やさしいうさぎ

心理を学び、カウンセラーなどをやっています。アルコール依存症だった亡き両親との壮絶な生…

やさしいうさぎ

心理を学び、カウンセラーなどをやっています。アルコール依存症だった亡き両親との壮絶な生活が、きっと私をそちらに導いてくれたのだと思っています。人生の折り返し地点を過ぎ、思い出の洗濯をしようと書き始めました。ちょっと変わってるけど明るいお笑い好きのおねぇさんです(笑)

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  • お父さん、あなたの人生が知りたくて。

    一緒にいたときは理解することもできなかった父の人生を、知りたくなって想い出を整理しています。

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記憶の引き出しの整理は、こころを浄化させてくれる

嫌な思い出が多い。 嫌な思い出は、忘れない。 人間は忘れる生き物なのに、楽しい記憶より嫌な記憶のほうがずっと残っているのはなぜだろう。 自分にとって、いい出来事があったときは、上や前を向くことが多い。 楽しい記憶は、「よかった~」とか「嬉しい~」とか、「楽しい~」とか、優しい気持ちに包んで解き放つ。 自分にとって、嫌な出来事があったときは、下や後ろを向くことが多い。 嫌な記憶は、考えたくないし、見たくもないから、「記憶」という引き出しにしまい込む。 そして、ことあるごと

    • トイレットペーパーの芯まであとどれくらい?~時間って速いな~

      もうお正月なんだね。年月の速さについて行っていないと毎年思う。 テレビやラジオ、ネットなどで、クリスマス、大晦日、お正月の気分にさせてもらい、カレンダー通りに過ぎていく日々。 ありがとうみんな。また新しい一年を始められるよ。 毎年、日々はあっという間に過ぎ、桜が咲いたと思えば、すぐに新緑の季節、夏の日差しで汗だくになり、紅葉狩りが終わると雪が降る。 もっとゆっくり行こうよ。 日が暮れるまで時間を忘れて遊んだ子どものころみたいに、一日が永遠に感じたころのように。 いつもお世

      • この仕事をしていると「死にたい」という言葉に出会うことが度々ある。 その度に、心がトクンと跳ねる。 吐き出すだけでも、その言葉はたくさんのエネルギーを必要とする。 あなたの視界をふさいでいる重いカーテンを、1枚1枚静かに開けていこう、一緒に。 きっと見える風景は変わっていくはず。

        • 運転免許がなくて、ごめんなさい。

          接客などで、人と相対する仕事をしていると、逆の立場になったときに不快な思いを与えないように気をつけようと、常に思っている。 でも一度、やっちゃったなーと思ったことがある。 私はひとりっ子で育った。 母が亡くなり、次に父が亡くなったときには、すべての手続きを私がしなければならなかった。 交通事故で他界した父だったので、警察での手続きをはじめ、葬儀・埋葬、年金、生命保険、実家の土地建物などの相続関係、電気、水道、ガスなどや、銀行等の口座解約手続き、などなど。 実家とは違う

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        記憶の引き出しの整理は、こころを浄化させてくれる

        • トイレットペーパーの芯まであとどれくらい?~時間って速いな~

        • この仕事をしていると「死にたい」という言葉に出会うことが度々ある。 その度に、心がトクンと跳ねる。 吐き出すだけでも、その言葉はたくさんのエネルギーを必要とする。 あなたの視界をふさいでいる重いカーテンを、1枚1枚静かに開けていこう、一緒に。 きっと見える風景は変わっていくはず。

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          13本

        記事

          【スマホからの風景】再びしあわせが訪れる

          【スマホからの風景】再びしあわせが訪れる

          過ぎた時間は戻せない。あの頃の音、残しておけたらよかった。

          父は、いろいろな仕事を経験していたと思う。 私が一番記憶している父は、タクシーの運転手だった。 交代制なので夜勤もあり、お弁当を2食分持っていくこともあった。 父があるとき、私に宿題を課した。 洋画主題歌のアルバムを、カセットテープに録音することだった。 父のお気に入りは西部劇。 今のように、ネットで見たり、レンタルしたりできる時代ではない。 町に映画館はあったけど、いつ観に行っていたのかは知らない。 小学校で放送委員だった私は、ちょっとわくわくしながら、その宿題に取

          過ぎた時間は戻せない。あの頃の音、残しておけたらよかった。

          タマシイが抜けるコンビニの昼時。どんな仕事でも胸をはって。

          処理能力を超えると、人は思わぬことをする。 ビルからサラリーマンがドッと放出される昼休み。 コンビニでは、スタッフが大忙し。 3台の電子レンジも、2台ある珈琲マシンもフル稼働。 「いらっしゃいませ。」 「レジ袋はご入用ですか?」 「お弁当あたためますか?」 「お箸は何膳お入れしますか?」 「スプーンはお付けしますか?」 「お手拭きは、お入れしますか?」 「コーヒーのサイズはいかがいたしますか?」 「ポイントカードはお持ちですか?」 「お会計は、そちらにタッチしてお願いしま

