデュレール映画祭など、世界の映画祭で上映された日本の短編映画を上映。

大西景太「Requiem / composed by M.Cardoso」

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Requiem / composed by M.Cardoso(アニメーション/5分)
16世紀の音楽家マヌエル・カルドーゾ作曲の合唱曲「レクイエム」を視覚化したアニメーション作品。この楽曲は、複数の旋律がそれぞれ異なる音の高さ・リズムで奏でられる「ポリフォニー(多声音楽)」の様式を持つ。6人の男女混声合唱においてそれぞれの声がたどる旋律を、筆記体の描線が音高・音長にあわせて動くアニメーションを用いて表現し、旋律の交わりを視覚的に理解できるようにした。

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大西景太(おおにし けいた)
映像作家/音楽の構造や音の質感をアニメーションで表現する手法を用いて、映像インスタレーション作品やミュージックビデオを制作する。またCM、製品コンセプトムービーなど広告表現にも携わる。近作に「音のアーキテクチャ:Audio Architecture」展、名曲アルバム+「パッヘルベルのカノン」など。東京工科大学デザイン学部講師。
https://www.keitaonishi.com


asamicro「egg life1:怪物」

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egg life1:怪物(ダンス・フィルム/3分)
私たちの生活は、ほんの少しの違和感と不安を見つめることが出来れば、明日の期待や未来に繋がると信じています。本作品はコロナ禍、最初の緊急事態宣言下で2か月間完璧な自宅自粛中に制作いたしました。貯えは無くなるのに豊になる身体。目に見えないものに怯える中、堂々と怪物に出会いたかったんだと思います。

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asamicro
ダンサー・アーティスト。神奈川県横須賀生まれ。【朝ごはん・朝時間】を作品の素材とし、そこから得れる音色やフォルム・色彩・温度等を自身の記憶や生活と照らし合わせダンス作品・映像作品を制作中。近年の活動としてMacau CDE(Contemporary Dance Exchange) Springboard 招喚/SAI Dance festival 2021 First Prize(solo)受賞/踊る秋田。ファイナリスト選出/六本木アートナイトスピンオフプロジェクト参加など。https://www.asamicrodance.com

幸洋子「June 4, 2020」

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June 4, 2020(アニメーション/4分)
2020年3月、新型コロナウイルスが流行りだした頃、祖父の危篤により愛知の実家に戻り、10年ぶりに家族と長い時間を過ごす。6月、緊急事態宣言が解除され、東京に戻るまでの日々の記録をなぞった。

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幸 洋子(ゆき ようこ)
アーティスト。神奈川県在住。日々感じた出来事をもとに、様々な画材や素材で、主にアニメーション作品を制作している。
現在、山村浩二プロデュース、Au Praxinoscope製作にて新作アニメーションを制作中。https://www.yoko-yuki.com

吉開菜央、仲本拡史「ナイト・シュノーケリング」

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ナイト・シュノーケリング(ドキュメンタリー/13分)
『ナイト・シュノーケリング』では、吉開菜央と仲本拡史が、携帯電話のカメラとスキューバ・スーツを携えて、海の冒険に繰り出す。人けのない海では、波に飛び込んで美しい風景を撮影し、日が暮れると、魔法のような光で海を照らす生き物たちと出会う。新しい発見への情熱に駆られた2人の監督は、躊躇うことなく海の生物の一部となり、やがて彼らの人工的な光が、プランクトンやクラゲの光と対話するようになる。カニ、ヒトデ、奇妙な海綿が、海の隠された謎を伝えるメッセンジャーとなる。『ナイト・シュノーケリング』は、海への旅を撮影したホームビデオのような装いで、自然の異質さと私たちの関係について論じている。信じがたい奇妙な生物を観察することで、この映画は、私たちの惑星の複雑さを称賛し、私たちがそれらと結びつく能力を問いかけている。(レベッカ・デ・パス)

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吉開菜央(よしがい なお)
1987年山口県生まれ。映画作家・振付家・ダンサー。日本女子体育大学舞踊学専攻卒業、東京藝術大学大学院映像研究科修了。自らの身体感覚、情動に向き合いながら様々な映像、映画制作を行う。 2015年『ほったまるびより』により文化庁メディア芸術祭エンターテイメント部門新人賞、『Grand Bouquet』によりカンヌ国際映画祭監督週間2019正式招待。https://naoyoshigai.com

