【海外大学受験】イギリス大学受験を振り返る・②大学別試験編

前回のPart 1からずいぶんと時間が空いてしまいました。
今回は、大学別選抜、具体的に言えば入試やインタビュー(面接)について振り返ろうと思います。

前回のPart 1、書類(Personal Statement)、出願編はこちらから。

まず、前提として、大学別選抜が設けられている学部、大学は少数です。OxbridgeやImperial、LSE、医学部や教育学部などで試験や面接が設けられています。その他は、書類のみで選抜されます。

私が経験したものは、Oxbridgeの試験、Imperialの面接になります。

Oxbridgeの試験

理系の試験は、多くの場合A-levelやGCSEの知識を基に作られているようです。また、Oxbridgeの出願期限近くに入試が行われることから、IB生(5月卒)であればDP1の知識のみで戦わなければいけません。
GCSE未経験(そして私の通ったインターはDPまでまともに理科を教えてくれなかった)、ギリギリまでOxbridge受験を考えていなかった私は、ほぼ対策をせずに臨みました。EEやIAの期日が迫っていたこと、Predicted Gradesを落とせないという意識から学校のテストの勉強も捨てられなかったことから、なかなか習っていない範囲を勉強する時間を見つけられず、5、6年分の過去問を解き、分からなかった箇所を復習する程度の勉強で本番に臨みました。

その後の面接に進めなかったことから分かるように、入試の結果で不合格となったため、もう一度経験できるならこうする、という改善点をベースにしか話せませんが、ご了承ください。

本気で入学を考えている場合(そしてGCSE未経験・学校があまり教育熱心でない場合)、G10-G11やG11-12の夏休みを勉強に費やさなければいけないと思います。私は、そこまで強い意志やモチベーションがあったわけでもなく、最終的に十分な対策をできなかったという点で後悔しています。もちろん、ここで挫折を経験したことで、IBのファイナルに向けて学んだことがあったということは評価できる点だと考えています。ですが、どうしても受かりたい!という場合は早めの努力をおすすめします。

Imperialの面接

面接一週間半ほど前(12日前)に、面接の日時が入ったメールが届き、面接に進めることを知りました。

メールには、インタビューのガイダンスやどのようなことを話すのか、手元にあっていいもの(電卓と周期表が許されていました)、日程を変更したい場合などの詳細が書いてあったため、なにも心配することなく、準備を進めることができました。

進学カウンセラーや化学の先生(化学科に出願したため)とも話し、インタビューに向けての詳細を詰めていきました。

例えば、Imperialについて知っていることを答える際、大学の歴史だけでなく、ある程度自分の専攻に関連したことを言えるようにする、なぜImperial、なぜ化学という確実に聞かれるであろうことを答えられるように準備をしました。

また、化学の知識について聞かれるため、化学の復習をしました。Mock直前だったため、特別なことをしたわけではなく、ただただMockの対策をして挑んだという形になります。

大学からのメールに「学校で習っていない範囲を聞かれた場合、正直に申告すること。その際、面接官は質問を変えることができ、マイナス評価につながることはない」と書いてあったため、安心して自分がすでに知っていることを固めるということに集中することができました。

実際、有機化学について聞かれ、未習範囲だったため正直に申し出たところ、知ってることで良いからなんでも言ってごらん、と言われ有機化学とは全く関係のないことを答えたところ、そこから違うトピックに話が進んで行ったため問題ありませんでした。

また、面接官の方は二人いて、一人の方が質問をし、もう一人の方がノートを取っているという形でした。オンラインで面接が行われたため、リラックスして臨むことができました。

質問の内容に関しては、試験という印象ではなく、面接官の方とのディスカッションから答えにたどり着いていくという印象が強かったです。私の学校の化学の授業では、そのようにディスカッションから事象の理論付けを行っていため、慣れた形式で落ち着いて臨むことができました。

さらに、面接官の方はPersonal Statementをとても良く読まれていました。Personal Statementに書いた化学を好きになったきっかけについて深掘りされました。自分でも、これは聞かれるかな?と思っていたため、聞かれた時はビンゴ!としっかり答えることができました。自分のPersonal Statementを読み返し、聞かれるであろうことに備えるのも良い対策だと思います。また、意図せず「質問のタネ」をPersonal Statementに蒔いた形になりましたは、ここで話した化学を好きになったきっかけはその後も面接があるたびに話す十八番エピソードとなりました。この経験から、他国の面接がある大学への書類を書く際に、面接で聞いてほしいことを願書に書くことで、自分の得意なディスカッションに誘導するという技を覚え、実際かなり役に立ったと感じています。

今回は、私の大学受験を振り返りながら、学校別試験についてお伝えしました。
少しでも参考になれば幸いです。

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