          タマシイが抜けるコンビニの昼時。どんな仕事でも胸をはって。

          あちら側の人とこちら側の人。接客で知る「お客さま」の世界。

          接客業にはたくさんの思い出がある。 副業としても、単発でいろいろな接客の仕事をしてきた。 その経験が、再就職支援の仕事に活きる。 接客では、さまざまな人間模様、心理が垣間見える。 店員さん、販売員さん、営業さん、受付さん、などいろいろな接客がある。 お客さまに接する仕事では、人の本当の姿に触れられることが多い気がする。 支払いのときに、お札を投げてくる人。 ちょっと近づいたら、手の甲をひらひらさせて、「しっしっ、あっちいけ!」と言う人。 試食販売のときは、試食の商品を入

          あちら側の人とこちら側の人。接客で知る「お客さま」の世界。

          私は娘を尊敬している。 何をするにも自分より相手を優先する。 人の話がしっかり聴ける。 とても素直に振る舞うことができる。 だから誰からも愛される。 私にないものを、たくさんもっていてくれる。 ありがとう。あなたがいてくれることが、とてもうれしい。 お誕生日、おめでとう。

          私は娘を尊敬している。 何をするにも自分より相手を優先する。 人の話がしっかり聴ける。 とても素直に振る舞うことができる。 だから誰からも愛される。 私にないものを、たくさんもっていてくれる。 ありがとう。あなたがいてくれることが、とてもうれしい。 お誕生日、おめでとう。

          自分が自分でいられる場所があればいい

          私は小さいころから、人をじっと観察する(見る)クセがついている。 一人っ子として育ったせいなのか、常に怒られていたせいなのか、自分を守るためになのか、怒られないためになのか、相手を観察し、次にどんなことを言い、どんな行動にでるのか、察知して準備する。 たぶん、そんな感じだったのかもしれない。 学生の時も、おとなになってからも、人間観察はつづく。 少し離れた場所から、行き交う人を見るともなく見ている。 いろんなことを想う。 あの人元気ないな。 あの人、笑ってる。楽しそう

          自分が自分でいられる場所があればいい

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          【スマホからの風景】さんぽ道

          【スマホからの風景】さんぽ道

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          体育の先生と台上前転、そして早弁。

          学校の先生に好かれたことはない。 絶対ない、と思う。 高校のとき、女子高の体育の時間。 うん、たぶん高校時代だったと思う。 跳び箱で台上前転をさせられた。 いかにも体育の先生ですという感じの筋肉が立派な男性教諭。 列に並んで、ひとりひとり跳び箱に向かって走っていく。 体育館の床板を走り、踏切板を蹴って、跳び箱の上でくるりと回り、マットに着地。 上手にできない人には、跳び箱の脇で先生が介助する。 おしりを持ち上げてくれるのだ。 それが、ものすごく嫌だった。 私は、ひとに

          体育の先生と台上前転、そして早弁。

          時代とともに変化していく言葉と、父の文句。

          父はテレビを見ながら、なにかとケチをつけていた。 あのタレントは、目が離れている。 あの人は歌が下手だ。 髪型が変だ。 頭が悪いんじゃないか。 誰に言うでもなく、ブツブツと言っていた。 いつもそんな感じなので、こちらは”門前の小僧”的に、ネガティブ思考が刷り込まれていった気がする。 そんな父だけど、たまに「そうだよね」と思えることを言う。 今でも憶えていることがある。 テレビのアナウンサーが、「これから〇〇について、ご紹介したいと思います。」と言った。 父が気にし

          時代とともに変化していく言葉と、父の文句。

          医者嫌いの父、実は小心者だった。

          父は医者が嫌いだった。 多少具合が悪い程度では、医者には行かない。 「いつも上から話してくるし、エラそうに、人をバカにして、あの態度が気に入らない。」 父は、いつもそう言っていた。 アル中(いまでいうアルコール依存症)で精神病院に入院したことがあった。 その病院は患者さんが多かったけど、やっとベッドが空いて入った。 衝撃的な狭さで、一人のスペースが一畳程度しかなかった。 あくまでもわたしの記憶の中の話だけど。 電車のボックス席を少し大きくしたような感じで、ベッドが並んで

          医者嫌いの父、実は小心者だった。

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          【スマホからの風景】みどりの季節

          【スマホからの風景】みどりの季節

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          ビリー・ジョエルのストレンジャーと「ジョハリの窓」

          わたしはビリー・ジョエルが大好きだった。 いまも好き。 特に、ストレンジャーは、イントロのピアノと口笛からのギター、みたいな感じが何度聴いてもやられる。 人の、さまざまな「顔」の見え方、見せ方について気づかせてくれた曲。

          ビリー・ジョエルのストレンジャーと「ジョハリの窓」