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仲本 拡史(なかもと ひろふみ)
映像作家。1986年生まれ、逗子市在住。東京藝術大学大学院映像研究科メディア映像専攻修了。2010年に西イングランド大学に留学し、現代美術を学ぶ。監督した主な映画は『無言の乗客』(ベルリン映画祭/2013)、『宇宙の舟 2016』(イフラヴァ国際映画祭/2017)、『ナイト・シュノーケリング』(吉開菜央共同監督/ヴィジョン・デュ・レール映画祭/2021)など。主なグループ展は、不純物と免疫 Impurity / Immunity(TOKAS本郷、沖縄、バンコク/2017~18)、WRO Media Art Biennnale(ポーランド/2019)など。ホテルなどの人工的な空間に、カニやヤドカリなどの動物を持ち込み、動物と自己、カメラのの3者の関係を描く「動物SF」シリーズは、各国の映画祭や芸術祭で上映、展示される。2018年より神奈川県逗子市に居を移し、映像表現のレクチャー、ワークショップ、上映などの活動を行う団体「逗子アートフィルム」を立ち上げる。「らせんの映像祭」ディレクター。関東学院大学非常勤講師。http://www.hirofuminakamoto.com


鈴木彩文「Celer - Melancholy Movement」

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Celer - Melancholy Movement(ミュージックビデオ/3分/8mmで制作)
Room40からリリースされたCelerの楽曲に合わせて制作されたミュージックビデオ。彼の音楽が呼び起こす記憶の煌めきを表現するために8mmで撮影し、自家現像した。喚起された記憶は捉えどころがなく、走馬灯から落とされた影のように、瞼の裏で揺らめき、完全に形になる前に去っていく。

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鈴木彩文(すずき あやみ)
音楽家、美術家。1991年東京都生まれ。多摩美術大学情報デザイン学科メディア芸術コース卒業、ロンドン芸術大学ゴールドスミス・カレッジMFAファインアート中退。多摩美術大学在学中から写真と映像で作品制作を始める。留学中に音楽制作を開始し、現在は都内で音楽活動と作品制作を行なっている。https://ayamisuzuki.jp

坂本夏海「Knitting the Intangible Voices 」

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Knitting the Intangible Voices (アニメーション/2分30秒)
「Knitting the Intangible Voices (邦題: 無形の声を編む)」は、スコットランドのハイランド地方に伝わる女性労働歌「waulking song」をテーマに、繊維業の女性労働について考察したドローイング・アニメーション作品。waulking(ウォルキング)とは織られたツイード生地を浸し、リズミカルに叩いて収縮させ柔らかく仕上げる技術で、 工業化以前までは女性の労働として手作業で行われていた。女性たちが10人ほど集まりテーブルを囲み、過酷な手作業を軽減するために歌いながら労働するという当時のコミュニティの在り方は、女性の声を聞き、社会へ届けるという女性の連帯のモデルとして大変興味深い。労働する手のジェスチャーや、女性運動の歴史から想起されたイメージを水彩絵の具で描いたドローイングで構成されるこの作品は、古来から全世界的に女性の仕事とされてきた繊維業を通じて、女性の労働の搾取的な構造や女性の連帯の可能性を問いかける。

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坂本 夏海(さかもと なつみ)
グラスゴー在住。アーティスト。2014年ロンドン芸術大学チェルシーカレッジオブアーツ大学院ファインアート学科修了。個人的な物語を起点とし、リサーチ、インタビュー、映像やドローイングを含む領域横断的な実践を行う。近年は世代間の記憶や語られない女性の歴史を集め、そこから新たなストーリーを編むことに関心がある。コラボレーションでの活動も多く、フェミニズムに焦点を当てたアーティストコレクティブ Back and Forth Collectiveの活動も行う。最近の主な発表/企画に、「Voicing Care?ケアの声」(ジェニファー・クラークとの協働キュレーション)個展「Knitting the Intangible Voices」(16 Nicholson Street gallery、グラスゴー)がある。https://www.natsumi-sakamoto.com

村岡由梨「透明な私」

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透明な私(エッセイ・フィルム/11分)
2020年、世界中が「変化」を余儀なくされた年に、自分の中で変わったもの、変わらないものを確かめたくて書いた詩「透明な私」を元に制作。私が着けた白いマスクは、私のこれまでを写すスクリーンになった。統合失調症を患う私を、時に苦しみ傷つきながら支えてくれる家族。野々歩・由梨・眠・花。「自分とは何者なのか」その答えを探しながら私たち4人は、今日を懸命に生きていく。

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村岡 由梨(むらおか ゆり)
1981年東京生まれ。日本女子大学附属高等学校中途退学、イメージフォーラム付属映像研究所卒業。一貫して「セルフポートレート」にこだわった自作自演の映像・写真作品などを制作、出演・美術・撮影などのほとんどを自ら行う。統合失調症の治療に伴い、2009年より作家活動を休止、2016年本格的に再開。2児の母。『透明な私』が第67回オーバーハウゼン国際短編映画祭にて最優秀賞を受賞。http://www.yuri-paradox.ecweb.jp/index.html

池添俊「朝の夢」

朝の夢(ドキュメンタリー・フィクション/18分30秒)
目覚めた時にはあの人はもういないかもしれない -
私にとって「母」は、私を育ててくれた祖母でした。その祖母が今、死に向かっています。祖母の話を聞いておかないと絶対に後悔すると思い、2年前の夏から祖母の元へ通い、少しずつ声を拾い集めてきました。祖母は年明けに体調を崩し、もうこの作品を作った時のようには話せません。記憶が混濁したように話す姿を見て、「今あの人は記憶の夢を見ている」と父は言いました。その頃、祖母と一緒に暮らしていた家が売りに出されようとしていました。そこで、家の息吹をフィールドレコーディングし、祖母の声とミックスしました。そして8mm フィルムで夢を撮りました。「明け方に見る夢はあの世からのお告げである」という話を聞いたことがありますが、”あの世”とは一体どのような世界なのでしょうか。祖母は一体どんな夢を見ているのでしょうか。この作品は私の「母」である祖母へ捧げます。

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池添 俊(いけぞえ しゅん)
1988年香川県生まれ、大阪府出身。池添は、個人の声や記憶を収集し、普遍的な声へと再構成するスタイルで制作している。中国人の継母との生活を描いた『愛讃讃』(2018)が、イメージフォーラム・フェスティバル2018 で優秀賞を受賞。同作は、第40回ぴあフィルムフェスティバル、第43回香港国際映画祭などで上映される。育ての親である祖母の声から作った『朝の夢』(2020)は、第31回マルセイユ国際映画祭、第56回ペサロ映画祭、第58回ニューヨーク映画祭など多数の映画祭で上映。また、パンデミック下の生活で内なる声に耳を傾けた『あなたはそこでなんて言ったの? 』(2021)が第59回ニューヨーク映画祭から正式招待される。そのほか、アーティスト・イン・レジデンス「現代地方譚8」(2021)、グループ展「暗くなるまで待っていて」(2021)に参加するなど、その活動は上映のみに留まらず、発表の場を拡張している。https://www.shunikezoe.com


山下つぼみ「かの山」

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かの山(短編映画/19分)
離婚を決めた夫婦が、時間を共に過ごした街、逗子で最後にすごす1日。何事もなくやり過ごそうとする妻を、夫は散歩に誘いだす。一瞬心が通ったように思っても、もう関係は終わったことを悟り合う。

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山下 つぼみ(やました つぼみ)
アメリカ・ユタ州の Weber State 大学で動物学を専攻し、人体解剖学、進化学、環境学を中心に学び5年かけて卒業。在学時、ユタ州で毎年開催される Sundance Film Festival で数々の映像作品・監督たちと出会い、映像という手段で人間という生物にアプローチすることに興味を抱き始める。帰国後、テレビドキュメンタリー制作会社で3年ほど勤めた後、自作の映画を製作するため退社。フリーランスのテレビディレクターとしてドキュメンタリー番組のほか、子供番組、情報番組などを手がける傍ら、短編映画を自主制作し、それぞれ国内外の映画祭に入選。2021年に製作した短編「かの山」が78回ヴェネチア国際映画祭オリゾンティ短編部門に入選した。現在は、主に映画・企業CM・WEB番組などを中心に制作し、長編映画の企画に着手している。2児の母。


磯部真也「13」

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13(実験映画/11分/16mmで制作)
16mmフィルムによって沈み行く太陽を同ポジション同アングルからインターバル撮影+多重露光を行い続けた作品。撮影期間は5年に及ぶ。デジタル的なコピーは一切使用しておらず、登場する太陽は全て実際に撮影されたものである。繰り返しの日々の中で一つとして同じ空はなく、止まることなく世界は失われ続ける。しかしまた、日は昇る。

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磯部 真也(いそべ しんや)
映像作家。1982年横浜市出身。東京造形大学大学院卒業。イメージフォーラム映像研究所卒業。フィルムを駆使し映画における感覚的、非言語的な物語の在り方を模索している。主な作品に「EDEN」「For rest」。最新作「13」がイメージフォーラム・フェスティバル2020/東アジアエクスペリメンタルコンペティション大賞、59thアナーバー映画祭においてグランプリにあたる「Ken Burns for Best of the Festival」を受賞。https://vimeo.com/user48093652


<上映プログラム②:「ナイト・シュノーケリング」「Shari」>
上映日時:12月5日(日)18:15〜20:00
 三浦半島トーク(講師:長谷川孝一、聞き手:吉開菜央、仲本拡史)
 吉開菜央、仲本拡史「ナイトシュノーケリング」
 吉開菜央「SHARI」

▼上映前レクチャー(三浦半島トーク)
「地球の楽校」代表理事の長谷川孝一さんをお呼びして、映画「ナイト・シュノーケリング」の舞台となった三浦半島の魅力についてお伺いします。
(講師:長谷川孝一、聞き手:吉開菜央、仲本拡史)

地球の楽校
地域における環境、生物、暮らし文化の研究・調査を行い、地域資産(資源・遺産)の提言、地域活性化計画策定などに参画する非営利事業団体として発展させてきました。さらに地域資源の第一は人づくりです。地域における人づくりの原点である青少年への成長支援のニーズに取り組む場として、子どもの居場所作り事業(文科省事業)を2008年に実施しました。さらに青年期以降の支援教育、大学における人材教育にも取り組んでいます。
http://www.chiqnogakukou.com/

長谷川 孝一
(はせがわ こういち)
横須賀市自然史博物館調査・環境教育普及指導員、潜水指導団体NAUI教育管理部門を経て、1996年ama水辺の自然文化研究所を設立。1994年4月第4回国際イルカ・クジラ会議/南伊豆サテライトイベントにてジム・ノルマン、ホラス・ドブス、ジャック・マイヨールなどが参加した、ワークショップ「海という自然に出会う」をファシリテート。その後、環境と青少年育成を目的とした全国団体の立ち上げに参画、理事として活動する。2008年環境省「自然公園における野外活動安全マニュアル策定」委員。日本エコツーリズム協会「日本のガイド100人」。現在、一般社団法人地球の楽校代表理事及び海の子森の子クラブ校長。エデュケーショナルデザイナー、サスティナブルツーリズムコーディネータとして活動中。ライフワークは水圏(水辺の)リテラシー。

<著書>
・『海の楽校』 山と渓谷社
・『スノーケリングガイドブック』 成文堂新光舎
・『水の星地球』 JAMSTEC (独行) 海洋研究開発機構 他

吉開菜央、仲本拡史「ナイト・シュノーケリング」
映画の詳細は上映プログラム①をご確認ください。

吉開菜央「Shari」

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©2020 吉開菜央 photo by Naoki Ishikawa

Shari

羊飼いのパン屋、鹿を狩る夫婦、海のゴミを拾う漁師、秘宝館の主人、家の庭に住むモモンガを観察する人。彼らが住むのは、日本最北の世界自然遺産、知床。希少な野生動物が人間と共存している稀有な土地として知られ、冬にはオホーツク海沿岸に流氷がやってくる。だが、2020年、この冬は雪が全然降らない。流氷も、なかなか来ない。地元の人に言わせれば、「異常な事態」が起きている。 そんな異変続きの斜里町に、今冬、突如現れた「赤いやつ」。そいつは、どくどくと脈打つ血の塊のような空気と気配を身にまとい、いのちみなぎる子どもの相撲大会に飛び込む!「あらゆる相撲をこころみよう!」これは、自然・獣・人間がせめぎあって暮らす斜里での、摩訶不思議なほんとのはなし。

2021年/ビスタ/5.1ch/カラー/日本/63分
監督・出演:吉開菜央/撮影:石川直樹
出演:斜里町の人々、海、山、氷、赤いやつ
助監督:渡辺直樹/音楽:松本一哉/音響:北田雅也/アニメーション:幸洋子
配給・宣伝:ミラクルヴォイス
公式サイト:www.shari-movie.com
<10月23 日(土)ユーロスペース、アップリンク吉祥寺他全国順次公開!>

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吉開 菜央(よしがい なお)
1987年山口県生まれ。映画作家・振付家・ダンサー。日本女子体育大学舞踊学専攻卒業、東京藝術大学大学院映像研究科修了。自らの身体感覚、情動に向き合いながら様々な映像、映画制作を行う。 2015年『ほったまるびより』により文化庁メディア芸術祭エンターテイメント部門新人賞、『Grand Bouquet』によりカンヌ国際映画祭監督週間2019正式招待。


<チケット・予約>
予約フォーム(40席限定):https://sff2021.peatix.com

<らせんの映像祭 -ひかるアート展->
12/4,5 展示・ワークショップの詳細(有料・要予約):
  https://www.bunka-plazahall.com/eventinfo/16222/

逗子アートフィルム公式ウェブサイト
http://artfilm.jp

逗子アートフェスティバル公式ウェブサイト

https://zushi-art.com/

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